投稿日: Mar 09, 2017 10:28:25 PM
保育士のキャリアパスに係る研修体系等の構築に関する調査研究協力者会議により「調査研究協力者会議における議論の最終取りまとめ~保育士のキャリアパスに係る研修体系等の構築について~」が報告されました(平成28年12月19日)【取りまとめ】。
調査研究協力者会議では、「保育現場で必要な専門性や研修事例等を踏まえつつ、保育士のキャリアパスを見据えて、リーダー的な役割を求められる職員に対する研修の体系化について議論を行い」、それらをまとめました。
経験を積みつつある若手・中堅のリーダーが、専門性をより高め、それに伴う処遇の向上(賃金の上乗せ)を保証して就業継続を促し、保育現場の組織としての保育の質を維持・向上することが目指されます。
このことについて、予算措置がなされたことで、制度としての実効性が見込める状況が整いつつあります。詳細は、平成29年2月8日の子ども・子育て会議の資料で確認できます【子ども・子育て会議資料】。民間園を対象とし、認定こども園(保育教諭)、幼稚園(幼稚園教諭)についても同様のしくみで進めることが示されています。小規模保育等については各都道府県の取り組みによるものと考えられます。
今後、都道府県が主体となって進めることになりますが、関係団体や保育士養成校などが連携して取り組むことが期待されます。また、各園がこうした補助金をしっかり現場の保育者に届けることも大切になってきます。
【取りまとめ】
調査研究協力者会議における議論の最終取りまとめ~保育士のキャリアパスに係る研修体系等の構築について~
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000154083.html
【子ども・子育て会議資料】
技能・経験に応じた保育士等の処遇改善等について(案)
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kodomo_kosodate/k_30/pdf/s2-1.pdf
(執筆:矢藤誠慈郎,2017年3月8日)