小学校跡地の二宮金次郎像

大分県別府市野口小学校跡

2022年4月 大分県別府市を訪ねました。別府市立野口小学校の跡地(現・野口ふれあい交流センター)に二宮金次郎像が残されています。この像は全国の小学校に設置されました。戦時中は奉安殿と金次郎像がどこの学校でも見られたのです。陸軍の山縣有朋もこの設置を進めた一人です。造られたのは日露戦争後や皇紀2600(1940)年がピークでした。日本が戦争へ向かい始めたころです。軍事予算は増大します。日本は不景気に突入し、人々の暮らしが困窮し始めます。金次郎その人は質素倹約、努力家です。しかし、軍部や政府により、軍事利用され、生活において我慢をする模範とされました。皮肉なことに銅製の像は太平洋戦争末期に金属類として供出されます。陶器、石像やコンクリート製のものなどが残っているのです。また、戦後、地域の有志により復旧したものもあります。これは、新しいスタートで子どもたちを見守っています。

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