教育勅語40周年の御神牛像

大分県国東市櫻神社

2024年2月 大分県国東市(くにさきし)を訪ねました。国東町に櫻八幡葉神社があります。ここに摂社として天神宮があり、御神牛像は教育勅語40周年を記念して造られたものです。教育勅語は明治23年、1890年に明治天皇により出された勅語です。戦時下の教育現場には、奉安殿に御真影と共に安置され、忠君愛国思想のシンボルともなったものです。天神宮は菅原道真、つまり、学問の神様。牛は道真に従うシンボルであり、像に触ると頭が良くなるとも言われています。戦時下、神社は公民館的な役割も持っていて、地域の人々が集まる場所でした。軍部は、神社を管理下に置き、戦意高揚をはかる場としました。この牛の像は多く人が目にしたことでしょう。勅語から40年後は昭和4年(1930)、満州事変が起きる前年です。

関連資料

扁額

地図

googlemapより