2023年10月　福岡県大牟田市の戦争遺跡を訪ねました。ここは、石炭の町。その採掘は室町時代にさかのぼります。そして、石炭は軍事にとっての必需品でした。それゆえ米軍空襲の標的となりました。対抗するため、ここ大牟田市役所の屋上には、監視哨と高射砲が設置されていました。その跡が現在も残されています。大牟田市役所の庁舎自体も1936（昭和11年）の落成物で、戦火を耐え、生き残った証です。この防火用水槽も当時からの物です。爆撃などに備えて、防火は大きな課題だったのです。これは、現在も手洗い用水受けとして使用されています。