藤原小学校の二宮金次郎像

大分県日出町藤原小学校

2022年10月 大分県日出町を訪ねました。藤原小学校に二宮金次郎像が残されています。この像は全国の小学校に設置されました。戦時中は奉安殿と金次郎像がどこの学校でも見られたのです。陸軍の山縣有朋もこの設置を進めた一人です。造られたのは日露戦争後や皇紀2600(1940)年がピークでした。日本が戦争へ向かい始めたころです。軍事予算は増大します。日本は不景気に突入し、人々の暮らしが困窮し始めます。金次郎その人は質素倹約、努力家です。しかし、軍部や政府により、軍事利用され、生活において我慢をする模範とされました。皮肉なことに銅製の像は太平洋戦争末期に金属類として供出されます。石像コンクリート製のものが残っているのです。なくなった像を再建し、新たな平和の時代につなごうとする動きもあります。奉安殿とは、まったく違った思いが子ども達の胸に残っているのでしょう。この像は、明治百年(1968)を記念して、再建、寄贈されたものです。台座は1981年に建造されました。

関連資料

碑文

藤原小学校

碑文

碑文(不明部分アリ)

明治百年記念 寄贈者 木付乙 石工 山香町 竹林(?)春雄 

関連地図(googlemap)

関連動画