山間の大正天皇御即位紀念塔

大分県別府市耶馬儀

2022年3月、大分県別府市柳地区を訪ねました。ここは、別府挟間線から志高湖などへ抜ける林道を入った山間部です。この山間の集落に大正天皇の「御即位紀念塔」が残されています。大正4年(1915年)の建立ですから、第一次世界大戦海戦の翌年。明治の日清日露の戦争からさらに大きな戦争への道を歩む時期です。神道が国家神道となった明治から天皇神格化が進んでいくのですが、この碑もその歴史の中にあったのです。この碑は仏教碑の隣に建てられています。民衆にあった廃仏毀釈の機運とは一線を画してたのでしょうか?いずれにせよ、このような山間部にまで天皇神格化の波が押し寄せていたのです。

関連資料

御即位記念塔・左

斜めから

仏像

仏教碑・右

関連地図