投稿日: May 26, 2016 4:5:17 AM
これが、點心の箱弁当
點心は、もとは醤油屋の一番番頭さんの屋敷だったそうで、
屋敷と庭をそのままに残して、
百二、三十年の建物は手を入れながら、
会席料理のお店として使っている。
6月初旬ごろには、蛍が乱舞するようすが楽しめるとか。
夏木立の中、シャクヤクとスイレンの咲く庭園を巡り、
名残はつきねど、點心に別れを告げた。
帰路はふたたび西国街道に入る。
瀬野川の支流の熊野川に掛かる鳥居橋を渡り、
平山神社を見ながら一貫田のバス停に向かう。
広島藩の油御用所の水路を斜に見て、
熊野跡分岐道標のある所から西国街道を南下する。
一貫田の出見世跡なる古い町並みに入ると、山頭火の句に出会う。
昭和8年に、この地に一泊し数句を残した。それらの句が、
石碑になっているほか、句板となって各家の玄関にかけられている。
「一歩ずつ あらはれてくる 朝の山」
一貫田のバス停で、芸陽バスに乗り、
バスセンターまでの組をバスに残して、瀬野駅までの組は下車。
JRで帰途に着いた。
第30回 邦楽いろは談義の記録
開催日:2016年5月19日(水)
集合場所:JR瀬野駅 (広島市安芸区瀬野1丁目5番1号)
集合時刻: 午前11時 ~ 解散時刻:午後3時
参加者:7人
行動記録: 瀬野駅 → 浄行寺 →落合の一里塚 → 県道分岐道標
→ 點心(てんじん)昼食
→ 平山神社 → 油御用所水路跡 → 熊野跡分岐道標
→ 山頭火句碑 → 出見世跡 → 瀬野駅
第30回 邦楽いろは談義は、「瀬野川の西国街道」を散歩しました。
夏を思わせるような、日差しの強い日の5月19日(水)のことでした。
午前11時JR瀬野駅に、参加予定者7人全員が集合して出発。
瀬野駅前の国道二号線は、トラックや乗用車がひっきりなしに走り抜け、
瀬野川を目指して二号線を横断しようとするのですが、信号が青になりません。
浄行寺を背にして待つこと暫し、やっと横断、西国街道へ。
山陽道とはいえ、近代の新しい家も並ぶ街道を歩くと、
瀬野川郵便局近くで、最初の目的物の一里塚跡の木製道標が立っています。
落合の一里塚の跡です。広島札場から4里、尾道から15里あまりとか。
このあたりから古き時代の面影が顔を見せ、江戸か、明治か、
なめこ壁の家があったりして、少しばかり西国街道の様相に。
やがて、小宇羅地にでると県道分岐道標の石柱。
明治24年の建立とか、「右国道、左県道」と読める。
しかし、旧跡をたずねながらのミニ歴史探訪もここまで。
まもなく、西国街道は二号線と合流し山側に道をとるので、
私たちは、瀬野小学校のある瀬野川左岸に渡り、河岸を歩く。
ここから、一貫田までの道のりは実に遠かった。
點心(てんじん)を探し当て、涼しい座敷に落ち着いた。
渇いた喉を麦酒でうるおし、お昼の箱弁当と相成った。