豊予要塞丹賀砲台

大分県佐伯市

2024年4月、佐伯市を訪ねました。ここには、豊予要塞の丹賀砲台が置かれていました。豊予要塞とは敵の戦艦の瀬戸内海への侵入を防ぐものです。戦時下、瀬戸内地方には軍艦を製造する拠点があったのです。丹賀砲台は、山頂に巡洋艦「伊吹」に搭載されていた30cm「カノン砲」が二門設置されました。砲塔は南西方向、鶴御崎半島と大島の間にある「元の間海峡」を向いています。地下に作られた弾薬庫は、入り口が2ヶ所あります。丹賀砲台は、大正15年10月に起工し完成は昭和8年10月、8年の歳月をかけて建設し、工員が増えることで町は賑わったそうです。昭和16年12月、真珠湾攻撃があり大戦がはじまり、 翌年の昭和17年1月11日、戦闘に備えて実射訓練を開始。8発を発射し最初の4発は射程距離1万メートル(10km)、後の4発は射程距離2万メートル(20km)を発射。最後の1発が砲身の中で暴発し、砲塔井の根元から吹き飛ばされました。この事故により、砲台は廃棄されました。

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入口

斜坑

内部

遠景

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