投稿日: Sep 19, 2016 1:4:49 AM
著者は言語学者。大学生のための知的な読書の手法を説く。
知的に打たれ弱い症候群を治したいという。
すぐに解答を欲しがる
どこかに正答がひとつあると信じている
解答に至る道をひとつでも見つけたらそれで満足してしまう
問題を解くのは得意でも、問題を発見するのが不得手である ...
自分の考えを人に論理的に述べる言語能力が不足している
その症状を克服するために、本との距離をとり、正解がない状態に耐えること、自ら本に問いかける能動的な読書を行うこと。自分で本の中を歩き回り探索する。内容をいったん自分の頭で咀嚼して、もう一度自分の言葉で組み直すこと、などを進めていくのである。
実用的な手だてと、その基本的な考え方とが、うまく組み合わされ、学生・院生などに役立つことが多いのではないだろうか。
(紹介:無藤 隆,2014年10月27日)