投稿日: Oct 13, 2016 9:14:51 AM
「科学とアートを遊ぼう」第3回目は,紙ヘリコプターです。定番の遊びですが,なかなか奥が深い遊びです。紙ヘリコプターは,普通に作るといったんスーッと下に落ちて,それから床に触れる直前ぐらいで回り始めます。これだとちょっと悔しいので,早く回り始める紙ヘリコプターを作る工夫や,落とし方や投げ方の工夫が始まります。
紙ヘリコプターは,目には見えない空気の抵抗を実感させてくれる遊びです。(正解を出す必要は無いですが)なぜ回りながらゆっくり落ちていくのか,子どもたちなりの考えを引き出してみましょう。
色画用紙
ハサミ
クリップ
色画用紙を縦長の長方形に切り,上側は真ん中を左右2つに(①),下側は左右から1/3ずつ切り込みます(②)。
下側を左右から内側に折りたたみ(③④),下側を折り上げてクリップで留めます(⑤⑥)。最後に上側を左右に開きます(⑦⑧)。
できたヘリコプターを落とすと,クルクル回りながら落下します。
高いところに登って落とすときには,落下しないように注意します。
できるだけ長くクルクル回るヘリコプターを作るにはどうしたらいいでしょうか。羽根の長さや下側の長さを変えて,違いを比べてみましょう。羽根の折り曲げ方を,90度ではなく,少し変えてみたらどうなりますか。
高いところから落としてみたり,上に投げ上げたりしてみましょう。
紙の種類(新聞紙,チラシ,厚紙など)を変えてみると,どうなるでしょうか。お花紙やティッシュペーパなどの薄い紙だったらどうなるでしょうか。クリップの代わりにセロテープで留めたらどうなるでしょうか。
羽に色を塗って,回るとキレイな縞模様ができるヘリコプターを作ってみましょう。
羽根を広げないままだとまっすぐストンと落ちるのに,羽根を広げるとくるくる回ってゆっくり落ちていくのはどうしてでしょうか。「空気があるから」という答えがすぐ出てくるかもしれません。しかし,子どもたちが空気の意味を本当に分かっているとは限りません。子どもなりの思考をじっくり引き出したり,考えたことを絵にして説明させたりしてみましょう。
大きな紙ヘリコプターを作ったり,紙ヘリコプターを大量に作ったりして,ホールや屋外で盛大に飛ばしてみましょう。
子ども・アート・サイエンスのページ
https://www.facebook.com/sciart.jp/posts/1133924076635936
よく飛ぶ紙コプターの条件をさがせ!
https://www.shizecon.net/award/detail.html?id=157
紙ヘリコプターの作り方はいろいろな種類があります。お好みの作り方でチャレンジしてみましょう。
折り紙で作る紙コプター(ann channelさん)
https://www.youtube.com/watch?v=HQSkDZG1azk
羽根の数の多い紙ヘリコプター(Datta Benur Creationさん)
https://www.youtube.com/watch?v=0d4whQgJQfw
(執筆:深田昭三,2016年10月11日)