2024年3月　福岡県の平成筑豊鉄道を訪ねました。この鉄道はかつて3本の路線、の田川線、伊田線、糸田線でした。近辺には日本海軍の築城飛行場や炭鉱があり、輸送の要でした。伊田線は炭田地帯の田川と直方を結ぶ路線で、八幡製鉄まで燃料の石炭を輸送するのに重要な役目を果たしました。金田駅には陸軍軍医だった森鴎外の碑が残されています。彼は、小倉に駐屯していた部隊の軍医部長でした。明治34年、衛生隊演習のため7月3日に小倉を出発しここへやってきたのです。日本を代表する文学者が、軍医でもあったこと。そんな時代を語ってくれます。