清風館 納戸から奥の清風之間を見る
清風館の主室清風之間は、濯纓池(たくえいち)と、跨虹橋(ここうきょう)を
北正面に臨む8畳の部屋です。
これに次之間の8畳が連なり、都合16畳の部屋から見える池は、
これこそが日本の美、と感じ入る落ち着いた庭園風景をかもしだしています。
眼を南に転じると、畳廊下を挟んで12畳の老候之間が広々と控え、
清風館の広がりをかたちづくっています。
清風館入り口にまわり、玄関之間にあがるとすぐに左に折れます。
廊下を一間ほど進んで、さらに左に折れて、開き戸を開けると、
そこに、廊下の右手に老候之間が12畳の広さで控えています。
茶室ながら大名家の重臣や諸侯藩主をもてなすための控えの間だったのでしょう、
そうとう広く、作ってあります。
これらの各部屋をすべてつかって、「源氏舞ふたたびの」舞台と
毛氈を敷いた観客席と小さな座椅子席を、用意することにしています。
濯纓池を渡る薫風が、さわやかに清風之間に流れ込み、
誘われて聞こえてくる松の調べに、添える音は、和楽器の演奏です。
つづいて、名手の舞う源氏舞を、たっぷりとお届けする公演です。
源氏舞公演の会場となる文化財の清風館を、ご紹介します。
清風館:茶室 木造平屋建て(178㎡)
間取り:清風之間8畳、次之間8畳、老候之間12畳、水屋之間6.5畳、
茶室4畳、畳廊下、納戸、玄関之間、廊下