日露開戦年のクスノキ

大分県大分市明治小学校

2022年10月 大分県大分市を訪ねました。大分市立明治小学校には1904年に植樹されたクスノキがあります。これは、当時の大分県知事・大久保利武氏から寄贈されたものです。利武氏は、明治維新の大久保利通の子です。日清戦争では大本営通訳官を務めました。鳥取県や埼玉県の知事、大阪府知事を歴任しています。1904年は日露戦争開戦の年です。その年から、このクスノキは子どもたちと戦争を見つめてきたのです。

関連資料

クスノキ

案内

看板

大久保利武

案内板

くすのき(クスノキ科)

木全体にショウノウをふくむ常緑の大高木

大きなものは高さ40メートルまわりが10メートル以上になる。花は小さく、5月の初めごろ白色に開き、後、黄色をおびる。11月ごろ実ができて、種子からはろうがとれる。木全体に香気があるので、ショウノウをとっていた。

材質がかたいので床柱、らんかん、たんすなどの家具や、彫刻をつくるのに利用される。また、くさりにくく、水気にも強いので、昔は丸太舟の材木としてつかわれていたようで、ちかごろ堀り出される遺跡などから出土される。

日本やたいわん・中国大陸によく育っている。

このくすのきは、明治37年、1904年に当時の大分県知事大久保利武氏によりおくられたもので、もう90年ぐらいたっている。

関連地図(国土地理院)

関連動画

前編

後編