満蒙開拓義勇軍慰霊像

大分市護国神社

2022年4月、大分市の護国神社を訪ねました。展望台付近満蒙開拓義勇軍慰霊像が建立されています。防寒帽子に防寒服。満州の寒さを物語ります。鍬と銃を持つ青年像です。1932年国策として始められた満蒙開拓。その一環として義勇軍が編成され、武装した少年たちが満州に送られたのです。しかし、太平洋戦争での敗戦により解散。多くの犠牲を出したのです。満15歳から18歳の少年が中心でした。シベリア抑留や中国残留孤児など戦後に禍根を残した満州国への移民政策。そんな時代をこの像が語ります。

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碑文

碑文

満蒙開拓青少年義勇軍 武田中隊慰霊碑

今ここに元遠にやすらめ我が友よ

祖国のために 散りし英姿を

昭和十八年二月 大分県初の単獨郷土中隊として内原訓練所に入所

昭和十八年五月 渡満、満州国四平省昌図訓練所にて原野開拓の農作業と軍事訓練にはげむ

昭和二十年八月 終戦と共に武装解除、収容所生活や食を得るための重労働の生活が続き、発疹チフス等の流行、栄養失調等により死亡者続出す

昭和二十一年十月 内地へ引場げ、大分県庁にて解散す

極寒・酷暑の異国で倒れた左記の霊よ 安らかに眠られん事を祈る

昭和五十三年十月二十一日

武田中隊生存者一同

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