投稿日: Jul 16, 2020 9:44:1 AM
7月いろは談義(50回)は、ひと・まちプラザ 北館研修室Aを会場に、7月10日(金)開催しました。
DVD上映のため、ひと・まちプラザのDVDプレーヤーと、50インチ大型テレビモニターを借りました。
梅雨前線が長期間停滞し、近年頻発している線状降水帯が発生しています。
長雨と記録的な大雨が続き九州と中部地方で河川の氾濫、越水が相次ぎました。
球磨川、筑後川、飛騨川、長良川など各地で住宅や道路への浸水が起きています。
さらに、新形コロナウイルスの感染状況は、緊急事態宣言を解除後の再拡大傾向が止まりません。
7月10日東京では最多の243人の感染が、広島市でも4人が確認され、
東京では市中感染が拡大し、そこから日本各地に感染を引き起こしている様相です。
長雨被害、コロナ感染被害の拡大する中で、7月いろは談義を開催しました。
借用したDVDドライバーにお皿をセットし、スタートしたのですが音声が不良で出てきません。
ひと・まちプラザ事務所に連絡し、モニターテレビを取り換えてもらいました。
50インチから、32型に画面は小さくなってしまいました。迫力に全く欠けます!
が、なんとか上映開始できることになり、上映鑑賞が始まりました。
上映作品は、1985年制作のドキュメンタリー番組、
「 ヒロシマへ ~軍都は流転する~ 」
で、被爆40年の年に、広島テレビが制作した「夏炎シリーズ」の作品です。
タイトル画面
いろは談義の当日紹介した作品の梗概です。
「 ヒロシマへ ~軍都は流転する~ 」梗概
○ 原爆が投下される前の廣島の町を追っていくと、街のそこかしこに軍都の素顔が現れます。
3月いろは談義で視察した陸軍被服支廠も軍都を構成した象徴のひとつです。
陸軍被服支廠 廣島の軍事施設図
○ 武力で領土拡大をはかる軍国政治を食い止められなかった日本で、海軍に反戦兵士の活動がありました。
海軍兵士の回想と反戦活動を軸に、枢軸国だったイタリアで起きたパルチザンの抵抗運動と対比しながら、
敗戦への道をたどります。
軍国日本のたどった道が、ついには広島の惨劇の日を引き起こします。
アメリカが残虐な原爆を軍都廣島に投下するまでの時代背景と風潮を描きだすドキュメンタリーです。
本川防空演習 産業奨励館が見える 反戦兵士の軍法会議判決書
○ 3月いろは談義は、いわば「被爆75年企画 廣島・広島・ヒロシマ」の
第1弾の位置づけとなり、7月いろは談義は第2弾に相当します。
広島の原爆被害と軍都廣島の加害の歴史を見つめます。
鑑賞後の感想など、懇談会での話しも交えまして紹介します。
鑑賞後の感想
〇 戦前の廣島の映像がよくありましたねぇ。探すのが大変だったでしょう。
---- ええ、番組取材のなかでも苦労の多かった捜索でした。
戦前の動画映像は8ミリフィルムなどはまだ世に出ていない時代ですから、
一般の市民が撮影するのは機材もフィルムも入手困難で至難のことでした。
ですから、記録フィルムが見つかったのは全く幸運なことでした。
当時の撮影機材は9.5ミリフィルムでの撮影で、本川分団の防空演習などの
記録フィルムを入手し、いったん16ミリフィルムに変換複写して、
さらにそれをビデオに変換した記憶があります。
〇 海軍の中に反戦組織があったことに驚いた。私の父も海軍だったので、
まさか軍隊の中にそんな兵士が居たとは知らなかった。
〇 原爆投下に至るまでの世界情勢や歴史が縦横ふんだんに盛り込まれていて、
理解するのには相当の歴史的な知識を要し、難しい番組だ。
〇 35年前の番組だけど、登場した人物はその後どうなりましたか?
---- 35年前に、だいたい60代後半から80代の人々が中心に登場していますから、
その後の歳月を経て、つぎつぎ訃報を受け取り、亡くなられたことを知りました。
〇 陸軍被服支廠の映像がでたけど、35年たった今と同じで全く変わっていない。
この間に議論は多少あったけど、行政は原爆遺跡、歴史的建造物としての保存に
積極的に取り組んでこなかった、ということだ。
〇広島の被爆した石がイタリアのコモ湖畔にあるなんて知らなかった。
広島市は、もっとそうした事実をひろくアピールして、市民にも知らせたらいいのに。
======= 7月いろは談義(第50回) =============
~「被爆75年企画」 廣島・広島・ヒロシマ ~
ーーーーーーーーーー---ーーーーーー-ーー------------
DVD 『ヒロシマへ ~軍都は流転する~』上映鑑賞会
開催日: 2020年7月10日(金)
16時30分~18時 (1時間30分)
会 場: ひと・まちプラザ 研修室A 北棟5階
テーマ: ドキュメンタリー DVD上映鑑賞会
被爆40年夏炎シリーズ
「 ヒロシマへ ~軍都は流転する~ 」
================================