投稿日: Sep 28, 2015 12:18:50 PM
下舞台に4枚を敷く グランドピアノを搬入 客席の椅子を並べる
広島別院の共命ホールは、3年ほど前にできた中規模のホールです。
講話や公演をするための舞台は奥行きがさほどないため、
見る舞台となる地歌舞には程よい大きさのホールでした。
下舞台は備え付けが6台用意されていて、このうち4台を使用しました。
廊下から運び舞台予定場所に敷くのですが、これがやたらと重いのです。
台車を使って5人掛りでホールに運び、敷いていきました。
下舞台ができたら今度は、客席の椅子を並べます。
公演当日の朝までに前売や予約者の人数を確認しながら、
当日の来場者も見込んで、少し多めに客席を用意します。
ピアノを弾くピアニストを傍で見たい人のためにはピアノに近い席を。
上舞台の地歌舞をよく見たい人のためには舞台に近い席を。
会場全体を満遍なく見わたせ正面で聴きたい人のためには中央の席を。
3ブロックの椅子席を、最後尾まで7列から9列並べて、
今回公演では、つごう190席の座席を用意しました。
公演報告は、別掲しています。
「公演報告のおまけ」では、公演番外編として会場の設営のようすや、
本番前のリハーサルの模様をご紹介します、ご覧ください。
1、公演前に会場設営
会場設営は、鎮魂曲の「祈りに鐘」の演奏に使用するグランドピアノを
廊下からホール内に入れて設置する作業から始まりました。
舞台にピアノは上げられないので、客席フロアーに下舞台を作ります。
客席190席を用意 受付けの準備もすすむ 取り置き名簿を整理
2、受付けの準備
一方、会場入り口の受付けのあたりでは、
受付の机を並べて、取り置きチケット名簿の整理や、
出演者の写真集と演奏者CD販売の表示柱を用意して開場に備えました。
開場への備えがひと通りできたら、さあ、いよいよリハーサル。
3、リハーサル
会場設営ができる頃を見はからったように、出演者が続々会場に到着。
いよいよ、午前10時30分からのリハーサルです。
本番の演目と演奏の順序で、上舞台と下舞台を交互に使ってリハーサルに。
舞始めを打ち合わせ 袖の露の始まり いざ、リハーサルへ
出演者のみなさんは会場へ駆けつけたときのままの服装や衣装で
リハーサルは順次すすみます。
舞台関係者も立会い 祈りの鐘リハーサル
次のリハーサルは、残月 そして、月と揺籠のうた
リハーサルの締めくくりは、地歌舞「珠取海士」の舞台でした。
4、開場、入場開始、受付け
午後1時20分。会場の共命ホールロビーは、すでに受付を済ませた人で混み合い、
開場時刻を早めての開扉となりました。
受付は法被姿と着物美人が 法被姿も後ろが粋で
5、 そして、公演開始です。
公演のMCは、フリーアナウンサーの土井美幸。
ビジネス会話教室の講師やテレビ番組ディレクターをこなすスーパーレディー。
やわらかな話ことばで、会場を和ませました。
この日公演の観客は170人。用意した席はほぼ満席の状態でした。
開扉、ロビーの人は入場 中央席から埋まります
受付けでは、昨年の公演から新調したDen10の会の法被姿が活躍していました。
背中にDen10の会のロゴマークが入ったおそろいの受付は目立ちました。
MC 土井美幸 こんな会場の風景でした 満席の会場
本番公演の模様は、「鎮魂 ヒロシマ70年公演報告(つづき)」をご覧ください。
7、 主催者お礼の言葉 (おまけのおまけ)
「鎮魂 ヒロシマ70年の地歌舞に思いを添えて」公演に、
多勢のみなさまにご来場いただき、盛況のうちに公演を開催できたことを
いまは只ただ喜んでいます。ほっとして胸をなでおろしています。
今年は、戦後70年、広島に原爆が投下されてから70年にあたります。
年初から節目の70年を冠した公演や催事が実施されていました。
安芸門徒の拠りどころである本願寺広島別院でも安芸教区が中心になり
「非戦平和を願って70年」の平和に関するイベントを広く募集されました。
その一環に、「鎮魂 ヒロシマ70年」公演を加えていただき、
報告したようなすばらしい公演を実現することができました。
NPO法人Den10の会は、これまで伝統芸能の地歌舞を
広島で知ってもらい広めることを柱に公演活動をしてきました。
そして5周年を迎えた今年は、「鎮魂 ヒロシマ70年」の公演をめざしました。
核被害で亡くなった人々の慰霊と鎮魂をするための公演。
そのため、伝統芸能でいう追善曲や追善の演目でプログラムを中心に組みました。
ヒロシマ70年に思いを添え、戦後70年一人の戦死者も出さなかった日本の平和と
安寧に感謝し、伝統芸能が今日まで守られてきたことに感謝して
地歌舞を舞い、和洋楽器による地歌、現代曲などを演奏する試みでした。
1945年8月6日、アメリカが広島に投下した新型爆弾。
人類を標的にした最初の核爆発から、今年は70年。
そして、今も続く核と放射線の被害。
核や原子力の商業利用による被害の告発と、
核使用を押しとどめた人々の運動と力に敬意を込めて、
私たちは公演のタイトルに、「ヒロシマ70年」を採りいれることにしました。
いつもの公演と同じように、公演日まで心配の種はつきませんでした。
なかでも、中規模のホールの客席を埋めることができるのかが最後まで心配でした。
このため、チラシやメールを活用し、周知を広げるためにメディアへの情報提供と
掲載依頼を繰り返し、多くのメディアに力を貸していただきました。
また会員も、面談と会食、電話、Webサイトと、可能なあらゆる手段を通じて
公演の開催告知を広め、力を尽くし、ご出演の方々のご助力で
ホールを満たす来場者を迎えることができました。
Den10の会からの度重なるお誘いに、心優しく応えていただいた多くの方々と、
今回、新たに足をお運びいただいた大勢のみなさま。
そして、「鎮魂 ヒロシマ70年」にふさわしい、すばらしい演奏と舞を
おしみなく披露していただいた出演のみなさま。
まことにありがたく、感謝にたえません。
みなさまのお力添えで、今回の盛況にこぎつけられたものと感謝し、
厚くお礼を申しあげます。
ほんとうに、ありがとうございました。