生き残った佐井川橋

福岡県 吉富町

2024年5月 福岡県の東部、築上郡吉富町を訪ねました。築上郡は、豊前市同様に、飛行隊の置かれた行橋市や軍事工場地帯だった大分県の中津市の中間に位置し、太平洋戦争での米軍空襲を受けました。昭和20年のことです。中心地は葛城村(現・築上町)、千束村今市(現豊前市)でした。住民は恐怖の日々を送ったのです。そんな中この佐井川橋は生き残りました。まさに、人と人との往来が、希望の柱であった時代に、大きな役割を果たしたのです。大正9年(1920)年8月に建設された鉄筋コンクリート製の佐井川橋は、長さ81メートル、幅6メートル、9基の橋脚がありました。

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