舞体操のあとの、Q&Aがありました。
Q:古澤さんは地歌舞は何歳くらいから始めたのですか?
A:その質問には、答えられます。
いま何歳か? と、(いう質問と)体重だけは、答えないことにしています。
2歳からいたしました。私は母が教えてくれていましたので、非常に厳しい人だったので、
嫌いでした。舞が好きだということになかかな気がつきませんでした。
とても、怠け者でぜんぜんお稽古してませんでしたが、
でも小っちゃい時に触れていましたので、結局一生続けることになって、
今では、たいへん母には感謝しております。
面白いのは、バレーがしたかったんです、実はとっても。
で、父に言いましたら、 「よし判った、観に連れって行ってやる。ところでなぁ、
二つ有る、日本人のバレリーナと、フランス人のと有るが、どっちに行く?」
「フランス人のほうに行く!」と、言いましたら、
「じゃあ、やめとけ。お前は、特に日本人の体型をしているから無理じゃ。」
と、言われてしまいまして、それで(バレーを断念し)、舞をしておりました。
でも、着物はごまかしが効くんですね。
着物を着て人前に出ると、急にキリっと、なれるんです。
流行もありませんし、着物を着ていると正装して来たという感じを持っていただけるので、
何かの時に着物を着ていくと、非常に得をしている。
この間も、外人の男性に荷物を持っていただいて、とても得したなと。
それと、海外に行きますと、正式にパーティーに呼ばれると、
ドレス着てみなさん宝石をいっぱい付けてみえるんですよ。
先祖代々の宝石を付けるのが、ステイタスになっていてね、
そういうのが私たちには無いでしょう。なので、着物を着ていけばそれがいらない。
それと、最近の若い人は別にしても、体型的に背も低いしボリュームがないので、
洋服だと勝たないですけど、着物だと勝ちます。
それと、私がしぐさが大事だと思ったのは
お能のシテ方、鼓の方、一度は能を習っていらっしゃるんですね。
だから、お能の姿勢は地歌舞と同じなんです。
男の方が袴をつけても着物を着ても、歩く姿が(背筋が伸びて)かっこ良くて。
外国の方のタキシードも素敵ですけど、日本人の袴姿だと、絶対負けない。
着物は女性も男性も、浴衣からでも始めていただきたい。
気軽になって、もっと着てもらったら良いなぁ、と私は思っています。
この日の企画をいっしょにすすめ、会場をお借りした、
手描き友禅作家・中村ずいこさん の挨拶
中村ずいこです。
きょうは、古澤侑峯先生、Den10の会のおかげで、
広島のみなさんと、こうして良いお時間が持て感謝しております。
私たちは生まれてきて、先人から有った物を、次の代につないでいくということが、
ひとつ大事なんじゃないかと思っています。
これからも、日本の文化を大切にして生きていきたいと思っています。
私のやっている手描き友禅も、このビルの下の一階のお店で
見ていただけますのでで、機会がありましたらお立ち寄りください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。