皇紀2600年の門柱

熊本県熊本市小島小学校

202406月 熊本県熊本市を訪ねました。市立小島(おしま)小学校の正門門柱は皇紀2600年(昭和15年)紀念に建てられたのです。皇紀とは神武天皇の即位を元年とする日本独自の暦です。戦時下、忠君愛国から戦意高揚につなげようとしていた軍部にとって、この暦を利用することはとても重要でした。当時の天皇は大元帥、つまり、軍の最高司令官だったのです。また、小島小学校には、その9年前に明治天皇臨幸碑が建立されています。明治天皇は明治5年6月17日に船で熊本を訪れ、百貫港に錨を下ろし、小艇で川を上り、ここに上陸したのです。西郷隆盛も一緒でした。熊本を20日に旅立ち、鹿児島へと向かったのです。その碑がここに残されているのです。戦時下での天皇の行幸は「忠君愛国」を根付かせる役目も果たしました。この碑が建立されたのは、昭和6年。つまり、半世紀以上後のことです。この年、満州事変、熊本大演習が行われています。

関連資料

門柱

門柱

門柱

門柱と校舎

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