投稿日: Apr 17, 2013 2:38:36 AM
金比羅歌舞伎を4月16日(火) 昼の第1部(開演11時)で、鑑賞してきました。
市川亀次郎改め市川猿之助の襲名披露公演とあって、開演の30分前から熱気に包まれていました。
鑑賞した、昼の第1部の演目は、1、鳥部山心中、2、義経千本桜 川連判官館の場 で、
鳥部山は片岡愛之助が、そして義経千本桜に市川猿之助が演じました.
猿之助の方を速報で、お伝えしておきます。
開演前には、舞台に福山雅治が猿之助の襲名を祝して贈った幕が披露されました。
これがその幕。
幕の正面には、赤と黒を基調にしたモダンアートが描かれ、と、思ったら、
猿之助の顔なのでしょうか隈取りした面相のようにも、あるいは見ようによっては、
お祭りで両手を挙げて踊る猿之助の全身姿のようにも見えました。
そして、上手の端っこには、「贈 福山雅治」の文字が見えます。ので、拡大してみてください。
それから、下手の端っこに、澤瀉屋(おもだかや)の替え紋「三つ猿」をあしらい、
その下に、「四代目 市川猿之助 丈江」と歌舞伎文字で書かれた、
猿之助襲名にぴったり、と感じるシンプルな幕でした。。
さて、義経千本桜では猿之助の大熱演でした。
義経の配下佐藤忠信に化けた源九郎狐が猿之助の役です。
狐と正体を見破られるのですが、静御前への道中での忠義と、
鼓にされた親狐への親愛の情を汲み取られ、義経から鼓を頂くことになるまでの狂言です。
鼓の初音で登場する忠信と、子狐を猿之助は演じますが、
狐と見破られた忠信が、子狐に替わり登場する早替わりと仕掛けに、場内は歓声にどっと沸きました。
さらに、軽快な狐のしぐさを幾つもいくつも披露しては観客の目を奪い、
狐のしぐさに親子の情愛を演じては、会場をホロリと涙させます。
そして、大団円は宙乗りで、狐六法を踏みながら花道を退場すると花吹雪が舞い、
見上げる観客の顔に幸せの花びらが降り注ぎ、深い拍手で埋まりました。
今回のツアーの、レポートなどは、後日に改めまして、ご紹介します。