本匠村平和記念碑
大分県佐伯市本匠
2022年6月、佐伯市本匠を訪ねました。番匠川の風戸大橋付近の河川公園に「水辺の楽校」があり、そこに本匠村平和記念碑があります。番匠川は日本を代表する清流です。第2次世界大戦での本匠村からの戦死者の慰霊と世界平和、郷土の発展を誓っての碑です。その数179名。多くの若者が、清流を2度と見ることがなかったのです。
関連資料
番匠川
風戸大橋
碑
芳名碑
碑文
本匠村平和祈念碑
世界の平和と幸福は人類普遍の願いであります。
先の大戦では、ここ本匠の地からも、多くの若人が祖国の繁栄と、家族の幸せを祈りつつ戦地に赴きましたが、旧因尾村、中野村合わせて179名の方々が、生きて再び故郷の土を踏むことなく、無念にも戦場に散華されました。
最愛の肉親を夫った遺族の悲しみ、無念さ、苦しかった当時の生活のことも、60年の歳月の経過とともに薄れ行こうとしています。
今日のわが国の繁栄は、尊い命を犠牲にされた御霊のご加護の賜物であることを信じ、悲惨な戦争を決して忘れることなく、後世に語り継ぐことが残された私たちの使命であります。
平成17年3月の市町村合併を控えたこの機に、今日の平和の礎となられた英霊のお名前を刻み、御霊の安らかならんことをお祈りし、世界の恒久平和と、本匠地区発展のため全力を尽くすことを誓い、緑の山々に抱かれ永遠に尽きることない清流、番匠川の辺に、「本匠村平和祈念碑」を建立します。
2004年9月吉日
本匠村長 河原修仁
本匠村遺族会会長 川野鹿信
建立発起人代表 大竹照喜
本匠村遺族会
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