軍馬忠魂碑

大分県大分市松岡戦没者墓地

2022年7月 大分県大分市松岡を訪ねました。1894年(明治27年)の日清戦争から太平洋戦争の終結(1945年)までの松岡出身の戦没者173人の墓碑があります。忠魂碑は陸軍中将・郷田兼安の書です。ここに「軍馬忠魂碑」もあります。軍馬とは、戦争に用いる馬のことです。いわゆる騎兵部隊の馬です。第一次大戦までは、当然のように騎兵隊が存在していましたが、近代兵器の第2次大戦では、廃隊されていきます。それでも、皆無だったわけではありません。碑文に書かれている陸軍少将若松晴司は、満州事変で騎兵隊を指揮し、英雄視されました。そんな時代を知る手掛かりとなる貴重な碑です。

関連資料

軍馬忠魂碑

碑文

戦没者忠魂碑

郷田兼安中将

【石碑】

昭和十四年四月七日律第七十六号軍馬資源保護法

朕帝国議會ノ〇賛ヲ經タル軍馬資源保護法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム總理内務陸軍大蔵農林大臣副署〇本法ハ國防上特ニ心要トスル馬ノ資質ノ向上ヲ図リ軍馬資源ノ向上ヲ図ル軍馬資源ノ充實ヲ期スルコトヲ目的トス 茲ニ軍用保護馬普通鍛錬中央會陸軍少将若松晴司閣下ノ愛馬心強化ニ基キ大分郡松岡班貟ニ同ノ赤心時局ニ鑑ミ一層信ヲ認メ是ヲ設立ス

文撰 豊岡

昭和十四年四月七日律第七十六号軍馬資源保護法

朕帝国議會 の〇賛を經たる 軍馬資源保護法を裁可 し 茲に 之を公布せしむ 總理内務陸軍大蔵農林大臣副署 〇

本法は國防上特に心要とする馬の資質の向上を図り 軍馬資源の向上を図る軍馬資源の充實 を期する ことを目的とす

茲に軍用保護馬普通鍛錬中央會 陸軍少将若松晴司閣下の愛馬心強化に基き 大分郡松岡班貟 に同の赤心  時局 に鑑み 一層信を認め  是を設立す

文撰  豊岡

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