投稿日: Jun 29, 2020 6:45:25 AM
6月理事会は、新型コロナウイルスの感染が、全国的にようやく減少局面に入り、
広島県では感染者ゼロが3週間続く沈静化状態の中でむかえました。
緊急事態宣言は5月25日解除されました。
会場のひと・まちプラザも5月22日から利用停止を解除し、開館再開となっていました。
感染を予防のため、念のため予約した会議室を利用して理事会は開催しました。
1、理事会開催日での、広島県と国内の感染状況を最初に報告。
1)、広島県の感染者数
感染確認 17,000人 重症 113人 死亡 901人 退院 14,650人
3)、世界では、感染拡大エリアがヨーロッパからアメリカや中南米に移行し、
感染者は637万人となっています。
2)、日本国内の感染者数 (2020年6月2日)
4)、議題の討議
6月理事会の議論は、新型コロナウイルスと文化、芸能のあり方が中心議題になりました。
ウイルス感染の拡大を防ぎながら、文化や文明、芸能や芸術はどうすれば活動できるのか?
が、一番大きな課題です。
それはとりもなおさず、新型コロナウイルスと人類はどのように共存できるのか、
共生していけるのか、という大命題の文明論的命題にほかなりません。
Den10の会第10期の活動計画を議論するために、人類とコロナ共生の大命題に
首を突っ込み、取り組まなければ前に進めないのが現状なのです。
そこで、理事会では舞台人と思想家の2人の方の言葉を引用、紹介しました。
『(芸術や、文化は)不要不急のものばかり。だが、人間の心の健康に貢献するもの。
「不要だけれど不可欠なもの」がコロナ下で、実は渇望されている。』 (不詳)
『ウイルスはこれからも間歇的に世界的流行を繰り返すし、都市への一極集中が感染症に弱いことは周知された。
日本の政官財はこれからも一極集中シナリオにしがみつき、五輪だ、万博だ、カジノだ、リニアだと
「昭和の夢」を語り続けるだろう。だが、そこにはもう先がない。』 (思想家・内田樹氏)
この2人の言葉を手掛かりに、7月いろは談義と第10期公演の開催を議論しました。
5)、その結果、
① 7月10日(金)に予定している「邦楽いろは談義(第50回)」は、DVD鑑賞会を。
② 第10期の公演計画は、2月4月理事会で提案修正した「第10期の公演などの事業計画」(修正)を大幅
縮小し、開催を検討する。
こととしました。
≪ 7月いろは談義(50回)の開催について ≫
○ 「被服支廠を訪ねて」の続編として、原爆が投下される前の廣島の姿を追っっていくと、
軍都の素顔が現れ、陸軍被服支廠も登場するドキュメンタリーの上映鑑賞会を開催します。
7月いろは談義(50回)
日 時: 7月10日(金) 16時30分~18時 (1時間30分)
テーマ: ドキュメンタリー DVD 鑑賞会
「被爆40年 『ヒロシマへ ~軍都は流転する~』」
◇ 6月理事会 2020年 ◇
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日時: 6月10日(水) 午後4時30分から (2時間予定)
会場: ひと・まちプラザ 南館3階 B会議室 (広島市中区袋町6-36)
議題: 1、第10期活動計画とコロナウイルス感染対策について
第10期の公演計画について
2、そのほか
【 あとがき 】
ネットで起きた大きなうねりが、 検察官定年延長法案を今国会での
成立を断念させました。いつもは政権寄りのサンケイBIZすら、
『「民主主義の底力を示した」(共産党の志位和夫委員長)と勢いづいた』
と、検察定年延長見送りを伝えています。
外出自粛でネットに向かった市民が安倍自公政治のいびつさに目を向け、
自分の生活と政治を結び付けて考えた成果のような気がします。
コロナと共生する社会の変化が早くも表れたのではと…。
コロナの中で、地歌舞の公演はどうあればいいのか。
窮地に立つ芸能文化や音楽、舞台などをこれからどうすればいいのか。
人類の文明社会が一大転換点に立っていると、理解しているつもりでも、
その先に、転換した解を見出すのは容易ではありません。
いまさら届いたアベノマスクを眺めながら、思案しています。