温泉の町 別府市。戦前から保養地としてにぎわいました。戦時下においては、傷病兵の治療、療養の場としての役割を期待されました。陸軍や海軍の病院も建設されます。海軍病院は、現在、別府医療センターとなり、地域医療の拠点の一つです。太平洋戦争末期には、次々と運ばれてくる傷病兵に対応できなくなり、温泉旅館などが代用されました。昭和12年、台風2号により、別府市は大きな被害を受けます。海軍病院も、堤防が決壊しました。また、この年は瀬戸内海で海難事故が相次ぎました。そして、日中戦争が勃発。多くの犠牲者が出ます。上人ヶ浜公園の一字一石の石塔は、そんな時代に建立されました。
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石塔
近景
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海軍病院
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