波止場神社の国威宣揚碑

大分県別府市の戦跡

2022年9月 大分県別府市を訪ねました。別府市の波止場神社に紀元2600年(昭和15年・1940年)11月3日に建立された「国威宣揚」の碑があります。11月3日とは明治天皇の誕生日です。国旗掲揚の支柱も残されています。皇紀2600年行事が続く中、建設されたのです。満州事変(1931年)からの日中戦争が泥沼化し、太平洋戦争開戦となる激動の年です。国民(臣民)の士気を高め、戦争に対する意識を高揚させるため「国威宣揚」という明治天皇の言葉を利用したのだと思われます。紀元は神武天皇の即位を元年とする日本独特の暦によります。ちなみに波止場神社には「別府築港の碑」もあります。別府港は元内閣総理大臣・松方正義の提案により造られました。松方は日英同盟を結び、日露戦争を勝利させた人物としても知られています。また、西鉄ライオンズ黄金期のエース稲尾和久投手のゆかりの神社でもあります。

関連資料

波止場神社

国威宣揚碑

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稲尾和久

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