投稿日: Sep 19, 2016 1:25:48 AM
練達の英語教師・英文学者である著者が長年の英語指導を元に、英文の読み取りの勘所を示したもの。著者の丹念な授業の様子が忍ばれて、勉強って楽しいと思わせる。ごく初歩的な話から始まり、最後のあたりはかなり難しい読み取りになる。
次の文がきちんとニュアンスを含めて理解できるだろうか。(何度も読んだら分かったような気がするが。theyとかthemとか)指示語が何を指すかの把握がポイントです。正答は同書を見よ。 (ちなみに、これはブルームの「アメリカン・マインドの終焉」の序みたいです。)
It is never an easy task to take the mental measure of your readers. These are things that peopl...e should know if they are to read books at all,and out of respect for them one is apt to assume more familiarity on their part with the history of the twentieth century than is objectively justified.
例えば、
「間違っていない訳語」 ではなく、「ふさわしい訳語」を探す。
訳し方は前後のコンテクストからしか決まらない。
深読みのためには、言葉の背後にある常識が要求されることもある。
(紹介:無藤 隆,2014年11月23日)
目次
Step 0 はじめに──準備にかえて
Step Ⅰ 〈英文〉に慣れる──まずは多読で腕試し
Step Ⅱ 正確に読む──1語1語を徹底的に
Step Ⅲ 筋を読む──論理の継ぎ目が肝心
Step Ⅳ 行間を読む──「言外」のニュアンス
Step Ⅴ 翻訳へのステップ──日本語表現のコツ