投稿日: Feb 24, 2011 3:6:1 PM
2011年2月10日(木) 広島市まちづくり交流プラザ
第3回のテーマ 「着物のいろは、わたしは着物になぜ魅せられるのか」
団塊の世代の母親たちは、普段でも着物を着ている姿を目にすることが、私たちの幼い頃には
多くありました。絣や紬の着物に割烹前掛けをして台所に立っている姿はなんとなくしとやかで、
優しそうな母親に見えていました。いま思うと、洋服とはまったく違っていました。
着物を着ると、大きな声を張りあげたり、喧嘩をしたり、汚い言葉を浴びせかけたり、
不愉快な顔になったりすることができなくなります。
その分だけ、ちょっと素敵な女性になった気分がするので、ほんとうに不思議です。
そんな私が、着物に魅せられるのは・・・・、
1、変身できる。
2、小物(帯揚げ、帯締め、草履、傘、バッグ) コーディネートの楽しさ。
3、おしゃれを楽しむ楽しさ。
4、季節感を楽しむ楽しさ。春夏秋、素材と色とで。
5、色、素材、模様で楽しむ楽しさ。
6、コートを着る楽しさ。
7、演劇鑑賞、クラシックコンサート、そして美術館に出かけて絵画鑑賞する楽しさ。
便利な洋服を脱いで、着物をなぜ着たくなるのでしょうか?
変身願望を満たすことがもちろんあります。それだけでなく、着物がもたらす、
母の姿に見た楚々とした美しさと、しとやかさ。そして、もちろん優雅さや豊かさ。
あるいは、たおやかな風情と絢爛たる豪華さままでもが持つ魅力が、
わたしの心を着物へと突き動かすのかもしれません。
着物を着ると、動作や言葉も自然に美しくなる不思議。
だから、わたしは着物を着たいのです。