御親閲の碑

熊本県熊本市帯山

2024年7月 熊本県熊本市を訪ねました。戦時下の熊本市は軍都と呼ばれるほど、軍の施設や部隊が多く、その影響下にありました。ここ帯山地区には練兵場があり、昭和6(1931)年、満州事変の年に、陸軍特別大演習が熊本平野で行われました。昭和天皇が統監する大規模演習です。その際に熊本、大分、福岡、佐賀、長崎、宮崎、沖縄、山口各県の男女学生、男女青年団員、青年訓練所生、在郷軍人等六万六千余人は、帯山練兵場で天皇の「御親閲」を受けました。大元帥であり、現人神であるとされた天皇です。感激のあまり、泣き出す人々もたくさんいたそうです。現在、帯山小学校付近の民家塀の一部として残されている、この碑はそんな時代を語ってくれます。

関連資料

練兵隊が置かれた帯山地区

碑と私

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