投稿日: Sep 19, 2016 12:58:14 AM
著者は小論文指導の専門家。
この本は文章の書き方の基本を示しているのが、もっとその基本となる生きることへの構え方にまで話が及んでいる。具体的な例と共に語るので、説得力がある。特にこれから文章を書きたいと思う若い人(あるいは中年でも)に役立つところが多いだろう。「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載したものだそうで、読者とのやりとりがたくさん挙がっていて、それがさらに文章を書こうとする人の事情に立ち入ったものとなっている。
本当に著者は親切であり、良質の啓蒙性を備えている。
例えば、
「心の火種をどうやって発見するか? 消さないか?」
「ひと言で言うと?」 ...
「外を見る」
「能力は、人や社会の中にあった。」
「他者に対して、自分を開く。」
「いまを逃さない。」
「批判は人を育てない」
「一人称から語る」
(紹介:無藤 隆,2014年10月20日)