女将が建てた憩翼碑

2021年9月　私たちは各地に残る戦争関連碑を訪ねています。今回は大分県別府市観海寺を訪ねました。ここには観海禅寺があり、憩翼碑が残されています。太平洋戦争末期、追い込まれた日本軍は神風特攻隊を組織します。出撃前の隊士を乗せた船が別府に寄港した際、杉乃井という旅館に憩いました。人生最後の休息をしたのです。女将である西村勝乃さんは、もてなします。しかし、宿とは生きる力を与えることが役目。戦後、二度と忌まわしい戦争を繰り返さぬようにと、慰霊碑を建てました。それが、この憩翼碑なのです。