軍馬の碑

2023年4月　熊本県熊本市を訪ねました。花岡山に軍馬の碑があります。軍馬とは、戦争に用いる馬のことです。いわゆる騎兵部隊の馬です。第一次大戦までは、当然のように騎兵隊が存在していましたが、近代兵器の第２次大戦では、徐々に廃隊されていきます。それでも、皆無だったわけではありません。自動車の進めぬ荒れた戦地などで、兵士や物資を運びました。軍馬は「活兵器」と呼ばれ、国家総動員法に関連した軍馬資源保護法により徴用されていきました。馬を家族同様に育てていた農家などにとっては「徴兵」の悲しみそのものだったそうです。建碑の由来にはこう刻まれています。「(一部抜粋）支那事変、太平洋戦争にさいして将兵と共に従軍し敵弾を受け、病に倒れた軍馬は多い。昭和42年冬のフィリピン遺骨収集のおりも、それら軍馬の遺骨を拾い、また同じころ支那事変に参加した軍馬の遺髪多数が熊本市内で発見された・・ 」