投稿日: Sep 19, 2016 2:55:51 AM
心理学の卒論・修論の書き方。統計の結果の記述などは学会誌論文でも結構誤りがあるので、大学院を既に出ている方なども是非参照して見ておくとよい。
心理学の論文の構想から始まり、調査をし、結果の統計処理をし、論文にまとめ、その後、提出後の反省をするという一連の流れに沿って、そこでの気をつけるべき要点をまとめたもの。
著者自身の研究例やその他の実例が豊富だし、著者の経験や長年の指導上の工夫が入れ込まれ、参考になる。
副題に「おいしい論文のレシピ」とあり、料理のたとえがしばしば出てきて、分かりやすさを加えている。
実際のデータは微妙な場合も多いので、なかなかマニュアルには書ききれないこともあります。でもせめて、これらの2冊を必須にしておくとよいかもしれません。
特に、純実験系以外の学生については、書き方は細かいところは標準化しにくいので、まず基本を押さえさせた方がよいでしょうね。
この二つを読み、書いてあることを常識としてくれると、指導していても、楽になりますね。
中身に集中できる。
(紹介:無藤 隆,2015年1月15日)