紀元2600年の石段
大分市佐賀関早吸日女神社
大分市佐賀関早吸日女神社
2023年3月、大分市佐賀関を訪ねました。早吸日女神社に紀元2600年紀念の石段が残されています。紀元2600年は1940年。紀元は皇紀とも同義語で、神武天皇の即位を元年とする日本独特の暦です。軍部は長引く日中戦争の厭戦気分から、この祝賀行事で目をそらそうとし、その後、戦意高揚へとつなぐことを狙いました。実際に、その翌年は真珠湾攻撃が行われています。
関連資料
石段
鳥居と石段
碑
社殿
鳥居説明板
早吸日女神社石鳥居(附額束)
形状、台輪鳥居、品質、花崗岩。
寸法、笠木まで十八尺五寸、地下埋設七尺余。
寛永十七年(一六四〇)肥後细川初代藩主细川忠利が寄進したものである。
額は二代藩主細川光貞(光尚)の筆になるものと伝えられている(社務 所藏)。材は伊豆大島産といわれ、柱に藩主、奉行、石工名などが刻銘され江戸時代初期の様式を伝える貴重なものである。
平成十七年九月二十七日
大分市指定有形文化財の指定を受ける。
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