勤学紀念碑

大分県日出町大神小学校

2023年1月　大分県日出町を訪ねました。日出町立大神小学校に勤学紀念碑が残されています。この碑は大正3年の建立です。第1次世界大戦、日本も参戦した戦争です。日露戦争を勝利で終えた日本がさらに大きな戦争へ向かい始めたころです。軍事教育が重要視され始めたころで、この碑文には「王政維新」の文字が刻まれています。教育は自己実現の手段ではなく、国家のためのものだった時代なのです。この碑がその時代の語り部となっています。

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碑

碑文

小学校

碑文

大神小學新築校舎竣工ヲ告グルニ方リ村民胥議シテ曰ク我校ノ為ニ基本金蓄積ノ計晝ヲ立テ永ク此落成ヲ紀念セント實ニ明治四十二年四月十七日ナリ爾来協力一致其議ヲ遂行シ今ヤ已ニ優良ノ成績ヲ顕ハスニ至レリ

惟フニ王政維新百度〇張就中教育ノ進歩最〇大ニシテ各般ノ事業之ニ基カザル無ク近時國

解説

大神小学新築校舎竣工を告ぐるに方（あた）り　村民胥議（あいぎ）して曰く　我校の為に基本金蓄積の計晝（※1）を立て　永く此落成を紀念せんと　実に明治42年（※2）4月17日なり

爾来（じらい）協力一致其議を遂行し　今や已（すで）に優良の成績を顕はすに至れり

惟（おも）ふに　王政維新百度〇張就中（※3）教育の進歩最〇大にして　各般の事業之に基かざる無く近時（※4）国

1「計画」けいかく

2西暦1909年

3就中は「なかんずく」と読む。とりわけの意味

4きんじ。近頃