フィリピン戦没者慰霊の碑

熊本県熊本市花岡山

2023年4月 熊本県熊本市を訪ねました。花岡山に太平洋戦争のフィリピン戦没者慰霊碑が残されています。昭和42年に遺族の方々が遺骨の収集などに現地に赴き、そのうえで、47万6千以上の慰霊をするため建立された碑です。一角にはフィリピンの方向を指す石碑や、砲弾もおかれています。たくさんの命が失われた戦争の悲惨さをあらためて考えさせられる碑です。

関連資料

碑文

砲弾

方向碑

碑文

フィリピン戦没者慰霊碑由来

昭和42年12月熊本県市町村はじめ、各方面の積極的なご援助を得て大東亜戦争最大の激戦地、フィリピン諸島に遺骨収集団を派遣し、戦跡各地において収集、並びに現地慰霊を行い、実体4,147柱、象徵遺骨52万余柱を収集しました。各島々より霊石多数を収集したこの聖業を記念して、アジアの独立と平和、祖国防衛のため散華された、ご英霊を慰めるため、この地に慰霊碑を建立し、末永く顕彰供養し、世界平和の礎といたしたいものである。

昭和43年10月

建碑の由来

昭和42年12月太平洋戦争最大の激戦地フィリピンに生存者、遺族から成る遺骨収集団を派遣し、フィリピン国民の協力を得て、戦後も異境にさまよっていた英霊を故国に迎えた。この意義深い事業の完遂を記念して碑を建て、祖国防衛のためにフィリピンの陸海空に散華された47万6千余柱の霊を慰め、その遺烈を後世に顕彰する。

昭和43年10月

フィリピン遺骨収集会

熊本県遺族連合会

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