飢餓供養塔

大分県日出町

2022年4月 大分県日出町を訪ねました。別府湾をのぞむ海岸沿いに飢餓供養塔があります。供養塔が建てられるほどの飢餓があったのです。にもかかわらず、日本は戦争へと歩みを進めました。そして、この塔は、その戦争を見てきたのです。別府湾には連合艦隊が入り、人間魚雷回天が訓練をし、海鷹は攻撃を受けました。そんな時代を飢餓供養塔は語ってくれます。

関連資料

石塔

碑文

石碑

碑文

碑文

【詩】

君 知るや 飢に果てにし

その思い 生き永らえて

飽食の卋に 平成癸酉

麦の会


【漢詩】

李紳詩

春種一粒粟 秋収万顆子

四海無閑田 農夫猶餓死

鋤禾日當午 汗滴禾下土

誰知盤中餐 粒々皆辛苦

公治王安


農を 憫(あはれ)む

春に種(ま)く  一粒の粟,秋に成る  萬顆の子(み)。

四海  閒田 無けれど,農夫 猶(な)ほ 餓死するがごとし。

禾(か)を鋤(す)きて  日 午に當たり,汗は 禾(か)下の土に 滴(したた)る。

誰(たれ)か 知らん  盤中の餐,粒粒(りうりう)  皆な 辛苦。

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