19「イギリス文化論」(2021/12/14) 英国の恋愛と結婚

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56526

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56526?page=2

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56526?page=3

女性を避ける非モテ男性「ミグタウ」の言い分「男たちこそ被害者だ!」

クーリエ日本版(Courrier Japon)

英ガーディアン紙 ローラ・ベイツ(Laura Bates)記者署名記事

2020年9月14日(月)

https://courrier.jp/news/archives/212139/

https://news.yahoo.co.jp/articles/a4bf878f856c69c13a834e5422def631d805a32d (リンク切れ)

https://www.mgtow.com/

「専業主婦に憧れる女性」がドイツにいない理由

1977年まで「働く自由」なかった既婚女性たち

東洋経済オンライン

サンドラ・ヘフェリン(Sandra Häfelin; Sandra Haefelin; 日本名 渡部里美, b.1975)署名コラム

2020年7月12日(日)

https://toyokeizai.net/articles/-/361433

https://toyokeizai.net/articles/-/361433?page=2

https://toyokeizai.net/articles/-/361433?page=3

https://news.yahoo.co.jp/articles/fbe477063f99c3aa887887ccb31a19d4490f6c0b (リンク切れ)

音楽評論家湯川れい子さんが見たヨーコとジョン

nippon.com (ニッポン・ドットコム)

藤澤志穂子(ふじさわ しほこ, 生年非公開)

湯川れい子(ゆかわ れいこ, b.1936)こと、本名 田村和子(たむら かずこ, b.1936; 旧姓 湯野川(ゆのかわ))

2021年8月2日(月)

https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g01152/

https://news.yahoo.co.jp/articles/2aed009b71277dfa0655b3cc717ec11cc699bef6

https://news.yahoo.co.jp/articles/2aed009b71277dfa0655b3cc717ec11cc699bef6?page=2

https://news.yahoo.co.jp/articles/2aed009b71277dfa0655b3cc717ec11cc699bef6/comments

「強い意志を持って人生に挑む」ヨーコさんのような女性がいない、ということではないかしら。結婚して妻の口座に夫の給料が振り込まれ、妻が自由になるお金を持ち、昼から高級レストランでランチをしているのは日本だけ。結婚した方が(金銭的に)自由になるというのはおかしな話ですね。もっと自分の人生にどん欲になることをヨーコさんから学んでほしい気がします。

https://www.newsweek.com/kids-young-four-can-now-change-gender-scotland-schools-without-parental-consent-1618942

【気になるニュース3】

2013年10月16日(水)付、スカイ・ニューズの報道

結婚登記所で行なわれた結婚式の5件中1件に移民による偽装結婚の疑いあり

Immigration: ‘One In Five Marriages A Sham’

by Mark White, Home Affairs Correspondent

Sky News

Wednesday 16th October 2013

https://uk.news.yahoo.com/immigration-one-five-marriages-sham-230910816.html#PR49HUC

Up to one in five marriages conducted in civil ceremonies in parts of the country may be bogus, one of Britain’s most senior registrars has warned.

(改行・後略)

【関連ラジオ番組】

Matthew Pollard discusses sham marriages on BBC Radio Northampton

(マシュー・ポラード氏、BBCラジオ地方局のノーサンプトン放送局で偽装結婚を論じる)

2014年4月15日(火)

https://www.youtube.com/watch?v=V9KbX64FMuo

英国人との国際結婚

上記のような偽装結婚を防止するため英国政府(Her Majesty’s Government)は配偶者ヴィザ(spouse visa)の取得までの条件を年々厳格にしている。夫が英国人、妻が非EU国籍外国人(たとえば日本国籍者)の場合、夫の年収が18,600ポンド(約265万円)以上あることの証明に加え、配偶者が英国政府の定めた語学・文化の試験(British citizenship test or UK citizenship test)に合格する必要もあり、他にも偽装結婚でないことを証明することが求められる。英国人と結婚して合法的に英国で暮らすことは、今や世界一難易度が高いとも言われている。

【参考】

東京の“もっこり”を訪ね歩く、全国のバス停をリストアップ…2020年に発売された不思議な「珍書」を振り返る

文春オンライン

ハマザ キカク(漢字名不詳)

2020年12月28日(月)

https://bunshun.jp/articles/-/41932?page=3

https://news.yahoo.co.jp/articles/24aef19e34a48724fa8afd60f285d8a00665bd5e?page=3

“国際”恋愛についての一冊も刊行された

海外渡航と言えば、熊田忠雄『サムライ留学生の恋』(集英社インターナショナル)が読み応えがある。著者は『そこに日本人がいた! 海を渡ったご先祖様たち』(新潮社)など幕末・明治初期に海外渡航をした日本人を紹介した著作などで知られる。

本書は外国人と恋に落ちた明治の日本男児にフォーカスを当てた。開国間もない頃に国籍・民族を越えた純愛を貫いた青木周蔵や新渡戸稲造などの円満な国際結婚も紹介されているが、むしろ面白いのは逆の破局やプレイボーイ、痴話の類。特に凄まじいのが尾崎三良。日本の親族には内緒で、留学先のイギリスの下宿先の娘とスピード結婚した。しかし突如、妻子4人を残したまま勝手に単身帰国し、わずか4ヶ月後に別の日本人女性と重婚。外交問題にまで発展し、イギリスの「現地妻」に手切れ金を払って、離婚した。実はこの人物が日本人初の国際結婚で、なおかつ国際離婚だそうだ。

尾崎三良(をざき さぶらう; おざき さぶろう; Baron Saburo Ozaki, 1842-1918)男爵

https://ja.wikipedia.org/wiki/尾崎三良

https://jpreki.com/ozaki-sa/

https://kotobank.jp/word/尾崎三良-1063104

https://rnavi.ndl.go.jp/kensei/entry/ozakisaburou.php

イギリス人との結婚手続き

さむらい行政書士法人

国際結婚&配偶者ビザ相談センター

https://samurai-law.com/marriage/sub01_08/sub01_uk/

イギリス人との結婚手続き【徹底解説】

アルファサポート行政書士事務所

https://greatbritain-japan-marriage.jimdo.com/

西欧社会の離婚について

(ウィキペディア日本語版 http://ja.wikipedia.org/wiki/離婚#.E5.89.8D.E8.BF.91.E4.BB.A3 及び ウィキペディア英語版 http://en.wikipedia.org/wiki/Divorce#Secularisation_in_Europe_and_United_States を一部改変して引用)

古代西欧では、古代ローマ法やゲルマン慣習法で離婚は比較的自由であったとされるが、中世に入ってキリスト教の影響のもとに西欧では婚姻非解消主義が一般化することとなる。教会法における婚姻非解消主義は西欧における婚姻法制に大きな影響を与えたとされる。

イエス・キリスト(生涯独身のまま処刑)は God (一神教の唯一神で全宇宙の創造者; 戦国時代の訳語で「天主様」)による創造から夫婦は一体であり、God が結び合わせたものを、人が引き離してはならないと命じた。イエス・キリストは「不貞」、「不品行」、「不法な結婚」以外に離婚を認めておらず、離婚された女と結婚する者も姦淫の罪を犯すと教えた。イエス・キリストのこの言葉はカトリッ ク教会でもプロテスタント教会でも、離婚を禁じるイエス・キリストの命令であると受け止められてきた。

ただ、現実には夫婦間に不和を生じて婚姻が実質的に破綻状態となる場合もあるため、教会法では離婚の否定を原則としつつ、婚姻の無効、未完成婚、別居制度などの方法によってこれらの問題の解決が試みられたとされる。

ヴァティカン(バチカン)を総本山とするカトリック教会では教会法の上で離婚が存在しないことになっている。民法上の離婚をして再婚をした場合は、教会法上の重婚状態とさ れ、その罪のため聖体拝領を受けることが出来ない。性的に不能であった場合は結婚そのものが成立していないので、バチカンに諮(はか)った上で婚姻無効が 認められることがあるが、これは離婚ではないとされている。

一方、カトリック教会に異議を唱えて誕生したプロテスタント諸派でも離婚について否定的だが、イングランド教会によるウェストミンスター信仰告白(Westminster Confession of Faith, 1646)は、相手が姦淫・姦通の罪(現代で言う不倫)を犯した場合にのみ離婚を認めている。また、カルヴァン主義(スコットランド教会及び長老派教会を含む)の始祖ジャン・カルヴァン(Jean Calvin, 1509-64)は、相手が姦淫・姦通の罪(現代で言う不倫)を犯したために離婚しても、再婚してはならないとするカトリック教会の立場を批判している。

しかし近代西欧では社会慣習の世俗化・還俗化(secularisation; secularization) が進み、結婚はGodが定めたものではなく、社会契約であるとする考えが、プロテスタントが主流派を占める社会で芽生え、世俗の役所である裁判所が離婚許 可を下す権限を獲得していった。しかし裁判所は前例主義を採用し、当初は宗教裁判所のやり方を模倣するほかなかったため、夫婦の合意による婚姻の解消には 消極的で、離婚を許可することは少なかった。離婚したがっている夫婦の間に何らかの共犯性が見られるとか、離婚理由を捏造(ねつぞう)していると裁判所が 判断した場合は、離婚が却下された。夫婦の一方が「無垢(むく)なる配偶者」の誓いを破ったと認定された場合だけ離婚の許可が下りた。一方ではなく双方と も不倫している(または不倫していた)ことが判明した場合は、双方とも結婚のbond(クビキ・絆(きずな))から逃れられないとされた。時代が下るとと もに、離婚できる理由も拡大され、ネグレクト(neglect: 無視、放置、家庭を顧(かえり)みないこと)や家庭内暴力(DV: domestic violence)などの虐待も理由として認定されるようになった。配偶者の一方に夫婦間の共同生活関係の継続を困難にさせるような有責行為がある場合に限って、有責配偶者への制裁として、その相手方からの離婚請求のみを認める有責主義(主観主義)が採用された(ちなみに現在でもカトリック信徒が多数派を 占める社会でこの法制の例が多いとされる)。

1960年から’70年代にかけて女性の権利拡大や社会進出が進んだ欧米では、離婚法改正が次々と図られ、夫婦間の共同生活関係が客観的に破綻している場合には離婚を認める破綻主義(客観主義・目的主義)を採用するに至った。

しかしそれでもイギリスの離婚は今でも非常にハードルが高い。まず、挙式(日本と違って絶対に必要)から一年以上が経過していないと離婚できない。それどころか、カップルが二人とも離婚に同意している場合でも別居が二年間に及んでいて、関係が修復不能(irretrievably broken down)であることを証明する必要があるため、事実上一年では離婚不可能である。また、どちらか一方のみが離婚を望んでいる場合は五年間の別居期間が必要である。そして円満離婚(uncontested divorce)の場合ですら裁判が必要であり、多くの人は事務弁護士(solicitor)を雇う。財産や生活補助を求めない場合に限り弁護士をつけなくても構わない。裁判所はまず離婚仮判決(Decree Nisi)を出し、その六週間後に当事者が確定離婚判決(Decree Absolute)を申請し、その判決後に漸(ようや)く地方裁判所(イングランド&ウェールズでは magistrates’ court; スコットランドでは district court)または離婚登記所(divorce registry)にて離婚証明書(divorce certificate)の発行が可能となる。こうしてやっとのことで離婚届を役所に届け出るが、それは確定離婚判決から3ヶ月以内という規定がある。

なお、英米に於ける離婚理由の第1位は、「和解不可能な違い」(irreconcilable differences イックンサイラブゥディッファれンスィーズ)である。これは日本の離婚理由の第1位である「性格の不一致」に相当する。離婚を描いたアメリカの喜劇映画にも Irreconcilable Differences(邦題 『ペーパー・ファミリー』1984年)があった。

英国で離婚するには

英国で離婚(divorce)は、結婚後1年が経過していないとできない。夫婦双方が離婚に同意している場合でも別居(separation)が最低2年に及んでいる必要がある。片方だけが離婚を望んでいる場合は別居が最低5年に及んでいなければならない。

離婚には多くの場合、事務弁護士(solicitor)が介在するが、財産の取り決めや生活補助を求めない場合に限り弁護士なしでも離婚できる。条件が満たされて初めて家庭裁判所(Family Court)は条件付き判決(conditional sentence)を出し、その6週間後に最終判決(final sentence)の申請をし、判決後に漸(ようや)く法的離婚(legal divorce)が正式に成立する。離婚の届け出は離婚の成立から3ヶ月以内に提出する必要があり、これ以降に届け出る場合は遅延理由書(a statement of reasons for the delay)の提出が必要になる。英国人配偶者姓(British spouse’s surname)から元の自国の姓に戻すには離婚の成立から3ヶ月以内であれば届出用紙のみで変更が可能だが、その期間を過ぎると家庭裁判所の許可が必要になる。

離婚率について

各種報道によると、曰(いわ)く「日本の離婚率は約33%(3組に1組は離婚)」、「英米の離婚率は50%に近い」、「ロシアの離婚率は約70%」と屡々(しばしば)言われている。しかしこれらの数字は本当だろうか。

社会実情データ図録( http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9120.html )によると、英国の離婚率は、人口1,000人に対して3から2.5人程度で推移している[註]とのこと。ちなみに米国は4から3.7人程度、ロシアでも6から4人程度である。

註: 3人の分子を1,000人の分母で割り、また、2.5人の分子を1,000人の分母で割ると、英国の離婚率は僅(わず)か0.3%から0.25%で推移していることになり、マスコミの言う「離婚率50%弱」とは辻褄(つじつま)が合わない。

Garbage News.com(ゴミ・ニュース)というややふざけた名前のウェブサイトには2013年発表の最新データが載っているが、離婚率は日本が人口1,000人に対して1.88人(つまり0.188%)、アメリカが3.40人(つまり0.34%)、イギリスが2.05人(つまり0.205%)である( http://www.garbagenews.net/archives/2013779.html )。

しかし英国統計局のウェブサイト( http://www.ons.gov.uk/ons/rel/vsob1/divorces-in-england-and-wales/2011/stb-divorces-2011.html )はイングランド&ウェールズの離婚動向に関してこう表明している。

Based on marriage, divorce and mortality statistics for 2010, it is estimated that the percentage of marriages ending in divorce is 42%, compared with 45% in 2005.(2010年の婚姻統計と離婚統計と死亡統計に基づくと、現在の婚姻状態が離婚で今後終わるであろうと推定される確率は、2005年の45%から2010年の42%へと推移した。)と。

ということは、「英国の離婚率は50%に近い」などと報道されるのは、今後離婚するであろう確率を推測していることになる。一種の未来予測である。

他方、日本の離婚率は厚生労働省( http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/01.html )によれば人口1,000人に対して2人程度で推移しているとのこと。つまり約0.2%ということになる( http://www.garbagenews.net/archives/1892492.html 及び http://www.garbagenews.net/archives/2013777.html )。しかし日本のマスコミは「1年間に3組中1組が離婚」(離婚率33%)と、煽情的(せんじょうてき: sensational)に報道する。その年の離婚件数(分子)を結婚件数(分母)で割っただけのことで、実態を反映しているとは言えない。グーグル等の検索サイトで「離婚率 噓」のキーワードで検索されたし。

(参考外部サイト)

http://girlschannel.net/topics/170365/

http://strawberrymusashi.com/review/category27/rikon.html

【扱っているデータが古すぎて参考にならないが、、、】

厚生労働省(英称 MHLW: Ministry of Health, Labour and Welfare)

「離婚に関する統計8: 離婚の国際比較」

http://www1.mhlw.go.jp/toukei/rikon_8/repo8.html

(掲載日・更新日ともに不明、最古のデータが1989年イギリス、最新のデータが1998年の日本)

【センセーショナルに傾かない控えめな離婚率報道の例】

「沖縄の貧困」は学歴社会と暴力が生み出した

平均年収は全国最下位、雇用は崩壊状態

東洋経済オンライン

ノンフィクションライター中村淳彦署名記事

2016年6月09日(金)

http://toyokeizai.net/articles/-/121834?utm

(前略)(沖縄県の)離婚率は人口1000人に対して2.59組が離婚(2013年)と断トツの全国1位で、児童の半数以上がシングル家庭という小学校も存在する。沖縄には、本土都市部住民の想像を超える貧困が蔓延しているのだ。

中学生が売春に走る沖縄の貧困の残酷な現実

娘を風俗店に売る母親も珍しくない

東洋経済オンライン

ノンフィクションライター中村淳彦署名記事

2016年6月16日(木) 5:00配信

http://toyokeizai.net/articles/-/122821?page=2

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160616-00122821-toyo-soci (リンク切れ)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160616-00122821-toyo-soci&p=2 (リンク切れ)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/cm/main?d=20160616-00122821-toyo-soci (リンク切れ)

(前略)

沖縄の離婚率は全国1位だ。2013年は人口1000人に対して2.59組が離婚している[註1]。2位は北海道2.09組、全国平均1.84組[註2]で圧倒的な都道府県1位だ。(後略)

註1: 2.59組の分子を500組の分母で割ると、日本国内トップの沖縄県の離婚率は0.518%。

註2: 1.84組の分子を500組の分母で割ると、日本の離婚率は僅(わず)か0.368%に過ぎず、マスコミの言う「離婚率33%」とは辻褄(つじつま)が合わない。

【参考書1】

多賀幹子(たが みきこ, 生年不詳) 『うまくいく婚活、いかない婚活』(朝日新聞出版 朝日新書, 2010年)の中の「第七章 海外の婚活 ~イギリスの場合」から一部抜粋(pp.208-212)

http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4022733160/ref=cm_cr_dp_see_all_summary?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=helpful

レイトマジッジ現象

イギリス人が結婚から急速に遠ざかっている。2007年、結婚しているカップルが初めてマイノリティーに転落した。シングルの方が夫婦より数の上で多くなったのだ。このニュースはイギリス人にとってもショックだったらしく、各紙で大きく取り上げられた。

タイムズ紙の調査では、2007年、16歳以上で結婚している人の割合は48・8%にすぎなかった。50%を下回ったのは史上初のことで、1862年に記録を取り始めて以来、最も低い。1971年には68%だったから、36年間で約20ポイントも落ち込んだことになる。2007年の1年間に、独身女性は50人に一人、独身男性は43人に一人しか結婚しなかった計算だ。ちなみに同年に結婚したカップルの3分の2は初婚で、男女ともに再婚同士は18%だった。

非婚ばかりでなく、結婚年齢を遅らせる晩婚化も顕著だ。統計局によると2007年の男性の初婚年齢は31・9歳で、女性は29・8歳だった。37年前の1970年は、男性[p.208/p.209]は24歳、女性は20歳だったから、男性は8歳弱、女性は10歳弱も結婚を先送りするようになったのだ。

イギリスの晩婚化は「レイトマジッジ現象(晩婚化現象)」と呼ばれている。特に男性の晩婚化傾向に対しては、結婚を避ける「コミットメント・フォビア(結婚恐怖症)」と名付けられている。その代表は、映画007シリーズのジェームズ・ボンドだ。女性と恋愛はするのに、結婚して落ち着くことはない。あるいは、イギリスの人気俳優から「ヒュー・グラント症候群」とも呼ばれている。彼はオックスフォード大学を卒業後俳優になり、「ノッティングヒルの恋人」など数々の映画に出演している。女性とのうわさは絶えないが、結婚には至らない。

非婚晩婚化に対しては、さまざまな説明がなされている。「結婚を望まない人が増えているのではなく、結婚に届かなくなった人が増えたのだ」「シングルでも、そのうちの70%は結婚を望んでいる。しかし結婚費用がかかり過ぎる、住む家が用意できない、など経済的な見通しが立たないという理由で後回しにしている」「現在の20~30代の多くは、親の離婚を経験しており、心の痛みを知っている。それで結婚へのあこがれを打[p.209/p.210]ち消してしまうのではないか」「結婚して依存し合うという風潮は薄らぎ、自分一人でもやっていけると考える人が増えている」などだ。

婚姻率低下の背景に経済的な理由があるのは確かだろう。挙式費用は着実に上がり、今は平均で2万ポンド(約320万円)もかかる。そのうち会社から首を切られるかもしれず家の購入の見込みも立たない男女にとって、何かと物入りの挙式は優先順位の上位からずり落ちてしまうのだ。経済状況が急速に回復する兆しが見えないこともあり、今後とも婚姻率は下がり続けるだろうと予測がされている。

ただ子どもたちのことを考えると「好ましいことではない」との声が高い。「結婚して安定した家庭が、子どもの健全な成長の基盤になる」のだという。イギリスでは、16歳の子どもの3分の1は一人親と暮らす。こうした子どもは問題行動を抱えていることが多い、と子どものためのNPO団体などが数字を挙げて注意を喚起している。

[原文1行空き]

イギリスでは2007年にもう一つ、史上初の”事件”が報告された。それは、25歳以下の女性は、既婚者よりも母親の人数の方が多いのだ。第二次世界大戦直後に生まれ[p.210/p.211]た女性は、25歳前に80%が結婚していた。いわゆる日本の団塊の世代に当たる層だが、イギリスでも彼女たちは25歳前に50%がすでに出産していた。それが1960年代生まれになると、25歳前の出産は40%に下がった。それが2007年になると、さらに落ちて30%にすぎない。しかし結婚はそれよりももっと少ない24%になる。つまり出産率より婚姻率の方が低いのである。

心配されているのは、子どもへの影響だ。子どもの約45%は未婚の母から生まれる。今から10年以内にその率はさらに上がり、半数を超すと見積もられている。

子どものためのNPO団体などはシングルマザーから生まれた子どもと両親のそろった子どもとを差別するつもりはまったくないと断りながらも、結婚している家庭の子どもの方が学校での成績が良く精神的にも安定していると追跡調査の結果を公表している。結婚している家庭の子どもの方が経済状況に恵まれているケースが多いため、より良い環境を用意してやれることなどが関係しているのだろう。

未婚のまま同棲するカップルの約8割が、同棲を始めて5年以内に関係を解消している。個人のライフスタイルに口を挟むつもりはないとしながらも、不安定な同棲よりも[p.211/p.212]子どものためにできれば結婚を選択するように勧めている。

【参考書2】

松尾寿子(まつお ひさこ, b.1958)『国際離婚』 (集英社新書, 2005年)

http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4087202984/ref=dp_db_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

具体的な事例

・米人夫と離婚した日本人女が、離婚訴訟で「無職(=専業主婦)」を理由に、子供の親権を取ることが許されなかった。

・米人夫と結婚し、専業主婦になることを目論んでいた日本人女が、夫に「働け」と言われて甘い夢はあっさりと破れた。夫はいつまでも働こうとしない女に苛立ちを見せている。

・ 専業主婦生活を満喫していた日本人女が、英人夫に三行半(みくだりはん)を突き突けられた。女は働く意欲もなく、専業主婦生活にしがみつこうとする。更に夫の生命保険の死亡時保険金が少ないことに文句をつけ、「日本では皆そうだ」と言って多額の保険金をかけるよう要求したところ、夫に見放され、「日本へ帰れ!」と言われる。

・一向に働こうとしない日本人女が、北欧人夫に愛想を尽かされた。自分は働きもしないのに、夫に「稼いだ金を全部私にちょうだい、家計は私が管理するから」と日本でしか通用しない理不尽な要求をしたところ、夫に離縁された。

・他にも、仏人女性と離婚した日本人男性の話。

[xapaga補足]

日本の法律では夫が妻に生活費を渡さなければ、経済的DVと断罪される。これに対して、妻が性行為(sexual intercourse)を拒否しても何のお咎(とが)めもない。夫から無理矢理に性行為を求めれば性的DV乃至(ないし)は夫婦間強姦(marital rape)として刑事罰を受ける。

妻が外で働かない、妻の稼ぎが一銭も無くても、それを理由として夫から離婚を申し立てることは法律上も社会通念上も許されない。これに対して、夫が外で働かない、夫の稼ぎが一銭も無いとなれば、それが有責事由(a fault ground for divorce)となり離婚(divorce)されてしまう。

妻が家事をしなくても、夫からの離婚申し立ては事実上不可能である。夫から離婚しようにも、(子供がいる場合)親権(parental rights)は妻に取られるし、多額の慰謝料(a divorce settlement)を払わされ、さらに養育費(childcare expenses)も要求される。

日本に於(お)ける婚姻制度・離婚制度は男性(夫・元夫)の側のみに過剰な義務を負わせる差別的な制度と言える。日本人女性が日本の常識しか知らずに欧米人の妻となり、欧米で暮らすと、上記のような手痛い目に遭うことがある。

[女子大生からの批判・批評]

このウェブサイトの管理人 xapaga氏は上記の [補足] で日本の婚姻制度・離婚制度が男性(夫や元夫)に対して差別的で、女性(妻や元妻)ばかりを優遇しているという主旨のことを述べられたが、それは現代日本が男女平等社会へ向かう過渡期だからだと私(質問者)は思う。男は外で働いてカネを稼ぎ、女は内で家事や育児に勤(いそ)しむという時代から、男女が同じ職場で協働する時代に移行しつつあるが、女性の賃金は男性に比べて低く抑えられがちで、同じ労働条件ならまだまだ男性の方が優遇されるのが日本の残念な現状だ。また、xapaga氏が例に挙げた英米や北欧の男性に比べて日本人男性の家事労働時間は極端に少なく、それが共働きであっても同様だ。日本の婚姻制度・離婚制度や社会通念に男性差別があるのは確かだが、外で働かない男性も専業主夫(househusband)として家庭内での役目を果たせば離婚されないだろうし、私(質問者)もそのような生活様式(lifestyle)の夫婦を実際に知っている。上記の [補足] は徒(いたずら)に男女の対立を煽(あお)っているだけだと私(質問者)は感じた。(デスマス体を常態に改め、語句を一部改変、太字はxapagaによるもの)

[回答]

質問者に概(おおむ)ね同感だが、間違ったことを書いた認識は無いので、私(xapaga)は上記の [補足] を敢()えて削除しない。現在の日本の制度・社会通念は男女双方ともを不幸にする制度である。そこで思い出すのが、日本社会に対して辛口の批判・批評を繰り返す蘭人ジャーナリスト・作家・学者のカーレル・ファン・ヴォルフェレン(Karel van Wolferen, b.1941; 但し、日本では誤ってカレル・ヴァン・ウォルフレンの表記)氏の著書 『人間を幸福にしない日本というシステム』(毎日新聞社, 1994年; 新潮社 新潮OH!文庫, 2000年)とその増補改訂版 『いまだ人間を幸福にしない日本というシステム』(角川学芸出版 角川ソフィア文庫, 2012年)である。但し、英語原題 The False Realities of a Politicized Society を直訳すると、『或()る政治化された社会の(複数の)偽りの現実』となる。オランダ人が書いた著書でありながら、オランダ語版は存在しない。

また、「日本に於()ける婚姻制度・離婚制度は男性(夫・元夫)の側のみに過剰な義務を負わせる差別的な制度と言える。」とも書いたが、法令が厳しすぎると有責行為者(元夫)の側が逃げてしまうため、慰謝料も養育費も貰(もら)えず泣き寝入りする離婚女性が後を絶たない。女性にとって良かれと思って制定した筈(はず)の法令が却(かえ)って女性の泣き寝入りを招いている現状があり、これも日本の不幸の根源である。

「厳しすぎる法令」のもう一つの例としてオリーブ油を挙げてみよう。イタリア産オリーブ油の約80%は偽装された混ぜ物だらけの商品であることが、2016年1月3日(日)にアメリカの CBS News 60 Minutes で放映( https://www.cbsnews.com/news/60-minutes-agromafia-food-fraud/ )されて大問題になった。そもそもオリーブの収穫量とその油の流通量の辻褄(つじつま)が合っていないことは以前から指摘されていた。アグロマフィア(agromafia)と呼ばれる農産物絡みの暴力団(マフィア)が背景にいることを米マスコミは問題視したが、私(xapaga)がイタリア政府文化機関イタリア文化会館(Istituto Italiano di Cultura Tokyo)でオリーブ油専門家から直接聞いた話では、そもそもオリーブ油に関するイタリアの法令が厳しすぎるため、却(かえ)って違反する業者が後を絶たないそうである。それでもイタリア政府は法令を緩(ゆる)める気は無いようだ。それに本物の最高品質オリーブ油(pure extra virgin olive oil)は青臭すぎて大半の日本人や英米人の味覚に合わない。だからこそ偽物が蔓延(まんえん)する。(デスマス体を常態に改め)

[再度補足]

(前略)日本では、離婚後に子どもの養育費を払う父親は2割程度しかおらず、その結果、母子家庭の相対的貧困率(一人あたりの平均所得の半分に満たない割合)が54・6%と先進国のなかで群を抜いて高い。こうした惨状に対して「母子家庭がもっと気軽に生活保護を受けられるようにすべきだ」との声が多いが、アメリカの研究をみるかぎり、これがどれほど子どものためになるかは疑問が残る。それよりも単独親権の制度を共同親権に変え、離婚後の父親にも親としての権利を認める一方で、養育費の強制徴収など支払い義務を徹底させた方が効果は高そうだ(日本では離婚後の親権を母親がもつことがほとんどだが、夫婦関係の有無にかかわらず親であることは変わらないのだから、先進国では共同親権が主流になっている)。

橘玲(たちばな あきら, b.1959)こと、本名非公開 『もっと言ってはいけない』(新潮社 新潮新書, 2019年)よりp.82

(上記の関連)

英連邦南アフリカ共和国(英 Republic of South Africa; アフリカーンス語 Republiek van Suid-Afrika; コサ語 iRiphabliki yomZantsi Afrika)国立ケープタウン大学(英 University of Cape Town; 英略称 UCT; 蘭・アフリカーンス語 Universiteit van Kaapstad; コサ語 iYunivesithi Yasekapa)のデイヴィッド・ベネター(David Benatar, b.1966)教授の著書 The Second Sexism: Discrimination Against Men and Boys (John Wiley & Sons,, 2012) =直訳 『第二の性差別(セクシズム) 成人男子と男児に対する差別』

https://www.amazon.com/Second-Sexism-Discrimination-Against-Boys/product-reviews/0470674512/ref=cm_cr_dp_d_show_all_top?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews

https://www.amazon.co.uk/Second-Sexism-Blackwell-Public-Philosophy/product-reviews/0470674512/ref=cm_cr_dp_d_show_all_top?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews

https://www.amazon.co.jp/dp/0470674512?_encoding=UTF8&isInIframe=0&n=52033011&ref_=dp_proddesc_0&s=english-books&showDetailProductDesc=1#product-description_feature_div

https://ja.wikipedia.org/wiki/デイヴィッド・ベネター#cite_note-9

https://en.wikipedia.org/wiki/David_Benatar

https://www.timeshighereducation.com/books/the-second-sexism-discrimination-against-men-and-boys/420459.article?sectioncode=26&storycode=420459&c=1

http://metapsychology.mentalhelp.net/poc/view_doc.php?type=book&id=6608

https://www.theguardian.com/commentisfree/2012/may/16/second-sexism-men-blaming-feminism

https://www.theguardian.com/society/2012/may/18/men-and-sexism

アメリカ人法心理学者(an American forensic psychologist)ヘレン・スミス(Helen Smith, 生年非公開)博士の著書 Men on Strike: Why Men Are Boycotting Marriage, Fatherhood, and the American Dream — and Why It Matters (Encounter Publishing, 2013) =直訳 『スト中の男たち なぜ男たちは結婚と父親に成ることとアメリカン・ドリームをボイコットするのか、そしてなぜそのことが重大なのか』が話題に。

https://en.wikipedia.org/wiki/Helen_Smith_(psychologist)

https://www.amazon.com/product-reviews/1594037620/ref=cm_cr_dp_d_cmps_btm?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews

https://www.amazon.co.uk/Men-Strike-Boycotting-Marriage-Fatherhood/product-reviews/1594037620/ref=cm_cr_dp_d_show_all_btm?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews

https://www.youtube.com/watch?v=3yzUECFwU3U

https://www.youtube.com/watch?v=BoXQf2f2Yxo

https://www.youtube.com/watch?v=PCpBa4ITEcI

【関連記事・コラム集】

女だから得すること、男だから損すること

ジェンダーと男性差別

日本經濟新聞社 Nikkei Style Woman Smart

ライフスタイル

久米泰介(くめ たいすけ, b.1986)署名コラム

2016年2月17日(水)

http://style.nikkei.com/article/DGXMZO97258250T10C16A2000000

「日本人の妻をもらうこと」が幸せの条件…、日本に来てからその考えは変わった―中国コラム

Record China

2016年8月4日(木)

https://www.recordchina.co.jp/b146445-s0-c60-d0052.html

西牟田靖(いしむた やすし, b.1970) 『わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち』(PHP研究所, 2017年1月)

https://www.amazon.co.jp/product-reviews/4569831427/ref=acr_dpproductdetail_text?ie=UTF8&showViewpoints=1

妻と別居で毎月22万円の赤字に…「婚姻費用」に押し潰される男たち

~なんと年収も200万円ダウンした

西牟田靖(いしむた やすし, b.1970)署名コラム

2017年7月9日(日)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52165

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52165?page=2

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52165?page=3

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52166?page=3

小見出し1: 誰を頼ればいいのか…

小見出し2: 子供を虐待する妻

小見出し3: 必ず払わなければいけないのか

「離婚はしないがカネはくれ」婚姻費用で人生台無しになりました

カードローン地獄に陥る人まで…

西牟田靖(いしむた やすし, b.1970)署名コラム

2017年7月9日(日)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52166

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52166?page=2

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52166?page=3

小見出し1: 交通事故が不幸の始まり

小見出し2: 「結婚はリスクですよ!」

小見出し3: 家に帰ると置き手紙が

小見出し4: お金が欲しいので離婚はしません

小見出し5: 自転車操業でなんとかやってます…

小見出し6: 婚姻費用という「副作用」

夫と対等以上に稼ぐ妻の割合、日本は世界最低レベル

米ニューズウィーク(Newsweek)日本版

在野の教育社会学者 舞田敏彦(まいた としひこ, b.1976)署名コラム

2018年11月21日(水)

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/11/post-womenincome.php

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/11/post-womenincome_2.php

夫と対等以上に稼ぐ妻の割合のグラフ

https://www.newsweekjapan.jp/stories/2018/11/21/maita181121-chart02.jpg

「レディースランチをなくさなければ、本当の男女平等ではない」 日本最大の女性アワードで記者が感じた、受賞者たちの問題意識

アーバン ライフ メトロ(Urban Life Metro)

2019年12月24日(火)

https://urbanlife.tokyo/post/26625/

https://urbanlife.tokyo/photo/26625/

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191224-00010003-metro-life (リンク切れ)

女性を避け、社会とも断絶、米国の非モテが起こす「サイレントテロ」

最終的には「出家」を目指す

現代メディア

駿河台大学准教授 八田真行(はった まさゆき, b.1979)署名コラム

2018年7月16日(月)

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/4-150.php

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/4-150_2.php

https://news.yahoo.co.jp/articles/10421f3831683490ff2a8b1a6fb561b0ab6ef9d6

https://news.yahoo.co.jp/articles/10421f3831683490ff2a8b1a6fb561b0ab6ef9d6?page=2

https://news.yahoo.co.jp/articles/10421f3831683490ff2a8b1a6fb561b0ab6ef9d6/comments

[もとの英語記事]

Kids as Young as Four Can Now Change Gender in Scottish Schools Without Parental Consent

(4歳児も今ではスコットランドの学校で親の同意なくジェンダーを変えられる)

米ニューズウィーク誌(Newsweek

エマ・メイヤー(Emma Mayer, 生年非公開)記者署名記事

2021年8月12日(木)

結婚式前夜(もしくは結婚式直前の週末など)のバカ騒ぎ

独身最後の夜(新郎とその友人男性だけで集まってバカ騒ぎ)

stag night (スタェナイトゥ: 直訳「牡鹿(おじか)の晩」、「牡鹿の夜」)

別名 stag weekend (スタェグウィーケンドゥ: 直訳「牡鹿の週末」)

または stag do (スタェドゥー: 直訳「牡鹿のランチキ騒ぎ」)

米語で bachelor party (バェチュラパァリィ: 「独身男性宴会」の意)

https://en.wikipedia.org/wiki/Stag_night

https://en.wikipedia.org/wiki/Stag_night#United_Kingdom

https://ja.wikipedia.org/wiki/バチェラー・パーティー

独身最後の夜(新婦とその友人女性だけで集まってバカ騒ぎ)

hen night(ヘンナイトゥ: 直訳「雌鶏(めんどり)の晩」、「雌鶏の夜」)

別名 hen party(ヘンパーティ: 直訳「雌鶏パーティー」)

米語で bachelorette party (バチュロれトゥパァリィ: 「独身女性宴会」の意)

https://en.wikipedia.org/wiki/Bachelorette_party

https://ja.wikipedia.org/wiki/バチェロレッテ・パーティー

原田メモ

Stag night

Parliament - Prime Ministers Questions 2011-03-30(Wed) (1 of 3)

1:39-4:33 by Ed Miliband, Opposition Leader (Labour MP, Doncaster North)

【参考】

映画 『ラブ・アクチュアリー』(2003年)のセリフの一部(DVD 6:50-7:20)

https://www.youtube.com/watch?v=A1lLq0l04qk (YouTubeではギリシア語字幕版しか入手できず)

原文: No surprises?

直訳: サプライズなしかい。

字幕: マジに ?

原文: No surprises.

直訳: サプライズなしだよ。

字幕: ドッキリは なし

原文: Not like the stag night.

直訳: 牡鹿の晩とは違うな。

字幕: 昨夜は荒れた

原文: Unlike the stag night.

直訳: 牡鹿の晩とは違って。

字幕: ランチキ騒ぎ

原文: You admit the Brazilian prostitutes were a mistake?

直訳: ブラジル人売春婦たち(を呼んだの)が間違いだったと君は認めるかい。

字幕: ケバい売春婦まで

原文: I do.

直訳: 認める。

字幕: やり過ぎ

原文: And it would’ve been much better if they’d not turned out to be men?

直訳: そしてそいつらが男と判明しなければ良かったのにな。

字幕1行目: なんと女装の

字幕2行目: オカマだった

原文: That is true.

直訳: それは本当だ。

字幕: すまない

原文: Good luck, kiddo.

直訳: 幸運を祈るよ、君。

字幕: 幸せにな

日本語字幕: 戸田奈津子(とだ なつこ, b.1936)

恋愛や結婚を扱った近年の傑作映画7本

A Room with a View (1985)

直訳 『眺めのいい部屋』

邦題 『眺めのいい部屋』(日本公開1987年)

E.M.フォースター(E. M. Forster, 1879-1970)の同名小説(1908年)の映画化。イタリアのフィレンツェを舞台に話が展開する。

https://en.wikipedia.org/wiki/A_Room_with_a_View

https://ja.wikipedia.org/wiki/眺めのいい部屋

https://en.wikipedia.org/wiki/A_Room_with_a_View_(1985_film)

https://ja.wikipedia.org/眺めのいい部屋_(映画)

https://www.youtube.com/watch?v=xetPWLjrZCc

Four Weddings and a Funeral (1994)

直訳 『4つの結婚式と1つの葬式』

邦題 『フォー・ウェディング』(日本公開1994年)

ダメ男の恋愛模様を描いた映画。

https://www.imdb.com/title/tt0109831/

https://en.wikipedia.org/wiki/Four_Weddings_and_a_Funeral

https://ja.wikipedia.org/wiki/フォー・ウェディング

https://www.youtube.com/watch?v=tvdlnbfaJ3E

Notting Hill (1999)

直訳 『ノッティングの丘』

邦題 『ノッティングヒルの恋人』(日本公開1999年=平成十一年)

ロンドン西部のノッティング・ヒルを舞台に、冴えない書店主とハリウッド女優の恋愛を描いた作品。

https://en.wikipedia.org/wiki/Notting_Hill_(film)

https://ja.wikipedia.org/wiki/ノッティングヒルの恋人

https://www.youtube.com/watch?v=4RI0QvaGoiI

https://www.youtube.com/watch?v=t5cn4BoYSEE

An Ideal Husband (1999)

直訳 『理想の夫』

邦題 『理想の結婚』(日本公開2000年)

オスカー・ワイルド(Oscar Wilde, 1854-1900)の戯曲 『理想の夫』(An Ideal Husband, 1895)に基づく4度目の映画化。

https://en.wikipedia.org/wiki/An_Ideal_Husband

https://ja.wikipedia.org/wiki/理想の夫

https://en.wikipedia.org/wiki/An_Ideal_Husband_(1999_film)

https://ja.wikipedia.org/wiki/理想の結婚_(映画)

https://www.youtube.com/watch?v=gjpQAj_MtUI

Love Actually (2003)

直訳 『愛は実は』

邦題 『ラブ・アクチュアリー』(日本公開2004年)

クリスマスの時期を舞台とした恋愛オムニバス映画。

https://www.imdb.com/title/tt0314331/

https://www.cinemawith-alc.com/2013/11/loveactually.html

https://en.wikipedia.org/wiki/Love_Actually

https://ja.wikipedia.org/wiki/ラブ・アクチュアリー

https://www.youtube.com/watch?v=g8M-wa9SEuw

Pride & Prejudice (2005)

直訳 『自尊心と偏見』

邦題 『プライドと偏見』(日本公開2005年)

ジェイン・オースティン(Jane Austen, 1775-1817)の長篇小説 『高慢と偏見』 または 『自負と偏見』(Pride and Prejudice, 1811)に基づく2度目の映画化。作者のオースティンは結婚小説の大家(たいか)ながら満四十一歳で歿するまで生涯独身を貫(つらぬ)いた。2017年9月14日(木)に市中に出た新十ポンド・ポリマー札(the new ten-pound polymer banknote; 俗称 the new tenner)の裏面(表面は相変わらず国家元首の女王エリザベス二世)には、オースティンの肖像( https://www.bankofengland.co.uk/banknotes/polymer-10-pound-note / https://www.youtube.com/watch?v=tGbwXx2g99U )が描かれ、その最下部には上記長篇小説の中で登場人物(但し、脇役)のビングリー嬢(Miss Bingley)こと、キャロライン・ビングリー(Caroline Bingley)が言う台詞(セリフ) I declare after all there is no enjoyment like reading! (私は結局のところ読書のような愉(たの)しみは他(ほか)に無いと言明(げんめい)しますわ!)が書かれている。なお、この原作小説のパロディーとしてヘレン・フィールディング(Helen Fielding, b.1958)が書簡体小説 Bridget Jones’s Diary (邦題 『ブリジット・ジョーンズの日記』1996年)を刊行した。これに基づく映画 Bridget Jones’s Diary (邦題 『ブリジット・ジョーンズの日記』2001年)と、その続編で1999年刊行の書簡体小説と、それに基づく映画 Bridget Jones: The Edge of Reason (直訳 『ブリジット・ジョーンズ: 理性の限界』2004年、邦題 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』)とその続編映画 Bridget Jones’s Baby (邦題 『ブリジット ジョーンズの日記 ダメな私のモテ日記』2016年)がある。

https://en.wikipedia.org/wiki/Pride_and_Prejudice

https://ja.wikipedia.org/wiki/高慢と偏見

https://en.wikipedia.org/wiki/Pride_&_Prejudice_(2005_film)

https://ja.wikipedia.org/wiki/プライドと偏見

https://www.youtube.com/watch?v=1dYv5u6v55Y

About Time (2013)

直訳 『そろそろ時間』

邦題 『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(日本公開2014年)

上記の『フォー・ウェディング』(1994年)と 『ノッティングヒルの恋人』(1999年)で脚本を書き、『ラブ・アクチュアリー』(2003年)で監督・脚本を担当したリチャード・カーティス(Richard Curtis, b.1956)の作品。

https://en.wikipedia.org/wiki/About_Time_(2013_film)

https://ja.wikipedia.org/wiki/アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜

https://www.youtube.com/watch?v=khB_wpn-bmc

【参考動画集】

1981年7月29日(水)、大ロンドン市シティー特別区(City of London)に在る聖パウロ主教座聖堂(St Paul’s Cathedral)に於けるチャールズ皇太子(Prince Charles, or Charles, Prince of Wales, b.1948)とスペンサー伯爵家ダイアナ嬢(Diana Spencer, 1961-97)、後の皇太子妃ダイアナ(Princess Diana, or Diana, Princess of Wales, 1961-97)のロイヤル・ウェディング動画

https://www.youtube.com/watch?v=jTamOWLySLE

ホルスト(Gustav Holst, 1874-1934)作曲「我は汝に誓う、我が祖国よ(I Vow to Thee, My Country)」を斉唱。

1916年作曲の組曲 『惑星』(The Planets)の中の「木星、喜びをもたらす者(Jupiter, the Bringer of Jollity)」の中間部に他人が1918年に歌詞をつけた。ダイアナ妃お気に入りの賛美歌だった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/我は汝に誓う、我が祖国よ

1999年6月19日(土)、ロンドン西郊のウィンザー城内聖ゲルギオス礼拝堂(St George’s Chapel, Windsor Castle)に於ける女王の末っ子(三男)、ウェセックス伯エドワード王子(Prince Edward, Earl of Wessex, b.1964)の結婚式の退場の音楽(recessional music)として、フランスの結婚式で定番となっているシャルル・マリー・ヴィドール(Charles-Marie Widor, 1844-1937; イギリス発音 ヴィードー)作曲の交響曲第五番(但し、実際には管弦楽曲ではなくオルガン曲)最終楽章トッカータが演奏される。エドワード王子は、女王の子供4人(男女男男の三男一女)のうちで今のところ唯一人離婚を経験していない。

https://www.youtube.com/watch?v=JfPzQxyfI88 (13:02-14:19で国歌斉唱、14:20-15:18で退場の音楽)

2011年4月29日(金)、大ロンドン市ウェストミンスター区(City of Westminster)のウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)に於けるウィリアム王子(Prince William of Windsor, or William, Duke of Cambridge, b.1982)とキャサリン・ミドルトン嬢(Catherine or “Kate” Middleton, or Catherine, Duchess of Cambridge, b.1982)のロイヤル・ウェディング動画

https://www.youtube.com/watch?v=schQZY3QjCw (0:6'48~0:9'51が「グリーンスリーヴズの主題による幻想曲」、1:47'36~1:50'07が聖歌「エルサレム」、2:04'30~2:10'36が行進曲「帝王の冠」)

“Fantasia on ‘Greensleeves’” (1934)

「グリーンスリーヴズの主題による幻想曲」

国王ヘンリー八世(Henry VIII, 1491-1547; 在位1509-47)作曲と伝承

ヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams OM, 1872-1958)編曲

“Jerusalem” (1916)

「エルサレム (聖歌)」

ブレイク(William Blake, 1757-1827)の長詩『ミルトン』(1820年)から

パリー(Hubert Parry, 1848-1918)作曲

https://ja.wikipedia.org/wiki/エルサレム_(聖歌)

https://sites.google.com/site/xapaga/home/secondnationalanthems(三曲目=ローマ数字のiii に歌詞対訳を掲載)

退場の音楽(recessional music)として、

“Crown Imperial” Coronation March for George VI (1937)

国王ジョージ六世のための戴冠式行進曲「帝王の冠(クラウン・イムピーリォル)」(1937年)

ウォルトン(Sir William Walton, 1902-83)作曲

https://en.wikipedia.org/wiki/Crown_Imperial_(march)

https://ja.wikipedia.org/wiki/王冠_(戴冠行進曲)

https://zh.wikipedia.org/wiki/帝王的冠冕

結婚可能年齢と結婚の仕方

敗戦後間もない占領期の1947年に制定された日本の民法(Civil Code; civil law)では男女で結婚可能年齢が異なり、女性は16歳から結婚できるのに対して、男性は18歳からと定められている。男女の成熟度の違い(女子の方が肉体的にも精神的にも成長が早いこと)や男性に求められる経済力が、この二年の年齢差の根拠とされる。但し、父母の同意を得ずに結婚する場合は男女ともに20歳に達していなければならない。しかしながら、女性の高校進学率が飛躍的に伸び、16歳や17歳での結婚が減少したことなど社会的な背景が変わり、男性と区別する合理的な理由が無いという指摘が出てきたため、日本の法務省(英称 Ministry of Justice)は2016年9月、女性の結婚可能年齢も男性同様に「18歳から」に引き上げることを真剣に検討し始めた。男性の結婚可能年齢を「16歳から」に下げるとか、男女の中間を取って共に「17歳から」にするとかいった案は出なかった。2018年3月13日(火)、安倍晋三(あべ しんぞう, b.1954; 首相在任2006-07 & 2012-20)内閣の閣議決定として、約四年後の2022年4月1日(金)に民法改正の施行を行ない、その際に成人年齢を現行の20歳から18歳に引き下げ、女性の結婚可能年齢を男性と同様に18歳に引き上げるとした。そして2018年6月13日(水)、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が参議院本会議にて賛成多数で可決した。婚姻可能年齢については、民法第731条「男は、18歳に、女は、16歳にならなければ、婚姻をすることができない。」と民法第737条「1. 未成年の子が婚姻をするには、父母の同意を得なければならない。[改行] 2. 父母の一方が同意しないときは、他の一方の同意だけで足りる。父母の一方が知れないとき、死亡したとき、又はその意思を表示することができないときも、同様とする。」とした従来までの条文も改正され、男女ともに「18歳以上」に統一され(女性が従来の「16歳以上」から「18歳以上」に引き上げられ)、父母の同意は不要となる。18歳から成人だからである。ただ、若年層の心身の健康を鑑(かんが)みて、飲酒・喫煙・公営ギャンブルへの参加は現行通り20歳以上という年齢制限を維持する。

先進各国を見渡してみると日本のような結婚年齢の男女差は設定されていない。イギリスを例にとると、男女ともに16歳から結婚可能で、18歳からは親権者(親または保護者)の同意も得ずに結婚できる。イギリスでは十三世紀(1201-1300年)から二十世紀後半の1969年の法改正に至るまでの長きにわたって21歳を成人としてきた。これはイギリスの慣習法が1215年制定の大憲章(羅 Magna Carta; 英訳 Great Charter)の時代に重い騎馬用防具を身につけて騎馬兵として戦うことができる年齢を21歳と定め、これ以上を成人としていた名残りである。しかしながら、先に述べた1969年の法改正で18歳こそが成人となった。そのため18歳からは親権者(親または保護者)の同意も得ずに結婚できるのである。

1837年1月1日(金・祝)に1836年婚姻法(Marriage Act 1836)が施行される以前は、教会や礼拝堂の中でキリスト教の聖職者が執り行なう形式の結婚式=宗教婚しかありえなかった。しかし1837年1月1日(金・祝)以後はキリスト教の聖職者ではない登録官2名(two registrars)の面前でも結婚式が挙式=民事婚できるようになった。以後は百五十七年もの間イギリスの法律では、結婚するカップルは宗教施設(church=教会やchapel=礼拝堂)または役所つまり登録事務所(register office; 俗称 registry office)で式を挙げなければならないとされてきた。しかし1994年に婚姻法が改正され、宗教施設や登録事務所以外の場所でも挙式が認められるようになった。これは英国でも日米のようにホテルやレストランなどで式を挙げることが可能になったことを意味する。しかし必ず2名の立会人(two witnesses)と、出張派遣される登記官2名(two registrars)が必要な点は以前と変わりない。立会人は親族や身近な友人で良いことになっている。

ニッカウヰスキー株式会社(英称 Nikka Whisky Distilling Co. Ltd.)創業者の「マッサン」こと竹鶴政孝(たけつる まさたか; Masataka “Massan” Taketsuru, 1894-1979)[註1]が、1920年1月8日(木)にスコットランド人女性の「リタ」ことジェシー・ロバータ・カウン(Jessie Roberta “Rita” Cowan, 1896-1961)嬢[註1]と結婚したのも現地の登録事務所だったため、民事婚である。法律の規定通り新郎新婦の他に2名の立会人が来ていたが、リタの末妹ルーシー(Lucy Cowan, 生歿年不詳)とその友人(姓名不詳)だったという。

註1: 平成二十六年度下半期の2014年9月29日(月)から2015年3月28日(土)にかけてNHK総合テレビで放映された朝ドラこと連続テレビ小説 『マッサン』では、亀山政春(かめやま まさはる)とエリー(Ellie or Elly)の夫婦という設定になっている。同社の竹鶴(たけつる; 英称 Taketsuru)という名の主力ウィスキー商品の宣伝になることを避けた結果だが、リタの名をエリーにしてしまった判断は解()せない。

教会挙式婚(religious wedding; religious ceremony)であれば挙式前の三週連続した日曜日に婚姻予告を公示(give notice)し、第三者の異議申し立てが無いことを確認してから式を挙げねばならない。これは時間がかかる上に結婚が私的なものでなくなるので嫌うカップルも多い。教会に頼らない民事婚(civil wedding; civil ceremony)を選ぶと、パートナー(結婚予定者)と別々の日程で登記官(registrar)の面接(interview)を受ける義務があり、結婚式の日程や場所が確認され、パートナーの生年月日や職業などが訊(き)かれる。これは偽装結婚(sham marriage)でないことの確認である。挙式三ヶ月前から二十八日前まで(2014年の法改正前は十五日前まで)の間に婚姻通知を登録事務所(register office; 俗称 registry office)に届け、婚姻に障碍(しょうがい)が無い旨を申告し、婚姻予告を公示(give notice)し、第三者の異議申し立てが無いことを確認してから式を挙げねばならない点では教会挙式婚とよく似ている。ただ、新郎新婦の片方が外国籍だと、この異議申立受付期間が延長されることもある。そしてカップルは婚姻に支障の無い旨を宣誓する。婚姻に支障が無いことが証明できると結婚のためのライセンス(英 licence; 米 license)が聖職者(教会挙式婚の場合)または登記官(民事婚の場合)から賦与される。教会挙式婚であっても民事婚であっても、挙式には儀式があり、式の直後に当事者(新郎新婦)と立会人二名は署名の上、結婚証明書を作成し、登録事務所に記録を残すことが必要であることには変わりは無い。とは言っても民事婚の場合、婚姻の誓いは役所が用意した定型的な文言(もんごん)でも良いし、新郎新婦で文言に手を加えても良いし、全く別の文言を拵(こしら)えても良いが、世俗(secular)=非宗教(non-religious)の結婚式なので宗教的な文言を入れることは許されない。結婚証明書は花嫁に渡すのが慣習になっている。新郎だと酔っぱらって大切な証明書を失くしてしまう可能性が高いことが過去の経験から判明しているからだという。

上記のような大変手間のかかるイギリスの結婚式のあり方は、1603年重婚法(Bigamy Act 1603)が1604年に制定されたことで、イングランド教会(Church of England)式の挙式法が確立されたことに端を発する。名称は「重婚法」であるが、中身は重婚を禁じ重婚を厳しく罰する法律である。これに対し、多くの若いカップルが面倒な手続きを嫌って秘密婚(clandestine marriage)と当時呼ばれた駆け落ち(elopement)で挙式することが流行してしまった。秘密婚を斡旋(あっせん)する業者は大いに儲(もう)かったようである。それまで社会通念上の常識だった家と家の財産保全のための「便宜婚」(marriage of convenience)への若者の反撥という要素もあった。また、この時代は重婚(bigamy)や一夫多妻婚(polygamy)や姦通(adultery)といった犯罪に対する取り締まりも不充分であり、当局の頭を悩ませていた。

こうした状況に対して当局は旧来の秩序(old order)を取り戻すべく、正式名称「秘密婚をより良く防止するための法」(An Act for the Better Preventing of Clandestine Marriage)、略称「1754年婚姻法」(Marriage Act 1753)、通称「ハードウィック卿の婚姻法」(Lord Hardwicke’s Marriage Act)、日本での通称「ハードウィック婚姻法」を制定して、秘密婚を禁止した。この法律は結婚を司(つかさど)る法律に首尾一貫性を齎(もたら)した。第一に、口頭による結婚ではなく、教会で執り行なわれる結婚のみが法的拘束力を持つとされた。第二に、教会で執り行なわれた結婚のすべてはその教区(parish)の簿冊に登録されねばならず、新郎新婦と立会人二名の署名が必要になった。第三に、1604年に制定された1603年重婚法(Bigamy Act 1603)によって非合法とされた時期と場所で行われた結婚はすべて無効になった。第四に、21歳未満の結婚で、その親権者(親または保護者)の同意が無い場合は無効とされた。第五に、法律に従わなかった聖職者に14年間の流刑を課すことができるようなった。

しかしながら、この「ハードウィック卿の婚姻法」はスコットランドが激しく反対し、適用対象外となったため、多くのイングランド人カップルが秘密婚(clandestine marriage)=駆け落ち(elopement)をしにイングランドとスコットランドの国境(the Border)を超えてグレトナ・グリーン(Gretna Green)という小さな村(イングランドに最も近いスコットランド領の村)で挙式をした。当時イングランドでは親の同意を得た満21歳以上の男女のみが結婚できた(1969年以降は満18歳以上なら親の同意は不要で、満16歳または満17歳なら親の同意を得た上で結婚可能)のに対し、スコットランドでは男性は満14歳以上、女性は満12歳以上なら親の同意なしに結婚できることになっていた(1929年以降は男女とも満16歳以上に引き上げ)ため、そしてスコットランドでは立会人二名が揃えば挙式が可能だったので、恋に目が眩(くら)んだカップルはグレトナ・グリーン村を目指した。そこで「グレトナ・グリーン婚」(Gretna Green marriage)という言い回しも生まれ、この小さな村は金銭的に大いに潤(うるお)った。1856年に「1856年ブルーアム卿冷却期間法」(Lord Brougham Cooling off Act 1856)成立したことでスコットランドの婚姻法が改正され、挙式は三週間=21日以上の定住者に限定されるようになったが、それでも恋に狂ったカップルたちは法の抜け穴(loopholes)を見つけ、「居住の事実」を偽装し、司祭(実際には司祭役の鍛冶屋等)はカップルの嘘に「気づかなかった」ということにして、「グレトナ・グリーン婚」は続いていった。十九世紀末から二十世紀初頭にかけて英帝国が南アフリカで起こした第二次ボーア戦争(Second Boer War: 1899年10月11日(水)~1902年5月31日(土))では、これから戦争で死ぬかも知れない若者たちが結婚を急ぎ、グレトナ・グリーン村は再び脚光を浴びた。しかしながら第二次世界大戦中(World War II; the Second World War, 1939-45)中の1940年に更(さら)なる法改正があり、非正式婚は無効とされたため、「グレトナ・グリーン婚」は下火になった。二十一世紀の現在では駆け落ちの必要こそ無くなったが、過去のカップルたちの燃え上がる恋心にあやかってグレトナ・グリーン婚をしましょうと商魂たくましく宣伝している( https://www.gretnagreen.com/ )。そしてかつて人気を集めた「グレトナ・グリーン婚」を扱った喜劇や笑劇オペラの中で鍛冶屋が司祭役に扮するという設定になっていたこともあり、現代ではこの設定にあやかって鍛冶屋が模擬結婚式を取り仕切って見せるとのこと。

話は前後するが、上記の「ハードウィック卿の婚姻法」は1836年に改正され、聖職者による伝統的な教会婚のみならず、登録官による民事婚(上記参照)も認められるようになった。

現在ではさすがに駆け落ちは無いが、結婚の手続きがあまりにも面倒なので、貧困層から所得中間層までの庶民の間に事実婚(civil union; informal marriage; sui juris marriage)、別名 同棲(どうせい: cohabiting)が横行している。日本と違って私生児に対する遺産その他の面での差別が無い[註2]ので、子供ができても「できちゃった婚」 (shotgun marriage)に走る必要もない。反対に「できちゃった婚」や寿退社(ことぶき たいしゃ: a wedding-bell resignation)=結婚退職が横行し、しかも死刑制度(capital punishment; death penalty)が残っている現在の日本社会はイギリス人に言わせると、まるで1950年代のような遅れた世界だとのこと。

註2: 実は2013年に日本でも民法(Civil Code; civil law)を一部改正する法律が成立し、婚外子(こんがい し: children born out of wedlock)、別名 非嫡出子(ひ ちゃくしゅつ し: illegitimate children)の相続分(そうぞく ぶん: portion of the inheritance)が、嫡出子(ちゃくしゅつ し: legitimate children; children born in lawful wedlock)の相続分と同等になった。したがってこの時点から日本でも事実婚に伴(ともな)う差別は解消された。

(外部サイト)

「民法の一部が改正されました」

日本国法務省(英称 MOJ: Ministry of Justice of Japan)

2013年(平成25年)12月5日(木)成立、同11日(水)公布・施行

http://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00143.html

https://ja.wikibooks.org/wiki/民法第900条

しかしながら、日本に於ける事実婚では配偶者に先立たれた際に遺産の相続権利が認められにくく、生前の遺言によって認められたにしても相続税の配偶者控除(日頃の給与所得からの配偶者控除も同様)が受けられず、相続税が多めにかかってしまう。そのため婚外子差別は解消されても、事実婚の「内縁の妻」への差別状態は残る。同様に同性カップルについても、どんなに長く共同生活していても婚姻が法的に成立しないため、一方が死亡した際に遺産の相続権利が認められにくく、一部の同性愛者からは批判がある。

現在のイギリスは最新国勢調査(2011年3月27日(日)実施)で「無宗教(No religion)」と回答した人が25.1%にも達し(キリスト教徒の回答59.3%で、無回答は7.2%)、それどころか2009年実施の英国社会動向調査(BSA survey = British Social Attitudes survey)で50.67%が「無宗教(No religion)」と回答していることもあり、教会やチャペルなどの宗教施設を使わずに挙式するカップルが増えている。しかし伝統的に結婚は God (一神教の神で全宇宙の創造者; 戦国時代の訳語で「天主樣(てんしゅさま)」)の前での神聖な契約行為であるとするキリスト教の考え方が背景にあるため、教会での挙式も人気が高い。普段は教会に行かないカップルでも、好んで教会で挙式する者もいる。

教会や登録事務所での挙式は、重婚(bigamy and polygamy)や偽装結婚(sham marriage)や女性監禁による婚姻の強要(中国の農村で横行)=強制結婚(forced marriage)などの犯罪行為を防ぐ目的があった。1994年にホテルやレストランでの挙式を認めたとはいえ、立会人2名の署名をいまだに必要としている点は評価できる。極東アジアのような戸籍制度が無いため、慎重にならざるを得ないのだろう。日本では印鑑ひとつで、それもカップルの片方だけで役所に赴(おもむ)いても婚姻が成立してしまうので、偽装結婚などの犯罪の温床(おんしょう)になりやすいと言える。

ちなみに隣国のフランス民法も「公開の挙式をしなければならない」と定めている。しかしフランス共和国の場合は王侯貴族や教会の権力を打倒した革命国家であることから、政府が教会を下に見る傾向があり、挙式だけでは(それが教会で執り行なわれようと)法的に結婚を行なったとは認められない。法的に有効な契約書を取り交わす必要がある。離婚するとなると、契約書を無効にする法的手続きが何かと難しく非常に面倒なので、事実婚が横行している。実際フランスでは新生児の半数以上が未婚の母から生まれてきている。

なお、これは迷信(superstition)だが、イギリスには「結婚式直前に新郎は花嫁の姿を見てはいけない」という言い伝えがある。「結婚式直前に花嫁のウェディングドレス姿を見てしまうと不幸になる」とされているからである。教会の中央通路(church aisle: 和製英語で言う「バージンロード」)に入った際に新郎は初めて新婦のウェディングドレス姿を目にするというわけである。日本では正装した新郎新婦が結婚式直前に両家の家族とともに記念写真を撮るという風習があるが、イギリスでは式の直後に記念撮影を実施する。その際、まずは新郎新婦の二名だけ、次に両家の両親と一緒に、次に親族も一緒に、最後に参列者全員という具合に写真に収まる人数を増やしていく。それは日本の正月に数の子(herring roes)を食べるのと同様に、多産(fertility)と一家の繁栄(family prosperity)を願った風習なのだろうと思われる。

政令指定都市横浜市の統計「国際統計から見えてくる市民の姿」(2007年=平成19年2月23日作成)によると、25歳から29歳の女性で配偶者のいる割合は、日本38.2%(2005年)に対してイギリス42.3%(1997年)。しかし統計の年号に8年もの開きがあるのは残念。同様に男性も調べたかったが、イギリスのデータがない。代わりに「各年代の推移は、横浜市は、イギリス(1997年)に近い動きとなっています」とのみあり。横浜市のウェブサイトから PDF記事( https://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/200702/images/phpQy83Hg.pdf リンク切れ)を参照。

チャールズ皇太子&カミラ夫人が民事婚だった理由

ELLEgirl(エルガール)日本版

2018年4月6日(金)

https://ellegirl.jp/article/prince-harry-meghan-markle-church-wedding-180405-hns2/01/

https://ellegirl.jp/article/prince-harry-meghan-markle-church-wedding-180405-hns2/02/

https://ellegirl.jp/article/prince-harry-meghan-markle-church-wedding-180405-hns2/03/

ヤフーニュース(Yahoo! Japan News)転載

2020年8月15日(土)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d0eea41ea9100c87b02d68cdee2c11366104ba5

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d0eea41ea9100c87b02d68cdee2c11366104ba5?page=2

https://news.yahoo.co.jp/articles/2d0eea41ea9100c87b02d68cdee2c11366104ba5/comments

https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200815-00010002-ellegirl-ent

コロナ渦の中で少しだけ明るい話題(民事婚としての病院結婚式)

結婚式キャンセルの看護師と医師、職場の病院で挙式 ロンドン

英国放送協会(BBC: British Broadcasting Corporation)日本語版

2020年5月27日(水)

https://www.bbc.com/japanese/52816912

[上記の記事の英語版]

Coronavirus: Nurse and doctor wed in hospital where they work

英国放送協会(BBC: British Broadcasting Corporation)

2020年5月26日(火)

https://www.bbc.com/news/uk-england-london-52814401

【語学面では】

現代英語(ModE: Modern English)で「結婚式」を表す wedding (ウェディン)という名詞は、動詞 wed (ウェッドゥ)の動名詞(gerund ヂェらンドゥ)形である。この動詞は古英語(OE: Old English)で「誓い・誓約」「同意・協定」「結婚の契(ちぎ)り」「安全保障」「持参金」を意味する中性名詞 wedd (ウェッドゥ)に由来する。その語源の厳密な定義は、オクスフオッド大学出版局(OUP: Oxford University Press)から刊行されている『オクスフオッド英語辞典』(OED: Oxford English Dictionary)12巻本及び公式ウェブサイト( https://www.oed.com/ / https://swuvpn.swu.ac.jp:8443/remote/login?lang=x-sjis / https://swuvpn.swu.ac.jp:8443/proxy/0a78106c/https/oed.com/ )によれば、「支払いの保証金または義務遂行の保証金として預託される誓約。それが時として或()る人や人質の保証金として預託される。」(A pledge, something deposited as security for a payment or the fulfilment of an obligation; sometimes of a person, a hostage.)とある。

つまり婚姻は経済活動であるから、将来の危険性(risk スク)もあるし、恢復(かいふく)不能な損害(damage ダェメッヂ)を負うこともあるため、預託金(deposit ズィットゥ)を課すことで将来の危険性(risk)や損害(damage)を回避しようという意図(いと)が見て取れる。

これに対しドイツ語で「結婚式」は女性名詞 Hochzeit (ホーホツァイトゥ: 直訳「高時」)である。これを英語に直訳して high time (ハイタイ)とやってしまうと、「もうとっくに時間だ(グズグズするな)」の意味になってしまう。なお、英語で「そろそろ時間だ」は2013年公開のイギリス恋愛映画の題名にもあるが、about time (アバウタイ)である。

他方、フランス語で「結婚式」は女性名詞複数形の noces (ノス)であり、イタリア語でも似ていて女性名詞複数形の nozze (ノッツェ)である。実際、Nozze (ノッツェ)の綴りは婚活支援会社として、東京首都圏を走る電車の車内広告でお馴染(なじ)みであるし、モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-91)作曲のイタリア語歌劇 『フィガロの結婚』(1786年初演)の原題は Le Nozze di Figaroノッツェ・ディフィガろ: 直訳『フィガロの結婚式』)である。ただ、その大本(おおもと)となったボーマルシェ(Pierre Beaumarchais, 1732-99)原作のフランス語喜劇(1784年初演)の原題は La Folle Journée, ou Le Mariage de Figaroラフォルジュふネ・ウゥルマひアージュ・ドゥフィガほ: 直訳『狂亂の日、或(ある)ひはフィガロの結婚』)であった。同様の婚活支援会社でイオングループ企業(an Aeon Group company)である Zwei (ツヴァイ)は、ドイツ語で「2」や「二つ」や「二人」を意味する。

フランス語の noces (ノス)やイタリア語の nozze (ノッツェ)は、元々羅典(ラテン)語の女性名詞複数形の nūptiae (ヌープティアェ)に由来する。これは「花嫁」または「妻」を意味する女性名詞 nūpta (ヌープタ)が語源である。そしてこの nūpta (ヌープタ)は、「(結婚式に出席するために頭から)ベールを被(かぶ)る」を意味する動詞不定詞形 nūbere (ヌーベれ)の完了受動分詞形でもある。なお、「婚姻の儀」「婚礼」「結婚式」を意味する英語の古語に nuptial (プシュル)があるが、もちろん上記の羅典(ラテン)語に由来する。

また、和製英語に「バージンロード」という言い回しがあるが、英語で a virgin road / the virgin road / virgin roads / the virgin roads と言うと、「前人未到の道」という意味になってしまう。英語で教会堂の真ん中の通路のことは単に aisle (アイル)と呼ぶ。つまり旅客機や新幹線などの座席の間の縦長の通路 aisle (アイル)と全く同じ単語である。ただ、どうしても乗り物の通路と区別したい場合にのみ、church aisle (教会の通路)や wedding aisle (結婚式の通路)と呼ぶことも可能である。

和製英語の「バージンロード」が広まった背景には、1994年11月に富永裕美(とみなが ひろみ, 生年非公開)の漫画『16バージンロード』第1巻が刊行されたこと、1997年1月6日(月)~3月17日(月)にフジテレビ系列でドラマ『バージンロード』が放映され、日本国内のブライダル業界がバージンロードという用語を使用するようになったという経緯がある。いかにも平成前期の1990年代的な現象である。

結婚式で花嫁が身に着ける

「何か四つの物(something four)」の伝統

1. 何か古い物(something old): 祖父母や父母の持ち物で家族の絆(family bond)の象徴となる物。

2. 何か新しい物(something new): 花嫁の新しい生活と幸福な未来の象徴となる物。一般的には白い物が好まれる。

3. 何か借りてきた物(something borrowed): 幸せな結婚生活を送っている人からの借り物であり、幸福のお裾(すそ)分(わ)けであり、隣人愛(agape)の象徴となる物。

4. 何か青い物(something blue): 聖母マリア(Mother Mary or Virgin Mary)を象徴する青い物であり、純潔(chastity)と貞節(fidelity)と愛(love)と信頼(trust)と普遍性(universality)の象徴となる物。人目に付かないところに付けるのが暗黙の約束事になっているが、白いウェディングドレスに少し青を取り入れるように奨励されている。

キリスト教式結婚式の誓いの言葉(wedding vow ウェディングヴァウ

但し、宗派や教会によって多少の違い有り。言葉を発しているのは大部分が聖職者(聖公会では司祭またはもっと格上の主教、カトリックでは神父またはもっと格上の司教枢機卿、プロテスタント諸派では牧師またはもっと格上の監督)。

Will you have this man to be your husband; to live together in the covenant of marriage? Will you love him, comfort him, honour and keep him, in sickness and in health; and forsaking all others, be faithful to him till death do you part?

汝(なんじ)=花嫁は、この男=花婿を夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病()める時も健(すこ)やかなる時も、共に歩み、他の者に依()らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを誓いますか。

I will.

誓います。

Will you have this woman to be your wife; to live together in the covenant of marriage? Will you love her, comfort her, honour and keep her, in sickness and in health; and forsaking all others, be faithful to her till death do you part?

汝(なんじ)=花婿は、この女=花嫁を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを誓いますか。

I will.

誓います。

Will all of you witnessing these promises do all in your power to uphold these two persons in their marriage? O gracious and ever living God, you have created us male and female in your image: Look mercifully upon this man and this woman who come to you seeking your blessing, and assist them with your grace, that with true fidelity and steadfast love they may honour and keep the promises and vows they make; through Jesus Christ our Savior, who lives and reigns with you in the unity of the Holy Spirit, one God, for ever and ever. Amen.

二人の約束の証(あかし)を立てている皆さん、二人の上に神の祝福を願い、結婚の絆によって結ばれた二人を神が慈しみ深く守り、助けてくださるよう全身全霊で祈っていただけますね。おお、慈悲深く永遠の命を持つ神よ、其方(そなた)はご自分に象(かたど)って男女を造りました。其方(そなた)の祝福を求めてやって来たこの男女を慈悲深くお見守りくださいませ。そして恩寵(おんちょう)で以(もっ)て二人を助け、それも真の忠誠心と不動の愛とで二人が誓う約束を尊重し約束を守るよう仕向けてくださいませ。精霊と一つの神の調和の中で其方(そなた)と共に生きて君臨する救世主たるイエス基督(キリスト)を通じて。

[全員で唱和して] Amen.

アーメン。

(参考リンク)

西洋結婚史

群馬県太田市情報館

http://www.town1.jp/dousuru/kankon/seiyou/seiyou1.htm

http://www.town1.jp/dousuru/kankon/seiyou/seiyou2.htm

http://www.town1.jp/dousuru/kankon/seiyou/seiyou3.htm

異国で出会った不思議な価値観 英国人はなぜ結婚しないのか

英国ニュースダイジェスト

長野雅俊(ながの まさとし)記者署名記事

2008年6月5日(木)

http://www.news-digest.co.uk/news/features/3645-marriage-and-cohabiting.html

頭隠してお見合いパーティー

英国ニュースダイジェスト

2014年7月8日(火)

http://www.news-digest.co.uk/news/news/tabloid/12389-2014-07-08.html

英国で緊急討論! 「告白」は気持ち悪い?

白黒させること、させないこと両方の意味

物理学者・社会起業家 岡本尚也(おかもと なおや, b.1984)署名コラム

東洋経済オンライン

2015年3月27日(金)

https://toyokeizai.net/articles/-/63772

https://toyokeizai.net/articles/-/63772?page=2

https://toyokeizai.net/articles/-/63772?page=3

https://toyokeizai.net/articles/-/63772?page=4

日本国内閣府(英称 CAO: Cabinet Office, Government of Japan)「平成27年度少子化社会に関する国際意識調査報告書」(平成28年=2016年3月公開)

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/h27/zentai-pdf/index.html

この報告書によると、結婚や同棲の必要性に対する質問 「結婚はしなくてもよいが、同棲はした方がよい」と回答した割合は、スウェーデンの36.0%、フランスの25.5%、イギリスの18.2%、日本の3.1%で意識の違いが見られる。

ローズとアリスのイギリス情報室

イギリスの結婚式事情

2018年6月1日(金)

https://rosalie.jp/2018/06/01/uk-marriage-summary/

同棲、結婚、出産…イギリスと日本の平均的30歳女性はどう同じ?どう違う?|月が綺麗ですね 綾の倫敦日記

幻冬舎plus

鈴木綾(すずき あや, 1988)こと、本名非公開署名コラム

2020年7月17日(金)

https://www.gentosha.jp/article/16042/

https://news.yahoo.co.jp/articles/ec07fd31b2f871051aa1a549a59f074f40211a4d (リンク切れ)

(前略・改行)

まず、結婚年齢。イギリスに住んでいる女性の平均新婚年齢は2017年段階で30歳。日本の29.4歳とほとんど変わらない。面白いことにイギリス人女性の第一子出生時の平均年齢は29歳で新婚年齢を下回っている。つまり、イギリスで子供を産んでから結婚するカップルが増えている。婚外出産がまだ珍しい日本では第一子出生時の平均年齢は30.7歳。数字をみても、周りの人たちをみても、イギリス人と日本人の結婚に対する考え方がそんなに違わないかもしれない。みんなはアラサーになるとなんとなく落ち着きたくなる。

(中略・改行)

もう一つの大きな「節目」はパートナーと同棲することだ。6割以上のイギリス人女性は30歳の時にすでにパートナーと同棲していた。さらにいうと、イギリスでは30-34歳で結婚した女性の91.3%は結婚する前からパートナーと一緒に住んでいた。日本政府は残念ながらこういうデータをとってないけど、お馴染みのゼクシィ様によると日本人でも7割は結婚前に同棲していた。34%の人は結婚する前に1年以上同棲しているのもわかった。ゼクシィのイギリス版は似たような調査をした結果、最近結婚した夫婦の婚前平均同棲期間は3.5年だというのがわかった。もちろん、この二つの調査を直接比較できないけど、イギリスの方が婚前の同棲期間が長いのは事実だと思う。周りの人たちを見ると実際にそう。これは価値観の相違じゃないと思う。単にロンドンの家賃はめちゃくちゃ高い(私はシェアしてるにもかかわらず毎月の家賃は20万円!)。知らない人とシェアしたくない人たち、シェアしないと家賃の払えない人は止むを得ず恋人と住むことになる。

幸いなことにイギリスの給与は日本より若干いい。2019年に30代イギリス人女性の平均年間給与は£29,268(394万円)で、30-34歳の日本人女性の平均給与(315万円)を上回っている。

(改行・後略)

92歳と88歳の老夫婦、病院で手をつなぎ最期の別れ(英)

テックインサイト日本版(Techinsight Japan)

2020年7月16日(木)

https://japan.techinsight.jp/2020/07/iruy07140908.html

https://japan.techinsight.jp/2020/07/iruy07140908.html/2

https://japan.techinsight.jp/photos?t=702678&i=1

https://article.yahoo.co.jp/detail/c9ae23d41187e438e946b50b0ee707ce2f97cd5c

19世紀から続くイギリスの習慣、カードで伝える愛のカタチ。

仏フィガロ誌日本版(Figaro Japon

2021年2月8日(月)

https://madamefigaro.jp/travel/210208-valentine-england.html

https://trilltrill.jp/articles/1784855

【比較参考】

英マスコミも注目する日本人のセックスレス(性行為抜きの生活)

英国発祥の世界的コンドーム・ブランドであるデュレックス (Durex: Durability, Reliability, and Excellence の略で、「持続性、信頼性、優越性」を略した「持信優」に相当)が、2005年世界性調査(Global Sex Survey 2005)と銘(めい)打って世界41ヶ国317,000人の夫婦を対象に行なった調査によると、日本が他国に大差をつけてセックスレス(sexless)で世界一に。

https://www.durex.com/en-jp/sexualwellbeingsurvey/documents/gss2005result.pdf (リンク切れ)

夫婦間の性行為の回数(年間)

Global 世界平均 103回

上位12ヶ国

1 Greece 希臘共和国 138回

2 Croatia 克羅地亜共和国 134回

3 Serbia & Montenegro 塞爾維亜・蒙特内哥羅(2006年に分裂) 128回

4 Bulgaria 勃牙利共和国 127回

5 Czech Republic 捷克共和国 120回

5 France 仏蘭西共和国 120回

7 United Kingdom 連合王国(英国) 118回

8 Netherlands 阿蘭陀王国 115回

8 Poland 波蘭共和国 115回

10 New Zealand 新西蘭 114回

11 United States 亜米利加合衆国 113回

12 Chile 智利共和国 112回

下位1地域と4ヶ国

37 Hong Kong 中国領香港 78回

38 Indonesia 印度尼西亜共和国 77回

39 India 印度共和国 75回

40 Singapore 新嘉坡共和国 73回

41 Japan 日本国 45回

2014年1月17日(金)付の英国ヤフー(Yahoo! UK)の記事

The Brazilians might do it more but sexual satisfaction in India tops the chart: The new International Sex Survey reveals

(ブラジル人は他国より多く行為に及んでいるかも知れないが、性的満足ではインドが1位であると最新版国際性調査が明かす)

https://uk.lifestyle.yahoo.com/the-brazilians-might-do-it-more-but-sexual-satisfaction-in-india-tops-the-chart--the-new-international-sex-survey-155505635.html

1位 Brazil 伯剌西爾連邦共和国 145回

2位 India 印度共和国 130回

3位 Mexico 墨西哥合衆国 123回

4位 Italy 伊太利共和国 121回

5位 France 仏蘭西共和国 120回

5位 South Africa 南阿弗利加共和国 120回

順位不明 United Kingdom 連合王国(英国) 92回

最下位 Japan 日本国 48回

なお、平成23年(2011年)の日本国厚生労働省(英称 MHLW: Ministry of Health, Labour and Welfare)の調べによると、日本では胎児の四分の一を超える数(25%超)が人工妊娠中絶(abortion)によって命を奪われていて、日本女性の6人に1人が中絶経験者であるとのこと。

2013年10月20日(日)付の英オブザーヴァー紙(The Observer)、つまり英ガーディアン紙(The Guardian)日曜版の記事

Why have young people in Japan stopped having sex?

(なぜ日本の若者はセックスをやめたのか)

https://www.theguardian.com/world/2013/oct/20/young-people-japan-stopped-having-sex

(詳細は記事本文へ)

上記の記事を日本語で紹介する

2013年10月21日(月)付のNewSphere(ニュースフィア: 日本に対する海外の反応を報道するニュースサイト)記事

「なぜ日本の若者はセックスをやめた?」英紙記事が2万FBシェア

https://newsphere.jp/national/230101021-4/

20日(現地時間)付の英ガーディアン紙コラム「なぜ日本の若者はセックスをやめた?」が、21日17時(日本時間)時点ですでに2万 Facebookシェアを集めている。ただし、記事内容はむしろ「結婚」の話題が中心である。(後略)

2013年10月24日(木)放映のBBC第2チャンネル(BBC 2)のドキュメンタリー

No Sex Please, We’re Japanese

(セックスは無しでお願いします、私たちは日本人です)

なお、番組名は1971年6月3日(木)から1987年にかけてロンドンの劇場街、ウェストエンド(West End)地区で十六年間のロングランを成し遂げ、1973年には映画版も制作されたイギリスの有名な茶番劇(farce) 『セックスは無しでお願いします、私たちは英国人です』(No Sex Please, We’re British, 1971)の捩(もじ)り=パロディー(parody)

https://www.bbc.co.uk/programmes/b03fh0bg

https://www.dailymotion.com/video/x1voex5_no-sex-please-we-re-japanese-documentary-youtube_tech (リンク切れ)

https://vimeo.com/80542212

https://togetter.com/li/581384

https://www.huffingtonpost.jp/2013/10/24/why-japanese-women-are-choosing-careers-sex-bbc2_n_4153766.html

2015年6月15日(月)付のNewSphere(ニュースフィア)にも似た記事

増加する性経験のない日本人中年男性 海外メディアが理由を考察 不況?日本人の気質?

https://newsphere.jp/national/20150615-2/

AFPが日本の性体験のない40代男性を取り上げている。国立の研究所の調査結果によると、性体験のない人数が各年代で増えてきているようだ。不況で余裕のない生活を送っている人が多いせいもあるようだが、日本人のオクテな性質も海外メディアから指摘されている。

(改行・中略)

英高級紙インディペンデント紙のフェイスブック・ページには賛否両論のコメントが寄せられた。

・日本はポルノが一大産業になっているけど、それが現実世界での恋愛関係を阻んでいるんじゃないの?イリュージョンやファンタジーという、安全で快適な場所に逃げ込んでいるからでは?

・ヴァージンだから何が問題というのか。ヴァージンであることが不名誉ということが、恋愛関係をできなくさせているのでは

・それで?彼らは時間をもっと有効に使っているんだよ……

・だから長生きなのかもね……

「息子の初体験は私が!」暴走する“ムスコン”母はなぜ生まれる

ダイヤモンド・オンライン

秋山謙一郎(フリージャーナリスト) 署名記事

2016年9月24日(土)

https://diamond.jp/articles/-/102766

https://diamond.jp/articles/-/102766?page=2

https://diamond.jp/articles/-/102766?page=3

https://diamond.jp/articles/-/102766?page=4

(前略)2014年9月に実施された日本家族計画協会による「第7回 男女の生活と意識に関する調査」によると、婚姻関係にある回答者のうちセックスレス状態にある夫婦は実に「44.6%」に上ることがわかった。

このセックスレスとは、日本性科学協会の定義によると「特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意したセックスあるいはセクシャル・コンタクトが1カ月以上ない状態」を指す。

意外に知られていないが、キスやペッティング、裸でのベッドインといった「セクシャル・コンタクト」を行っていれば、これはセックスレスではないということだ。

夫が妻とのセックスを拒むのは、加齢による体力面での衰えに加え、仕事などのストレスといった要因が大きいようだ。また当然ながら、充実したセックスの前提には、夫婦が互いの存在を認められるような、良質な関係性が必要になる。

(後略)

2017年7月6日(木)には BBC News のウェブサイトが東京特派員による動画を掲載

Sexless in Japan

(日本でセックスレス)

Japanese young people ‘not having sex’

(日本の若者「セックスしていない」)

なお、題名の Sexless in Japan (日本でセックスレス)は、1993年公開のアメリカの恋愛映画 Sleepless in Seattle (直訳 『シアトルで眠れずに』; 邦題 『めぐり逢えたら』)の捩(もじ)り=パロディー(parody)

http://www.bbc.com/news/av/world-asia-40511655/japanese-young-people-not-having-sex

Japan’s youth seem to have gone off sex.

According to new research, there are increasing numbers who have never had, or are currently not having, a physical relationship.

But is this down to low self esteem or simply not being bothered? The BBC’s Tokyo correspondent Rupert Wingfield-Hayes has been trying to find out.

日本の若者はセックスから離れてしまったようである。

新しい研究によると、肉体の関係になったことのない人の数、または今現在そうした関係を持っていない人の数が増えている。

しかしこれは低い自己評価が原因なのか、それとも単に構ってもらいたくないのだろうか。BBCの東京特派員ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ(Rupert Wingfield-Hayes, b.1967)が調べてきた。

2019年4月17日(水)には BBC News のウェブサイトが動画記事を掲載

The men leading Japan’s surprising sex recession

(日本の驚くべきセックス不景気を先導する男たち)

動画: ヒロミ・タノウエ(Hiromi Tanoue)

https://www.bbc.com/reel/video/p076n241/the-men-leading-japan-s-surprising-sex-recession

Yohdi Kondo is part of the growing sex recession trend in Japan and does not understand why people are in relationships and have sex.

近藤ヨウジ氏は日本で流行しつつあるセックス不景気の中に居て、他人がなぜ恋愛関係を持ったり性行為をしたりするのか理解しない。

He prefers to read comic books and hang out with friends and family.

彼(=近藤氏)はマンガ本を読んだり友人や家族と連れ立って戯(たわむ)れる方が好きだ。

日本人の死因トップ3に入る?数字でみる人工妊娠中絶

2018年8月21日(火)公開、2018年11月7日(水)更新

https://abortion-note.com/abortion-data/

[しかし実は日本だけではない]

米国でも進む「若者のセックス離れ」、スマホの普及が原因説

Forbes JAPAN (隔週刊経済誌 『フォーブス』日本版; 正しくは 『フォーブズ』日本版)

2016年8月21日(日) 15:00 JST

ジャネット・バーンズ(Janet Burns)記者署名記事

日本語訳・編集: 上田裕資

http://forbesjapan.com/articles/detail/13316

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160821-00013316-forbes-bus_all

米国のミレニアル世代はスマホアプリで相手を見つけ、その場限りの付き合いを楽しむ“フックアップジェネレーション(Hookup Generation)”と呼ばれているが、最新のデータからは彼らが“草食化”していることがうかがえる。

「Archives of Sexual Behavior」誌に掲載された調査リポートは、ミレニアル世代が彼らより上のX世代やベビーブーマーに比べて、セックスに積極的でないことが明らかになった。同調査は2015年から2016年にかけて、シカゴ大学の全国世論調査センター(NORC)が長期に渡って実施している総合的社会調査(GSS)の統計データを分析した。

調査では1980~1990年代生まれの若者が、その前の世代よりもセックスのパートナーの数が少ないことやセックスに消極的だという結果が判明した。20~24歳の女性の15%は成人以降セックスしておらず、その数字は1990年代初めよりも6%高い。

(改行・後略)

(詳細は記事本文へ)

90年代生まれ、セックス欲が乏しすぎると判明! あふれるポルノも原因?

ギズモード・ジャパン(Gizmodo Japan)

クレーマン(Sophie Kleeman)記者署名記事

日本語訳・編集: 湯木進悟

2016年9月4日(日) 21:10

https://www.gizmodo.jp/2016/08/490_1.html

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160904-00010006-giz-prod (リンク切れ)

(詳細は記事本文へ)

上記の記事原文

Lazy Millennials Aren’t Even Banging That Much

(怠け者のミレニアル世代はセックスすらそんなにしてない)

2016年8月2日(火) 17:45

http://gizmodo.com/lazy-millennials-arent-even-banging-that-much-1784728071

(詳細は記事本文へ)

ED治療薬のバイアグラ、英国で世界初の「市販薬」販売へ

英ロイター通信(Reuters)日本語版

2017年11月29日(水) 13:43

https://jp.reuters.com/article/pfizer-britain-viagra-idJPKBN1DT0HY

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171129-00000061-reut-bus_all (リンク切れ)

[ロンドン 28日 ロイター] - 米製薬大手ファイザー(PFE.N)は28日、主力薬である勃起不全(ED)治療薬「バイアグラ」について、英国当局が処方箋なしでの販売を認めたと公表した。処方箋なしでの販売を認めた国は英国が初めて。

(改行・後略)

Anxious, lonely and addicted to porn: why have young people stopped having sex?

(心配性で孤独でポルノ漬け: なぜ若者はセックスをやめたのか)

日刊テレグラフ紙(The Daily Telegraph

マリサ・ベイト(Marisa Bate)記者署名記事

2018年11月17日(土)

https://www.telegraph.co.uk/women/sex/anxious-lonely-addicted-porn-have-young-people-stopped-having/

日本語

【若者のセックス離れ】不安、孤独、ポルノ中毒 若者はなぜセックスをやめたのか 英米でも ★5

http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1542545695/

2019年5月4日(土)付の英エコノミスト誌(The Economist)のオンライン記事

No sex please, we’re millennials

(セックスは無しでお願いします、私たちはゼロ年代世代です)

なお、見出しは1971年6月3日(木)から1987年にかけてロンドンの劇場街、ウェストエンド(West End)地区で十六年間のロングランを成し遂げ、1973年には映画版も制作されたイギリスの有名な茶番劇(farce) 『セックスは無しでお願いします、私たちは英国人です』(No Sex Please, We’re British, 1971)の捩(もじ)り=パロディー(parody)

https://www.economist.com/united-states/2019/05/04/no-sex-please-were-millennials

https://twitter.com/theeconomist/status/1124704416911769600?s=21

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1556985758/

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1556997721/

北欧芬国(フィンランド)でも進む少子化

Statistics Finland unveils bleak population forecast – population to start decline in 2031

(フィンランド統計が見通しの暗い人口予測を発表 2031年以降は人口減少に)

ヘルシンキ・タイムズ紙(Helsinki Times

アレクシ・テイヴァイネン(Aleksi Teivainen)記者署名記事

2019年10月1日(火)

https://www.helsinkitimes.fi/finland/finland-news/domestic/16793-statistics-finland-unveils-bleak-population-forecast-population-to-start-decline-in-2031.html

Why Has Finland’s Fertility Rate Collapsed - And Are There Lessons For Us?

(なぜフィンランドの出生率が激減したのか そして我が国への教訓はあるのか)

米フォーブズ誌(Forbes

エリザベス・バウアー(Elizabeth Bauer)記者署名記事

2019年10月1日(火)

https://www.forbes.com/sites/ebauer/2019/10/01/why-has-finlands-fertility-rate-collapsedand-are-there-lessons-for-us/

[もうひとつ比較参考として]

2017年10月23日(月)には BBC News がイギリス国内の asexual (エイクシュアル: 「無性」「性に無関心」の意)、俗に言う Ace (エイス)の人々の問題を取り上げる

Feeling isolated as an asexual in a sexualised society

(性に満ち溢れた社会の中で無性の者として疎外感を抱いて)

http://www.bbc.com/news/magazine-41569900

(詳細は記事本文へ)

【他国との比較】

ドイツから感じた、「日本型結婚式」の違和感

なぜキリスト教徒でないのに教会式なのか?

東洋経済オンライン

在独フリーライター 雨宮紫苑(あまみや しおん, b.1991)署名コラム

2016年12月28日(水) 10:50

http://toyokeizai.net/articles/-/151390

http://toyokeizai.net/articles/-/151390?page=2

http://toyokeizai.net/articles/-/151390?page=3

http://toyokeizai.net/articles/comment/151390

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161228-00151390-toyo-soci (リンク切れ)

入学式や成人式など、人生の節目を祝うセレモニーはいくつかある。その中でも、特に夢にあふれているのが、「結婚式」ではないだろうか。結婚式で新婦が身にまとうウエディングドレスは、「女性のあこがれ」などと言われるし、結婚式の日を「幸せの絶頂」と言い表すこともある。

「結婚総合意識調査2016」(リクルートブライダル総研調べ http://bridal-souken.net/research_news/2016/10/161018-1.html )によると、日本の挙式実施率は67.0%、披露宴・披露パーティの実施率は58.7%で、半数以上の新婚夫婦が、公の場で結婚のセレモニーをしている。だが、日本の結婚式のあり方は、どうも首を傾げざるをえないことがある。今回は、日本の結婚式に関して、特に不思議だと思う「宗教意識」「費用」「形式」について、私が住んでいるドイツの結婚式事情と比較して考えてみたい。

日本とドイツの結婚式事情

まず、違和感を覚えるのが式の形式だ。結婚情報のポータルサイト「日本の結婚式」が行った「全国の独身男女の結婚式に関する意識調査2014」( http://nihon-kekkon.com/special_monthly/no15/nihon-kekkon.pdf )によれば、理想の挙式の形は、教会式が58.4%と圧倒的だ。続いて神前式が21.2%、 人前式が17.9%となっている。日本人の6割弱がクリスチャンということはありえないから、これは「宗教にかかわらず、チャペルで挙式したい」と考えている人が多いのだろう。

クリスチャンでもないのに、何に対して愛を約束するのだろう。結婚式の当日だけ、クリスチャンのように振る舞い、神父や牧師の下で神に永遠の愛を誓うのは、宗教意識が薄い日本人らしいやり方と言える。式場に併設されているチャペルは、宗教的意味はほとんどない。神聖なチャペルを「おしゃれな式場」として扱うのは、キリスト教に失礼ではないだろうか。

(改行・後略)

フランス人から見たら日本女性は不思議だ

東洋経済オンライン

2017年1月17日(火) 9:00 JST/ 1:00 CET / 0:00 GMT

レティシヤ・ブセイユ(Laetitia Busseuil, b.1983; 正しくはビュセイユ)記者署名記事

http://toyokeizai.net/articles/-/153455

http://toyokeizai.net/articles/-/153455?page=2

http://toyokeizai.net/articles/-/153455?page=3

http://toyokeizai.net/articles/-/153455?page=4

http://blog.livedoor.jp/laetichan/

https://www.instagram.com/laetifrancaise/?hl=ja

https://vimeo.com/39441449

https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjyoe383cjRAhUGO7wKHZdzA8sQFggaMAA&url=http%3A%2F%2Fcdn4.proz.com%2Fprofile_resources%2F843385_r4aaf68418c679.doc&usg=AFQjCNGOqdL7pstK5V6zg1pxNvADkTgwRA&bvm=bv.144224172,d.dGc

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170117-00153455-toyo-soci (リンク切れ)

小見出し1: 「何歳までに結婚したい?」なんてナンセンス

小見出し2: 「内縁以上、結婚未満」のカップルも

小見出し3: フランス人が「結婚」を考えるとき

小見出し4: フランスには違うプレッシャーがある

小見出し5: フランスで厄介者とみられる女性は?

小見出し6: フランス女性はハッキリって楽じゃない

小見出し7: フランス人にとって「落ち着く」とは

稼ぐ女性ほど未婚に 日本とイタリア、性別分業根強く ダイバーシティ進化論

NIKKEI STYLE

國學院大學経済学部教授 水無田気流(みなした きりう, b.1970)こと、本名 田中理恵子(たなか りえこ, b.1970)

2017年5月1日(月)付の日本經濟新聞朝刊記事からの転載

2017年5月7日(日) 配信

http://style.nikkei.com/article/DGXMZO15876550Y7A420C1TY5000

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170507-00000002-nikkeisty-life (リンク切れ)

https://headlines.yahoo.co.jp/cm/articlemain?d=20170507-00000002-nikkeisty-life (リンク切れ)

2015年の国勢調査結果で、生涯未婚率(50歳時点未婚)の高まりが注目を集めている。国立社会保障・人口問題研究所によると男性23.37%、女性14.06%で、前回10年の調査より男性3.23ポイント、女性約3.45ポイント上昇し、いずれも過去最高を更新した。

(改行・中略)

(改行・中略)女性が経済力をつけるほど未婚率の押し上げ要因となるのは、性別分業が固定的な国に限定されており、性別役割が平等な国ほど、女性は経済力があるほうがむしろ結婚しやすい傾向が見られるのだ。また先進諸国では、おおむね90年代以降は女性の就労率が上昇するほど出生率も上昇するため、「女性就労も出生も同時に促進される」との傾向が見られている。

それでは、日本の場合はどうだろうか。同研究所の福田節也氏は、90年代から00年代初頭にかけて、先進国における女性の所得と婚姻率(初婚)の関係を検証。性別分業志向の弱い英国や北欧諸国では、高収入は女性の結婚を促進する結果がみられたが、性別分業の根強いイタリアと日本では、女性の収入が一定水準まで上昇すると未婚が進むとの結果を報告した。(後略・続きはウェブで)

イギリス人は「結婚=皇籍離脱」に驚いている

眞子さまの婚約内定は「悪いニュース」なのか

東洋経済オンライン

在英ジャーナリスト 小林恭子(こばやし ぎんこ, 生年非公開)署名記事

2017年9月5日(火)

http://toyokeizai.net/articles/-/187315

http://toyokeizai.net/articles/-/187315?page=2

http://toyokeizai.net/articles/-/187315?page=3

http://toyokeizai.net/articles/-/187315?page=4

http://toyokeizai.net/articles/-/187315?page=5

http://toyokeizai.net/articles/comment/187315

小見出し1: 見つめ合う2人の写真

小見出し2: 英国民の感覚からすると驚きでしかない

小見出し3: 英国では男女平等にするために法改正をしてきた

小見出し4: 王室ファンが追う眞子さま

小見出し5: 「美男美女のカップルだね」

ドイツは一体いつから「一夫多妻OKの国」になったのか

現代ビジネス

川口マーン惠美(Emi Kawaguchi-Mahn, b.1956)署名記事

2019年7月19日(金)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65956

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65956?page=2

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65956?page=3

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190719-00065956-gendaibiz-eurp

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190719-00065956-gendaibiz-eurp&p=2

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190719-00065956-gendaibiz-eurp&p=3

https://headlines.yahoo.co.jp/cm/articlemain?d=20190719-00065956-gendaibiz-eurp

小見出し1: 中東難民の大問題

小見出し2: イスラム男性へのサービス?

小見出し3: ドイツ人にとってはへっちゃらなのか

【関連記事: クリスマスを恋愛の日と勘違いした日本人】

「クリスマスを粉砕せよ!」渋谷でデモ 主催者が訴える日本社会の闇とは

「電通もリクルートも、非モテの敵だ!」

HuffPost Japan (ハフィントンポスト日本版) in association with The Asahi Shimbun

ニュースエディター 吉川慧(よしかわ けい, b.1988)記者署名記事

特集「#だからひとりが好き」ディレクター

2017年12月24日(日)

https://www.huffingtonpost.jp/2017/12/24/anti-xmas-demo_a_23316143/

https://www.facebook.com/HuffPostJapan/videos/969585859862563/

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171224-00010001-huffpost-soci (リンク切れ)

カップルなどで賑わうクリスマスイブの12月24日、東京・渋谷で「非モテ(モテないこと)」を自称する人々が集まり、「クリスマス粉砕!」などと叫びながらデモ行進した。

この「クリスマス粉砕デモ」は、恋愛資本主義への反対を掲げる革命的非モテ同盟(革非同)が主催。2006年からほぼ毎年クリスマスの時期に実施し、今年で10回目を迎えた。同団体は「モテない人の明るい未来を築き上げるべく、非モテ同士の連帯を」と提唱している。

デモ隊は午後2時ごろ、代々木公園を出発。約30分にわたって20人(主催者発表)ほどの参加者がデモ行進した。

「カップルはー自己批判せよー!」

「リア充はー爆発しろー!」

「非モテの人権蹂躙を許さないぞー!」

「クリスマス労働者を解放せよー!」

「モテなくて、何が悪いんだー!」

こうしたシュプレヒコールを叫びつつ、デモ参加者は渋谷の街を練り歩いた。また、「電通もリクルートも、非モテの敵だ!」「はあちゅうも非モテの敵だ!」と、広告代理店などへの批判を訴えた。

非モテたちの叫びを聞いた沿道の人たちからは「いいぞー!」「何あの人たち?」といった声が聞こえた。中にはスマホやタブレットでデモの様子を撮影する人もいた。

(改行・後略)

一人きりの聖夜「クリぼっち」、今年は増える?

讀賣新聞

加藤亮記者署名記事

2020年12月13日(日)

https://www.yomiuri.co.jp/life/singlestyle/20201212-OYT8T50087/

ヤフーニュース転載

2020年12月23日(水)

https://news.yahoo.co.jp/articles/ade080d48b0715adf1eae9875407430871ecdc8d?page=2

(前略)

始まりはあの歌から?

ところで、イエス・キリストの誕生を祝う日が、いつから恋人と過ごす日になったのか。

博報堂買物研究所の山本泰士所長は「1980年代に、流行歌やトレンディードラマの影響で次第に恋人たちのものになっていったのではないでしょうか」と話す。松任谷由実の「恋人がサンタクロース」(80年)や、山下達郎の「クリスマス・イブ」(83年)といったロマンチックな曲が流行。バブル期には、恋人同士で高級ホテルに泊まり、ブランド物のプレゼントを贈る、といった金のかかる過ごし方がメディアで紹介された。みんながそうだったわけでは、もちろんない。

そしてバブルは遠くなった。

(改行・後略)

「クリスマスイブなのに恋人も友達もいない」と劣等感を抱いてしまう根本原因

ダイヤモンド・オンライン

読書猿(どくしょ ざる)=本名非公開

2020年12月24日(木)

https://diamond.jp/articles/-/254969

https://diamond.jp/articles/-/254969?page=2

https://news.yahoo.co.jp/articles/677aec3d3633aeadbdecefc7d497052f5e26bc2b

https://news.yahoo.co.jp/articles/677aec3d3633aeadbdecefc7d497052f5e26bc2b/comments

クリスマスに恋人と過ごす=バブル期の刷り込み!?「クリスマスに恋人がいなくてもいい」と言う人が増えている理由

カナウ

ライター・占い師 沙木貴咲署名コラム

2020年12月24日(木)

https://www.the-uranai.jp/column/love/no-lover-christmas/

https://trilltrill.jp/articles/1725141

小見出し1: 『恋人がサンタクロース』による刷り込み

小見出し2: バブル期に『作られた』クリスマスの定番

小見出し3: バブル期のクリスマスが幼稚に思える最近の20代

小見出し4: クリスマスは自分が楽しく!

【気になるニュース1】

同性婚認める法律を施行 イギリス

日本テレビ放送網

2014年3月30日(日) 7:30

http://www.news24.jp/articles/2014/03/30/10248339.html

イギリスで29日、同性同士の結婚を認める法律が施行された[註]。各地の結婚式場には同性同士のカップルが詰めかけ、喜びを爆発させた。

イギリスのイングランドとウェールズでは、議会で去年、同性婚を認める法律が成立し、この日施行された。各地の市役所や式場には、日付が変わると同時に同性同士のカップルが結婚式を挙げようと次々と訪れ、集まった人たちから祝福の声があがった。

結婚したカップル「最高!思ったより感動的だよ」「新しい一歩だよ。愛が全てさ」

イギリスでは、これまでも「シビル・パートナーシップ」という制度で、同性同士のカップルにも異性の夫婦とほぼ同じ権利が認められていた。しかし、同性同士のカップルからは、“完全に平等”な権利を求める声が高まっていた。

同性結婚を巡っては、教会での挙式を禁じる宗派や法的に認めない地域もあり、反対する声も根強くあるが、キャメロン首相は「歴史的な日を迎えた人々におめでとうと言いたい」とコメントした。

註: 同年(2014年)12月16日(火)にはスコットランドでも同性婚(same sex marriage)が法的に初めて認められたが、同地(スコットランド)で同性婚の挙式が始まったのは、同年(2014年)12月31日(水) 未明のこと。結婚は15日が経過しないと認められないためだが、同地(スコットランド)ではイングランドなどとは異なり大晦日(New Year’s Eve)から元日(New Year’s Day)までを盛大に祝う習慣があるため、これに合わせたわけである。

[関連ニュース]

英国国教会の司祭、辞職してゲイのパートナーと結婚

クリスチャントゥデイ日本版(Christian Today, Japan)

2016年7月29日(金) 12:04 JST

http://www.christiantoday.co.jp/articles/21563/20160729/church-of-england-priest-quits-marry-gay-partner.htm

(詳細は記事本文へ)

[関連ニュース]

婚姻法見直し 神と宗教を民事婚に取り入れることが可能に 英国

2015年12月23日(水・祝) 23:58

クリスチャン・トゥデイ(Christian Today)日本語版

翻訳: 木下優紀

http://www.christiantoday.co.jp/articles/18275/20151223/overhaul-of-marriage-law-civil-ceremonies.htm

英国法務省の法律委員会は17日、婚姻法の見直しに関する報告書を発表し、宗教書の朗読、聖歌、瞑想と詩が、初めて民事婚(教会ではなく、事務官の前で行う婚姻のセレモニー)に含まれる可能性があることを明らかにした。

ヒューマニスト(人間主義者)や英国国教会以外の婚姻も、民事婚でのセレモニーなしで認可されるとみられる。他の信仰を持つ人々も、これまでで初めて民事婚の中で宗教書の朗読をすることができるようになるだろう。

(改行・後略)

[関連ニュース]

きょうだいと法的なパートナー関係になりたい……法律の落とし穴と不平等

英国放送協会(BBC: British Broadcasting Corporation)日本語版

2018年10月4日(木)

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-45742607

[関連ニュース]

異性カップルもシビル・パートナーシップ制度を選べるように 英国

英国放送協会(BBC: British Broadcasting Corporation)日本語版

2018年10月5日(金)

https://www.bbc.com/japanese/45743677

[関連項目]

ラブゥシェール修正条項(1885年)とオスカー・ワイルド事件(1895年)

事件の発端は、英領アイルランド(現在のアイルランド共和国)の都ダブリン市(Dublin, Ireland)生まれの詩人・劇作家・小説家・批評家オスカー・ワイルド(Oscar Wilde, 1854-1900)が、1895年2月18日(月)に受け取った一枚の訪問カード(英 a calling card; a visiting card; 仏 une carte de visite)であった。送り主は、ワイルドと性的に親密な関係にあったとされる16歳年少のアルフレッド・ダグラス=後のダグラス卿(Lord Alfred Douglas, 1870-1945)の父親である第九代クィーンズベリ侯爵ジョン・ダグラス(John Douglas, 9th Marquess of Queensberry, 1844-1900)だったが、息子とワイルドとの仲を快く思っておらず、このような行動を起こした。このカードに書かれていたのは「男色家を気取るオスカー・ワイルドへ」(For Oscar Wilde posing Sodomite https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/82/Somdomite.jpg )という挑発的な文言(もんごん)だった。なお、第九代クィーンズベリ侯爵は、このオスカー・ワイルド事件の三十年前の1865年に近代ボクシングのルールが定められた際に保証人(the endorser)となったため、それ以後のボクシング公式試合では彼の名を冠して「クィーンズベリ侯ルール」(Marquess of Queensberry Rules)と呼ばれるようになっている( https://sites.google.com/site/xapaga/home/sport2 )。

これを見たワイルドは送り主のクィーンズベリ侯を名誉棄損罪(libel)で訴えた。その結果、1843年名誉棄損法(1843 Libel Act)に基づいてクィーンズベリ侯は同罪で逮捕された。クィーンズベリ侯が無罪(not guilty)を勝ち取るには自分の訴えが真実であること(that his accusation was in fact true)を司法の場で証明せねばならない。そこでクィーンズベリ侯は私立探偵たち(private detectives)を雇ってワイルドの同性愛関係の証拠を集めさせた。

同年(1895年)4月3日(水)に開始された民事裁判でクィーンズベリ侯側のカーソン勅撰弁護士=後のカーソン男爵(Edward Henry Carson, QC, or Baron Carson, 1854-1935)が、当時違法だった「男性同士の性行為」(sodomy)という線でワイルドを徹底的に追い詰めた。ワイルドの雇ったクラーク勅撰弁護士(Sir Edward Clarke, QC, 1841-1931)は、ワイルドが恋人(男性)のダグラスに書いてクィーンズベリ侯の側に渡ってしまった2通のきわどい手紙(two suggestive letters)について原告ワイルドに質問するという奇策に出たが、ワイルドはそれらが「詩的言語」(poetical language)で書かれていて、法廷では奇妙に見えるかも知れないが、無垢(innocent)な内容の物であるとした。カーソン勅撰弁護士は選択型質問(closed-ended questions)という手法でワイルドを問い詰め、ワイルドの機知(wit)に富んだ回答は法廷の笑いを誘ったが、裁判での獲得点数(legal points)にはならず、ワイルドは見る見るうちに不利な情勢に追い込まれていった。

著名な貴族であるクィーンズベリ侯の雇った勅撰弁護士が、これまた著名な中産階級文化人ワイルドの不道徳な言動(特に男娼=売春夫との交わりや、同性愛者用娼館への出入り)を法廷で執拗に強調したことでマスコミの報道が過熱し、有名な裁判事件(a cause célèbre)と成った。確かにワイルドは男性同士の肉体関係を伴う親密な交友関係を築いていることや、その自由奔放な言動などから裁判前から世間の耳目(じもく)を集めていたため、今で言う芸能人(a show biz person)のような人物だった。クィーンズベリ侯側のカーソン勅撰弁護士は過去のワイルド語録や行状(ぎょうじょう)を強調することで、ワイルドは不道徳で堕落した(immoral and decadent)人物だと主張した。

はたけば埃(ほこり)が出るという状態で満身創痍(まんしん そうい)の原告ワイルドは、自分の雇ったクラーク勅撰弁護士の助言に従い、クィーンズベリ侯に対する名誉棄損の訴えを取り下げた。そしてクィーンズベリ侯は無罪放免となった。一方のワイルドはクィーンズベリ侯の裁判費用を全額負担することになり、自己破産した。

上記の民事裁判で明らかにされた数多くの証拠から、1885年刑法改正法第11条(Section 11 of the Criminal Law Amendment Act 1885)の定める「著(いちじる)しい猥褻(わいせつ)行為」(gross indecency)に抵触(ていしょく)したとして、同年(1895年)4月6日(土)にワイルドは逮捕された。この法律は、通称「ラブゥシェール修正条項」(Labouchère Amendment)として知られ、「公的な場であろうと私的な場であろうと、他の男性と著しい猥褻行為を行なった男性、またその行為に参加した男性、或いはその行為を斡旋した男性、または斡旋しようとした男性は、すべて軽犯罪を犯したとして有罪であり、裁判所の裁量に於いて二年以下の禁錮刑と重労働、或いは二年以下の禁錮刑のみに処す。」(Any male person who, in public or private, commits, or is a party to the commission of, or procures, or attempts to procure the commission by any male person of, any act of gross indecency with an other male person, shall be guilty of a misdemeanour, and being convicted thereof, shall be liable at the discretion of the Court to be imprisoned for any term not exceeding two years, with or without hard labour.)と書かれている。なお、ラブゥシェールとは、この法案(bill)を起草したヘンリー・ラブゥシェール(Henry Labouchère, or Henry Du Pré Labouchère, 1831-1912)議員=自由党(Liberal Party; 通称 Liberals; 別称・蔑称 Whigs)所属=の苗字に由来し、フランス語で「その肉屋のおかみさん」(英直訳 the butcher’s wife or the wife of the butcher)または「その女性の肉屋」(英直訳 the female butcher)を意味する。ラブゥシェール家(the Labouchères)は、フランスに於けるプロテスタント弾圧という宗教的迫害を逃れ、イギリスに渡来・帰化したユグノー(Huguenots)の家系である。

この1885年の刑法改正(修正条項)は、元来は同姓愛そのものを取り締まるための法規ではなく、当時市中で屡々(しばしば)見られた未成年者の売春行為(prostitution)を規制することを目的としたものである。年端(としは)の行かない少年少女(特にカネに困った下層階級を想定)を無節操な男(特に富裕層を想定)の情欲から救うことが目的だった。しかしながら、この法が施行された時点で少年売春や少女売春の取り締まりだけではなく、当時の遠回しな言い方で「男同士の親密さ」(male intimacy)が顕在していると判断されれば、それを犯罪行為として取り締まることが可能になったのだった。「ラブゥシェール修正条項」によって裁かれた最初の有名な事件が、この刑法改正から四年後の1889年に起きたクリーヴランド街醜聞事件(Cleveland Street scandal)である。これはロンドン中心街メリルボン地区に在るクリーヴランド街19番地(19 Cleveland Street, Marylebone, London)に男娼館(a homosexual male brothel)が密かにオープンし、関係した男たちが「ラブゥシェール修正条項」に抵触したとして逮捕され、有罪となった事件である。しかしながら、時の英国政府(Her Majesty’s Government)が上流階級(upper class)=王侯貴族の顧客の存在を隠蔽(いんぺい: cover up)したとして、世間から非難を浴びた。このクリーヴランド街醜聞事件がオスカー・ワイルド事件(Wilde versus Queensberry + Regina versus Wilde)の前触れ・先ぶれ(precursor; prelude)になったと今日(こんにち)では言われている。

公判中、ワイルドは未決囚(a prisoner awaiting trial)としてロンドンのニューゲイト刑務所(Newgate Prison)に収監された。そして今度は刑事裁判の被告人と成り、同年(1895年)4月26日(金)に刑事裁判が開始されたが、ワイルドは無罪(not guilty)を主張(plead)した。前回に引き続きワイルドが雇った弁護人はクラーク勅撰弁護士である。

ワイルドが不道徳で堕落した(immoral and decadent)人物であるという事実が既に民事訴訟の法廷で明らかにされていたため、今回の刑事訴訟でもこうした印象が更(さら)に強調された。法廷内のみならず、世間一般の人々もワイルドに対して批判的な目を向けるようになった。当時の一般大衆にとってワイルドの行動は風俗を紊乱(びんらん)するものであるという考えが根強かった。

斯()くしてワイルドは同年(1895年)5月25日(土)に有罪判決(guilty verdict)を言い渡され、当初はロンドン北部の女王陛下のペントンヴィル刑務所(HM Prison Pentonville)、後にロンドン南東部の女王陛下のウォンヅワース刑務所(HM Prison Wandsworth)、更に後にロンドン西郊のレディング監獄(Reading Gaol)にて、即日(1895年5月25日(土))から1897年5月18日(火)迄の二年間の重労働(two years’ hard labour)の刑に服した。同年(1895年)11月23日(土)に鉄道でレディング監獄に移送された際には、駅のプラットフォームに居た群衆に囃(はや)し立てられ、唾(つば)を吐きかけられたと伝えられている。

なお、レディング監獄は後に女王陛下のレディング刑務所(HM Prison Reading)と改名し、2014年の年頭に閉鎖された。閉鎖から七年後の2021年3月1日(月)に謎の覆面アーティストであるバンクシー(Banksy)=本名・生年ともに非公開=のグラフィティ(grafitti)が跡地の壁に出現し、話題になっている( https://www.bbc.com/news/uk-england-berkshire-56231364 )。そのグラフィティには一人の受刑者(a prisoner)がシーツ(bedsheets)で出来たロープ(rope)を使って脱獄(escape)する様子が描かれている。ロープの先に結び付けられたタイプライター(typewriter)はかつての受刑者オスカー・ワイルドを表している可能性が高い。

破産して心身ともにボロボロになった作家ワイルドは、1897年5月19日(水)に満44歳でレディングから出所した(バンクシーが示唆する脱獄ではない)。服役中に母親は死亡し、妻と2人の息子たちとは会えなくなっていた。その後はイギリスに居られなくなり、セバスチャン・メルモス(Sebastian Melmoth)の偽名を使った自発的亡命者(a voluntary exile)の生活が始まった。同性愛の相手であり、ワイルドの社会的転落の要因でもあったアルフレッド・ダグラス=後のダグラス卿(Lord Alfred Douglas, 1870-1945)と共にフランスとイタリアのホテルを転々としたが、やがて別れた。最後にはフランス共和国首都パリ(Paris, France)の安宿オテル・ダルザス(Hôtel d’Alsace: 「アルザスのホテル」の意)で暮らし、どんなに落ちぶれても最後まで友人であり続けてくれた少数の者たちの慈悲に縋(すが)って何とか飲食を続けることができた。

1900年11月30日(金)、ワイルドは満46歳の若さで同ホテルの2階(但し、フランス語やイギリス英語では「1階」と呼ぶ)の粗末な客室にて髄膜炎(meningitis)により死去した。本当は梅毒(syphilis)だったという実(まこと)しやかな俗説がかつて存在したが、現在では否定されている。辞世の言葉は、「僕は身分不相応に死んでいく。」(I am dying beyond my means.)だったと伝えられているが、これは慣用句の live beyond one’s means (身分不相応な暮らしをする)を捩(もじ)った言葉=パロディー(parody)である。ワイルドが息を引き取った安宿は現在ではロテル(L’Hôtel: 「そのホテル」の意で、英訳すると The Hotel https://www.l-hotel.com/ )と名を変え、安宿だった時代の面影はそこには無く、今や高級ブティックホテルとして人気が高い。

ワイルドの死去から117年後、2017年治安維持・犯罪法(Policing and Crime Act 2017)=俗に言うアラン・テュアリング法(Alan Turing law)に基づき、約5万人の男性が過去の有罪判決を撤回され、特赦(pardon)が与えられた。もちろんその名簿(list)には満41歳で(42歳の誕生日の16日前に)自殺したと考えられている(他の説もあり)天才数学者アラン・テュアリング(Alan Turing, 1912-54: 日本では誤ってチューリング)と共に、オスカー・ワイルド(Oscar Wilde, 1854-1900)の名も記載されている。死後の名誉回復というわけである。

[関連資料]

Gay rights 50 years on: 10 ways in which the UK has changed

(同性愛者の権利50年の歩み: 英国の変化を表す10種)

英国放送協会ニュース(BBC News)

レイチェル・シュレアー(Rachel Schraer)&ジョーイ・ドゥルゾー(Joey D’Urso)記者署名記事

2017年7月29日(土)

http://www.bbc.com/news/uk-40743946

1967年 イングランド&ウェールズで同性愛性行為(sodomy: 俗に言う buggery)が合法化される。

1980年 スコットランドで同性愛性行為(sodomy: 俗に言う buggery)が合法化される。

1982年 北アイルランドで同性愛性行為(sodomy: 俗に言う buggery)が合法化されたことで、連合王国(UK: United Kingdom)全土での合法化が完了。

1994年 男性同士の承諾年齢(age of consent: 合意に基づく性的関係が持てる最低年齢)が満18歳に引き下げられる。異性愛は満16歳なので、差別は残る。

2000年 軍隊(armed forces)に於(お)ける同性愛者(homosexuals)と両性愛者(bisexuals)の入隊禁止が解かれる。同性愛者の承諾年齢(age of consent: 合意に基づく性的関係が持てる最低年齢)が満16歳へと、異性愛者と同等にまで引き下げられる。

2002年 イングランド&ウェールズで同性カップル(same-sex couples)が養子縁組(ようし えんぐみ: adoption)に際して異性愛カップル(heterosexual couples)と同等の権利を賦与される。

2003年 特に男性器(penis ピーナス)を相手の肛門(anus エイナス)に挿入するソドミー(sodomy: 俗に言う buggery)行為を表した「重度の猥褻(じゅうど の わいせつ: gross indecency)」という文言(もんごん)が刑法(criminal code)から削除される。

2004年 法的共同生活(civil partnerships: 法的に認められた事実上の同性婚)を認める法案が議会(Parliament)で可決される。

2005年 前年(2004年)に議会(Parliament)で可決されパートナーシップ法が施行され、同性の事実婚が認められるようになる。同性カップルが雇用・年金・相続等に於いて異性の既婚者と同じ権利を得ることができるシヴィル・パートナーシップ(法的共同生活)制度が導入される。

2007年 性的志向(sexual orientation)に基(もと)づく差別(discrimination)が禁止になる。

2009年 イングランド&ウェールズに遅れること七年で、同性カップルによる養子縁組がスコットランドでも合法化される。

2010年 性転換(gender reassignment)が平等立法(equality legislation)の一環として保護対象となる。

2014年 まずは3月にイングランド&ウェールズで、12月にはスコットランドで、遂(つい)に同性婚(same-sex marriage)が法的に認められる。但し、北アイルランドだけは同性婚が認められていない。

2018年9月22日(土) ヴィクトリア女王(Queen Victoria, 1819-1901; 在位1837-1901)の玄孫で、現女王エリザベス二世(Elizabeth II, b,1926; 在位1952-)の従弟(いとこ)に当たるアイヴァー・マウントバッテン卿(Lord Ivar Mountbatten, b.1963)が英王室の親類(extended family)としては史上初めて同性婚(same-sex marriage)を行なう。マウントバッテン卿は1994年4月にペニー夫人(Penelope ‘Penny’ Anne Vere Thompson, b.1966)と結婚し、3人の娘をもうけていたが、2010年9月に別居し、2011年11月に「円満に」(amicably)協議離婚していた。2016年9月にマウントバッテン卿は民間航空機客室業務管理職(an airline cabin services director)であるジェイムズ・コイル(James Coyle, 生年非公開)氏と同性愛の関係にあることを公式に表明していたが、結婚式はそれから二年後にイングランド南西部のデヴォン州(Devon)に在るマウントバッテン卿の地所で挙行された。式では元妻がまるで花嫁の父親のように教会の中央通路(和製英語で言う「バージンロード」)を一緒に歩き、マウントバッテン卿を新しい結婚相手に引き渡した(walked him down the aisle and gave him away)という。

一方、日本では、

1947年5月3日(土)に施行され、その後改訂を経ていない日本國憲法(The Constitution of Japan)の第二十四条1項(Article 24 Clause 1)に「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」(英文 Article 24. Marriage shall be based only on the mutual consent of both sexes and it shall be maintained through mutual cooperation with the equal rights of husband and wife as a basis.)とあり、「憲法を改正しなければ、同性婚は法的に成立しない」とする憲法学者がいる一方で、「両性の合意」(the mutual consent of both sexes)という文言(もんごん)の意味は「男性同士」や「女性同士」をも含むと解釈し、「同性婚を禁止した条文ではないため同性婚の合法化・法的整備に憲法改正は不要」とする憲法学者がいる。同憲法第九条と同様に正反対の解釈が成り立ってしまうという点で、日本國憲法は欠陥憲法であると本ウェブサイトの管理人xapagaは考える。

[関連資料]

野田恵子(のだ けいこ, 生年非公開)東京大学大学院人文社会系研究科在学(当時)「イギリスにおける「同性愛」の脱犯罪化とその歴史的背景―刑法改正法と性犯罪法の狭間で―」(日本女性学会『ジェンダー史学』第2号, 2006年, ISSN1343697X)

https://ci.nii.ac.jp/naid/130004555359/

https://www.jstage.jst.go.jp/article/genderhistory/2/0/2_0_63/_pdf

野田恵子(のだ けいこ, 生年非公開)東京大学大学院人文社会系研究科在学(当時)「十九世紀末イギリスにおける性と愛―「オスカー・ワイルド事件」の歴史的位相とその効果―」(ソシオロゴス編集委員会『ソシオロゴス』第29号, 2005年, ISSN02853531)

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~slogos/archive/29/noda2005.pdf

国立国会図書館(英称 NDL: National Diet Library)行政法務課 鳥澤孝之(とりさわ たかゆき, 生年非公開)「諸外国の同性パートナーシップ制度」(国立国会図書館 『レファレンス』平成22年4月号, 2014年)

http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/refer/pdf/071102.pdf

青山薫(あおやま かおる, 生年非公開)神戸大学教授「愛こそすべて―同性婚/パートナーシップ制度と「善き市民」の拡大―」(『ジェンダー史学』 第12号、2016年、Online ISSN18849385; Print ISSN18804357)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/genderhistory/12/0/12_19/_pdf

「売買春を犯罪とするな」アムネスティの新方針を支持する理由 青山薫教授に聞く

弁護士ドットコムNews

2015年10月5日(月) 14:30

https://www.bengo4.com/c_1009/n_3778/

小見出し1: 「自由意志による売買春」を処罰しない

小見出し2: 違法では「被害者が支援を求められない」

小見出し3: 「合法化」と違う「非犯罪化」

小見出し4: 「自由意思」が前提

小見出し5: 「非犯罪化」の前提条件

小見出し6: セックスワーカーの発言力を高める

(詳細は記事本文へ)

【気になるニュース2】

性別を2度変えた女性、男になったことを激しく後悔「自分を変えたかっただけだった」「体は元に戻らない…」

TOCANA(トカナ)

2019年11月28日(木)

https://tocana.jp/2019/11/post_127095_entry.html

https://tocana.jp/2019/11/post_127095_entry_2.html

https://phoebe.bbspink.com/test/read.cgi/pinkplus/1574957268/

男性になったことを後悔し、元の性別に戻した女性が話題になっている。

英紙「Daily Mail」(11月27日付)によると、イギリスに住むデビーさん(61)は、90年代にテレビ番組に登場したトランス男性に感銘を受け、44歳で女性から男性への性転換手術を行ったという。

「偶然テレビをつけたら、トランス男性が映っていて、ハッと思ったんです。“これこそ私がしなくちゃならないことだ”って」(デビーさん)

その後、デビーさんは男性ホルモンであるテストステロンを摂取し、男性器の形成手術も受け、3年後には完全に男性の容貌になった。この時デビーさんは、男性になれば過去の自分と決別し、「世界に受け入れられると思っていた」という。

それから17年、デビーさんは“リー”という男性名で暮らしてきた。その間もテストステロンを打ち続けた結果、ヒゲが生えそろい、頭は禿げあがった。望み通り男性になったデビーさんだったが、61歳になって男性になったことをひどく後悔するようになったという。

「“間違いだった。こんなことすべきじゃなかった”と泣き崩れたことを覚えています。でも、どうすれば良いのでしょう? 私には髪の毛がなく、ヒゲが生えています。自分の体をめちゃくちゃにしてしまったのです」(デビーさん)

現在、デビーさんは女性ホルモンであるエストロゲンを摂取し、女性の体を取り戻そうとしている。

「魔法の杖でもなきゃ無理かもしれませんが、エストロゲンの摂取で、いずれ髪の毛が生え、体毛が減り、このヒゲを取り除くことができると願っています」(デビーさん)

デビーさんは子供の頃に性的虐待を受けていたことを告白しており、それが性転換に踏み切った原因とのことだ。

10年以上トランス男性・女性を診てきた心理セラピストのジェームズ・カスピアン氏によると、トランス男性の多くは「女性の体を持つ女性であることで、セクハラや性的虐待といった負の経験をしている」という。(後略)

【海外発!Breaking News】「また女性に戻りたい」女性から男性に性転換したトランスジェンダーの後悔(英)

Techinsight (テックインサイト)

2019年12月3日(火)

https://japan.techinsight.jp/2019/12/masumi12011557.html

https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/liveplus/1575370434/

生物学的に女性として生まれたが、自分の性に違和感を抱いて男性へと性転換した一人のイギリス人女性。しかしのちに、自分はトランスジェンダーではなかったことに気づき後悔しているという。『Metro』『BBC News』などが伝えている。

(改行・後略)

Woman who transitioned to man starts treatment to be female again

(女性が男性へと性転換するも再び女性に戻るための治療を始める)

英メトロ紙(Metro)

イライザ・メネデス(Elisa Menedez)記者署名記事

2019年11月29日(金)

https://metro.co.uk/2019/11/29/woman-transitioned-man-starts-treatment-female-11238566/

'How do I go back to the Debbie I was?'

(「どうやって私はかつての自分だったデビーに戻るの?」)

英国放送協会(BBC: British Broadcasting Corporation)

ハナ・バーンズ(Hannah Barnes)記者、デボラ・コーエン(Deborah Cohen)記者共同署名記事

2019年11月26日(火)

https://www.bbc.com/news/health-50548473

4歳児も自分で性を選べるスコットランドの最新ジェンダー教育

米ニューズウィーク誌(Newsweek)日本版

エマ・メイヤー(Emma Mayer, 生年非公開)記者署名記事

2021年8月16日(月)

[動画集]

Alain de Botton on Sex

(アラン・ド・ボトンによるセックス論)

スイス生まれで英国を拠点にして活躍する現代哲学者アラン・ド・ボトン(Alain de Botton, b.1969)が流暢なイギリス英語で語る

The School of Life (人生の学校)提供

Small Books Big Ideas (小さな本たち、大きなアイディアたち)

2012年11月27日(火) 公開

https://www.youtube.com/watch?v=osd9AKRCFRM

Alain de Botton on Love

(アラン・ド・ボトンによる恋愛論)

スイス生まれで英国を拠点にして活躍する現代哲学者アラン・ド・ボトン(Alain de Botton, b.1969)が流暢なイギリス英語で語る

The School of Life (人生の学校)提供

2016年6月2日(木) 公開

https://www.youtube.com/watch?v=jJ6K_f7oSdg

Why You Will Marry the Wrong Person

(なぜ人は間違った人と結婚してしまうのか)

The School of Life (人生の学校)提供

Zeitgeist (ツァイトガイスト: 独語で「時代精神」の意)

スイス生まれで英国を拠点にして活躍する現代哲学者アラン・ド・ボトン(Alain de Botton, b.1969)が流暢なイギリス英語で語る

2017年8月13日(水) 公開

https://www.youtube.com/watch?v=-EvvPZFdjyk

動画:恋愛の科学─なぜ人は恋に落ちる?

The science behind falling in love

フランス通信社(AFP: Agence France-Presse)英語版(日本語字幕付)

2021年2月11日(木・祝)

発信地:ニコシア/キプロス [ キプロス, ヨーロッパ ]

https://www.afpbb.com/articles/-/3330562

https://news.yahoo.co.jp/articles/92c8fd182999e2ba5ca84ac8c921a4dab15305dc

https://news.yahoo.co.jp/articles/92c8fd182999e2ba5ca84ac8c921a4dab15305dc/comments

【参考書3】

昭和女子大学近代文化研究所発行『學苑』2008年11月/第817号文化創造紀要(ISSN1348-0103)所収

原田俊明(はらだ としあき, b.1968)「訪日・滞日イギリス人のカルチャーショック」

https://ci.nii.ac.jp/naid/110007041829

https://swu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=4748&item_no=1&page_id=30&block_id=97

事例169)日本人サラリーマンはせっかく自分で稼いだ給料を妻に全額渡してしまい,妻から毎月の小遣いを貰って生活していると聞いて驚いた。しかも妻のこ とをおどけて「我が家の大蔵大臣(Finance Minister of our household)」と呼んでいる。イギリスでは(労働者階級のほんの一部を除いて)考えられない。一見か弱いそぶりを見せながら,その実,家庭内では 「財布の紐」という絶大な権力を有している81。これこそ日本女性の正体だ。

81 バジル・ホール・チェンバレンは,「すなわち,農民の婦人や,職人や小(こ)商人(あきんど)の妻達は,この国の貴夫人達よりも多くの自由と比較的高い地 位をもっている。これら下層階級では,妻は夫と労働を共にするのみならず,夫の相談にもあずかる。もし妻が夫より利口な場合には,一家の財産を握り,一家 を牛耳るのは彼女である。」(チェンバレン. 高梨健吉訳. 『日本事物誌2』 「女性の地位(Status of Woman)」の項 pp.30-34)と書いている。

チェンバレン(Basil Hall Chamberlain, 1850-1935)の原文: The peasant women, the wives of artisans and small traders, have more liberty and a relatively higher position than the great ladies of the land. In these lower classes the wife shares not only her husband’s toil, but his counsels; and if she happen (sic/原文のママ: 正しくは happns) to have the better head of the two, she it is who will keep the purse and govern the family.

事例170) 東京で飲食店に入ったが,私が興味を持った定食はLadies Courseとのことで,男性客の私は注文を拒否された。なぜ男性客がその定食を取ってはいけないのか,満足な回答は得られなかった。また,映画館では特定の曜日に女性客だけを割引料金で入場させるLadies Dayを実施している。このように特定の性別を優遇する行為はイギリスでは違法であり,性差別ということで店側は多額の罰金を当局から徴収されるだろう。 日本に来る前は,きっと女性が不当な差別に苦しんでいるのだろうと勝手に想像して同情したものだが,実際には意外や意外,男性が不当な差別を受けている現実に驚いた。

事例171) 平日の午後,新宿の飲食店に入ろうとしたら,その日は和製英語で「レディースバイキング」(英語でLadies Buffet)とのことで,男である私は門前払いを受けた。ここでもイギリスではありえない男性差別が行なわれていた。それに「カップル文化」の要素が強い欧米では,女性客しか入れない店をつくっては儲(もう)けに成らない。日本ではレズビアン文化が盛んなのだろうか。

【参考書4】

山田昌弘(やまだ まさひろ, b.1957)中央大学教授 『結婚不要社会』(朝日新聞出版 朝日新書 No.717, 2019年)より

https://www.amazon.co.jp/結婚不要社会-朝日新書-山田-昌弘/dp/402295020X/ref=cm_cr_arp_d_product_top?ie=UTF8

欧米では、経済生活は原則「自立」です。男女とも経済的に自立して他人には頼らない。西ヨーロッパ諸国では、その自立を社会保障で政府が支えるのです。だから結婚後も、家計は原則的に夫と妻は分離しています。日本で一般的な夫が妻に稼いだお金を全部渡すというのは、あり得ないことなのです。

日本人の女性は、当然のように「結婚したら、夫のお金は私のお金として管理できるはずだ」と思っていますが、欧米では男性も女性も、そういうことはあり得ないと思っています。妻も自分で稼ぐか、夫が自分の稼ぎから自分のこづかいを差し引いて、残った一定の額を生活費として渡すというのが当たり前なのです。

先に紹介した米ロサンゼルスのマッチング業者は、アメリカ人男性と結婚した日本人女性が驚く典型的な例として、この家計の分離を挙げていました。事前にそうした説明をしても、トラブルは絶えないそうです。

じつは、欧米でフェミニズム運動が強かった要因の一つには、こうした「経済活動の自[p.147/p.148]立」すなわち自分で自由に使えるお金が欲しいという動機があります。逆に言えば、女性が夫の収入を全部コントロールしていることが、日本でフェミニズムがあまり浸透しなかった大きな理由だと思います。

女性が働くことが必須の欧米は、逆に言うと、お金を稼げない女性は男性の言うことをきかなければいけないとという社会でもあるわけです。だからお金を稼がない妻が多数派の日本では、逆に夫が妻に頭を下げておこづかいをもらうので、「男の言いなりにならない」というフェミニズムが浸透しにくい。これは当然のなりゆきでもあるのです。

(改行・中略・改行)

つまり、生活を保持するのにお互い配偶者に一方的に頼らないし、頼ることができないのが欧米の社会なのです。要するに欧米では、男性は女性に家事や育児を頼らない・頼れないし、女性も経済生活を頼らない・頼れないという意識が浸透する中で、結婚が不要に[p.148/p.149]なっていったわけです。(上掲書, pp.147-149)

それでも結婚したいなら、それでも結婚を続けたいなら。結婚の未来とは?

Leon (レオン)

中央大学教授 山田昌弘(やまだ まさひろ, b.1957)インタビュー

文構成: 伊野上真凛(いのうえ まりん, 生年非公開)記者

2019年4月4日(木)

https://www.leon.jp/lifestyle/10825

このままでは誰も結婚しなくなる? できなくなる?

Leon (レオン)

中央大学教授 山田昌弘(やまだ まさひろ, b.1957)署名コラム

2020年12月19日(土)

【片親による子供の連れ去り国際問題】

山下美加(やました みか, 本名・生年ともに不詳)『私が誘拐犯になるまで。』(サンクチュアリパプリッシング, 2010年)

https://www.amazon.co.jp/product-reviews/4904500067/ref=dp_db_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

ジョーンズ(Colin P. A. Jones, b.1965) 『子どもの連れ去り問題 日本の司法が親子を引き裂く』(平凡社 平凡社新書No.576、2011年、861円、ISBN9784582855760)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00D10HCMK/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p1_i1

国際結婚の行く末: 在アメリカ 国際離婚とハーグ条約

https://ameblo.jp/rikon07/entry-10632378670.html

ウィキペディア「ハーグ条約」の項目

https://en.wikipedia.org/wiki/Hague_Convention_on_the_Civil_Aspects_of_International_Child_Abduction

https://ja.wikipedia.org/wiki/国際的な子の奪取の民事面に関する条約

EU議会「子の連れ去り禁止」を日本に要請する決議採択 まとめ

子の連れ去り違憲訴訟(Class-action to end Parental Child Abduction in Japan)

2020年8月16日(日)

https://child.abduction.jp/?page_id=265

時代錯誤の法制度「単独親権」が生んだ、「我が子誘拐」の悲劇

幻冬舎 Gold Online

世田谷用賀法律事務所 水谷江利(みずたに えり)弁護士署名コラム

2020年8月18日(火)

https://gentosha-go.com/articles/-/28316

https://gentosha-go.com/articles/-/28316?page=2

https://gentosha-go.com/articles/-/28316?page=3

https://news.yahoo.co.jp/articles/537237ff4d6db6f5db979d9a6a13cfb4c362f037

https://news.yahoo.co.jp/articles/537237ff4d6db6f5db979d9a6a13cfb4c362f037?page=2

https://news.yahoo.co.jp/articles/537237ff4d6db6f5db979d9a6a13cfb4c362f037?page=3

https://news.yahoo.co.jp/articles/537237ff4d6db6f5db979d9a6a13cfb4c362f037/comments

なぜ日本人の母親の「子ども誘拐」が、世界で大きな批判の的になっているのか

プレジデント・オンライン

ベルギー在住ジャーナリスト 佐々木田鶴(ささき たづ; Taz Sasaki)署名記事

2020年9月16日(水)

https://president.jp/articles/-/38644

https://president.jp/articles/-/38644?page=2

https://president.jp/articles/-/38644?page=3

https://president.jp/articles/-/38644?page=4

https://president.jp/articles/-/38644?page=5

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddfb7c8acd3721ed988f145404d1afc2c18406a9

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddfb7c8acd3721ed988f145404d1afc2c18406a9?page=2

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddfb7c8acd3721ed988f145404d1afc2c18406a9?page=3

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddfb7c8acd3721ed988f145404d1afc2c18406a9?page=4

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddfb7c8acd3721ed988f145404d1afc2c18406a9/comments

「我が子と会えない」母親たちが悲痛な訴え…不倫が発覚した元夫が「連れ去り」、子から届いた悲しい写真

弁護士ドットコム

2020年9月16日(水)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c4a4bd9df907b9eb5590b629c75ab694765b3a8d

https://news.yahoo.co.jp/articles/c4a4bd9df907b9eb5590b629c75ab694765b3a8d/comments

”連れ去り”の闇、3年間、毎月19万円を妻に払い続けても我が子に会えない男の苦悩

デイリー新潮

2020年11月17日(火)

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11171103/?all=1

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11171103/?all=1&page=2

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11171103/?all=1&page=3

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11171103/?all=1&page=4

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11171103/?all=1&page=5

浮気した妻が「DVをでっちあげ」 子供を奪われた男性が語る「日本のおかしな現実」

デイリー新潮

2020年11月27日(金)

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11270558/?all=1

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11270558/?all=1&page=2

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11270558/?all=1&page=3

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/11270558/?all=1&page=4

身の毛もよだつ写真に絶句……浪費と浮気の果てに夫に子供を連れ去られた妻の後悔

デイリー新潮

2020年12月18日(金)

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12181031/?all=1

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12181031/?all=1&page=2

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12181031/?all=1&page=3

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12181031/?all=1&page=4

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12181031/?all=1&page=5

「橋本崇載」八段インタビュー「なぜ“連れ去り”で将棋を引退したのか、全てお話します」

デイリー新潮

2021年4月12日(月)

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/04120600/?all=1

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/04120600/?all=1&page=2

「子の連れ去り」被害を訴えるフランス人男性 国立競技場前でハンガーストライキを開始

デイリー新潮

2021年7月12日(月)

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/07121702/?all=1

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/07121702/?all=1&page=2

フランス人男性が「子の連れ去り」被害を訴えハンスト中 日仏首脳会談でマクロン大統領が議題に

デイリー新潮

2021年7月24日(土)

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/07241305/?all=1

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/07241305/?all=1&page=2

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea250b1b2eff82b0ba534689dcf2456403df2c03

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea250b1b2eff82b0ba534689dcf2456403df2c03?page=2

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea250b1b2eff82b0ba534689dcf2456403df2c03/comments

日仏首脳が会談 共同声明で「子の連れ去り問題」言及

フランス通信社(AFP: Agence France-Presse)日本語版

2021年7月24日(土)

https://www.afpbb.com/articles/-/3358247

https://news.yahoo.co.jp/articles/f6c6d1d1a1dff4f58ffac12a6159d56bda173eee

https://news.yahoo.co.jp/articles/f6c6d1d1a1dff4f58ffac12a6159d56bda173eee/comments

国際結婚における「日本の単独親権制度の問題」 仏マクロン大統領が菅総理に訴える

ニッポン放送

2021年7月26日(月)

https://news.1242.com/article/304504

https://news.yahoo.co.jp/articles/253c80e05f454aeae9739524c6afb457cf3678da

https://news.yahoo.co.jp/articles/253c80e05f454aeae9739524c6afb457cf3678da/comments

ハンスト男性に連帯表明 「子連れ去り」で、EU加盟国大使ら

時事通信社

2021年7月30日(金)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021073001088&g=int

https://news.yahoo.co.jp/articles/5626f22642112c4a64ae230709e77bd696070046

https://news.yahoo.co.jp/articles/5626f22642112c4a64ae230709e77bd696070046/comments

日本人妻に「連れ去られた」子供に会いたい……仏男性が東京でハンガーストライキ

英国放送協会(BBC: British Broadcasting Corporation)日本語版

ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ(Rupert Wingfield-Hayes, b.1967)記者署名記事

2021年8月4日(水)

https://www.bbc.com/japanese/video-58054707

https://news.yahoo.co.jp/articles/d217336077adf78de12526cc44bb9e2b1147b2c2

https://news.yahoo.co.jp/articles/d217336077adf78de12526cc44bb9e2b1147b2c2/comments

[もとの英語記事]

Tokyo 2020: A parent’s plea in the shadow of the Olympics

(2020年東京五輪: 五輪の陰で或る親の嘆願)

英国放送協会(BBC: British Broadcasting Corporation)

ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ(Rupert Wingfield-Hayes, b.1967)記者署名記事

2021年8月3日(火)

https://www.bbc.com/news/av/world-asia-58057432

【結婚生活と子供の有無に関して】

子どものいない方が夫婦は幸せ? 米英で調査

米 CNN (Cable News Network)日本語版

ケリー・ウォレス(Kelly Wallace)記者署名記事

2014年1月15日(水) 16:26 JST

https://www.cnn.co.jp/fringe/35042551.html

https://www.cnn.co.jp/fringe/35042551-2.html

(前略・改行)

研究チームは調査機関のギャラップが米国人180万人を対象に2008~12年に実施した調査の結果を調べた。この中には子どもをもつ34~46歳の男女も含まれる。

その結果、唯一違いがあったのは、子どもをもつ夫婦の方が大きな浮き沈みを経験しがちなことだった。ストーニーブルック大学のアーサー・ストーン教授は「(子どものいる夫婦は)人生の喜びが多い一方で、ストレスや負の感情も多い」と解説する。

これに対して、英オープン大学が英米で5000人を対象に実施した調査では、子どものいない夫婦の方が、子どものいる夫婦に比べて、夫婦関係に対する満足度が高く、関係を保つことに努めていることが分かったとしている。

(改行・中略)

[動画付記事原文]

Are people without kids happier? New studies offer mixed picture

(子どものいない夫婦の方が幸せか 新調査が賛否両論の像を提示)

米 CNN (Cable News Network)

ケリー・ウォレス(Kelly Wallace)記者署名記事

2014年1月15日(水) 14:14 GMT / 23:14 JST

https://edition.cnn.com/2014/01/14/living/parents-happiness-child-free-studies/index.html

附録: 日本の場合

内閣府(英称 Cabinet Office, Government of Japan)「平成27年度少子化社会に関する国際意識調査報告書」(平成28年=2016年3月公開)

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/h27/zentai-pdf/index.html

NHK「プロジェクト2030」による2030年予測データ

https://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/data/index.html (リンク切れ)

加速する少子高齢化(2005年から2030年へ)

https://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/data/images/img01.jpg (リンク切れ)

ひとり暮らし高齢者は1.5倍増

https://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/data/images/img02.jpg (リンク切れ)

空き家の割合は2倍に

https://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/data/images/img03.jpg (リンク切れ)

“買い物弱者”は倍増

https://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/data/images/img04.jpg (リンク切れ)

高齢者の患者が増加

https://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/data/images/img05.jpg (リンク切れ)

要介護者は50%以上増

https://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/data/images/img06.jpg (リンク切れ)

【参考記事1】

結婚できない若者

NHK プロジェクト2030

2013年10月10日(木)放送

https://www.nhk.or.jp/shutoken/2030/archive/121010/index2.html (リンク切れ)

シリーズ「プロジェクト2030」。

高齢化、単身化が進む2030年に向けて私たちは何をすれば良いのか。その時、社会を支える若者たちの今を見つめ考えていきます。

今日のテーマは「結婚できない若者たち」です。

“婚活”という言葉があるように、結婚に向けて積極的に活動している人が増えていますが、今、男性の5人に1人、女性の10人に1人は結婚しないという現実があります。

これは30年前に比べて男性で8倍、女性で2倍に増えています。互いに望んでいながらなぜ結婚できないのでしょうか。

結婚を強く望んでいる男性を訪ねました。千葉県に住む田村翔さん(仮名)、28歳。中小企業で正社員として働いています。

休日にはバンドの仲間と演奏を楽しむ、活動的な男性です。

恋愛経験はありますが、今、交際している女性はいません。しかし仕事も軌道に乗り、30代を前に家族を持ちたいと思うようになりました。

職場では出会いがないため、インターネットで相手を紹介してくれる結婚相談所に登録しました。

女性の心に届くように一生懸命に書いたプロフィール。思い描くのは 音楽・笑い・癒やしにあふれる家庭です。

田村さんは「結婚に対してあこがれもあり、母親を早くに亡くしているので、父親のことを考えると安心させてあげたい」と思ったと言います。

しかし、田村さんの思いは裏切られました。これまで200件近くお見合いを申し込みましたが返事は1人もなく、会うことすらできないのです。

田村さんは「こっちはいくら会ってみたいと思っても、向こうから拒否されるので否定された気分になる。自分に魅力がないのかなあ、とか」と考えてしまうと語ります。

一方、女性の側もまた結婚を強く望んでいます。国の調査によると結婚したい女性はおよそ9割。男性を上回る割合です。

そして、そのための努力を惜しまない女性も増えています。

例えば、お見合い写真の撮影会なども開かれ、訪れた女性たちは、みずからの魅力をアピールしようと懸命です。

このように男女双方が、互いに結婚したいと望んでいるのになぜ結ばれないのか。それは求めるものに隔たりがあるからです。

女性にとって相手の経済力が大事な条件であるのに対し、男性は安らぎなどを大切だと感じています。

多くの女性が望む年収は「600万円以上」。しかし、その条件に見合う男性は、20代半ばから30代半ばの4%ほどに過ぎません。先行きが見通せないなか、女性が安定を求める傾向が強まっているのです。

婚活中の女性は「ぜいたくをしたいわけではなく、日常的な生活という部分で暮らせるぐらいは必要と考えている」ということです。

結婚相手を探し続けている田村さん。年収は同年代で平均的な300万円ほどで、今の仕事につく前は非正規雇用だったため、貯金はほとんどありません。

「自分に年収があと50万、100万あれば違うのかもしれないが、現実も過去も変えられないのでしょうがない。だって、収入は増やそうと思っても増やせるものでもないし」と語る田村さん。

それでもいつかは結婚したいと、恋愛の心構えを学ぶセミナーに通い始めました。

収入はすぐには増えないなかで、女性に認めてもらう方法はないかと考えたからです。

相手のよいところを見つけ、自分の価値も認めてもらう。そして女性の心としっかり向き合えば、いつかは結婚相手にめぐり会えると田村さんは信じています。

「学歴もないし収入もない。でも心こそ大切だと。金も学歴もなくても幸せになれる権利はあるんじゃないか」。田村さんの切実な思いです。

取材に当たった首都圏センターの井手上洋子記者は「厳しい経済状況の中で雇用は不安定になり、そのことで女性はさらに安定している相手を求める。そんな悪循環が生まれています。今の経済状況は結婚や恋愛に大きな影響を及ぼしています」。

「内閣府が30代男性を対象に行った調査では、年収600万円以上では、6割の人が恋人がいるか結婚しているのに対し、年収が300万円に満たない人はこうした人は合わせて3割ほどしかいません。多くの人が交際した経験すらないと答えています」。

「取材した女性たちからよく聞いたのは結婚して共働きで家計を支えようと思っていても出産や子育てに直面した場合、仕事との両立が難しくなり、とたんに生 活が立ちゆかなってしまう。そうした不安を感じて、相手の収入に敏感にならざるを得ないという声でした。一方の男性側ですが、結婚セミナーを主催する団体 によると、不安定な雇用状況などから、必要以上に不安を感じて自信を失い、女性に対しても積極的になれない人が増えているということです」。

「このままいけば2030年には未婚率はさらに上がって、男性で3人に1人、女性でも4人に1人になると予測されています。その結果、“単身世帯”が増 え、人口も減少します。社会保障などにも影響が出てしまいます。子育て支援や教育の環境整備など、若い世代が希望を持って暮らしていけるような体制作りが 必要ではないかと強く感じました」。

(男)

年収300万円しかない。金も学歴もなくても幸せになれる権利はあるんじゃないかと。

http://i.imgur.com/6jZrMcg.jpg

(女)

年収600万円以上がいい。ぜいたくをしたいわけではなく、日常的な生活という部分で暮らせるぐらいは必要と考えている。

http://i.imgur.com/eZPCRKI.jpg

【参考記事2】

2022年「ひとり暮らし社会」が本格化、2039年には深刻な火葬場不足!? 人口減少日本でこれから起きること

ダ・ヴィンチニュース

新井理恵(あらい りえ, 生年非公開)記者署名記事

2016年6月16日(金) 6:30 配信

https://ddnavi.com/news/381982/a/

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170616-00381982-davinci-life (リンク切れ)

【参考記事3】

こんなに少子化対策している日本で、子どもが増えない厄介な矛盾

そろそろ政策の検証が必要だ

現代ビジネス

赤川学(あかがわ まなぶ, b.1967)東京大学大学院准教授署名コラム記事

2017年10月16日(月)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53083

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53083?page=2

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53083?page=3

【参考記事4】

家族はコスパが悪すぎる?結婚しない若者たち、結婚教の信者たち

超ソロ・生涯未婚時代をどう生きるか

現代ビジネス

赤川学(あかがわ まなぶ, b.1967)東京大学大学院准教授署名コラム記事

2017年11月23日(木・祝)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53570

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53570?page=2

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53570?page=3

【参考記事5】

なぜ若者は結婚しないのか?コスパの悪さだけではない「日本の現実」

キーワードは「格差婚」だ

現代ビジネス

赤川学(あかがわ まなぶ, b.1967)東京大学大学院准教授署名コラム記事

2018年1月5日(金)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53966

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53966?page=2

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53966?page=3

https://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1515120190/

【参考記事6】

晩婚化も「女性の結婚ピークは26歳」という現実 すべての婚姻届データから分析

東洋経済

ニッセイ基礎研究所人口動態シニアリサーチャー 天野馨南子(あまの かなこ, 生年非公開)署名コラム

2020年12月18日(金)

https://toyokeizai.net/articles/-/396167

https://toyokeizai.net/articles/-/396167?page=2

https://toyokeizai.net/articles/-/396167?page=3

https://toyokeizai.net/articles/-/396167?page=4

https://news.yahoo.co.jp/articles/24963657751bb5dcce02181c5e6ff36010e46d71

https://news.yahoo.co.jp/articles/24963657751bb5dcce02181c5e6ff36010e46d71?page=2

https://news.yahoo.co.jp/articles/24963657751bb5dcce02181c5e6ff36010e46d71?page=3

https://news.yahoo.co.jp/articles/24963657751bb5dcce02181c5e6ff36010e46d71?page=4

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