投稿日: Apr 12, 2012 2:24:16 PM
対面の二階西の4席の上部に「金毘羅大芝居」の金看板が見えます。
ゆったりした、踊り歌舞伎の戻籠は、最後は早代わり。
ふたりの駕篭かきが、あっという間の引き抜きでみごとに衣装が変化します。
幕間はたっぷり、つづいて、
中村又五郎と中村歌昇親子の襲名披露口上。
川連法眼館は、源義経に忠義を尽くす狐のお話。
地味な芝居でしたが、歌舞伎の古典の伝統を踏んだ
オーソドックスな演出でした。
地方、太夫にも若い姿が目立ち、座頭中村吉右衛門は、
伝統を重んじながら、次世代を担う歌舞伎を
創ろうとしているようでした。
金丸座を出ると、芝居のあいだ降っていた雨もやっとあがり、
一日たっぷり浸った江戸情緒に、
来年もまた来たいなぁ、と思いを残したことでした。
Den10の会のメンバーと一緒に、四国こんぴら歌舞伎大芝居を観に行きました。
天気予報のとおり、歌舞伎ツアーの日は朝から雨。
いつもと同じ晴れ女が、一行のなかにいたにもかかわらず、
せっかくの日に、なんだ、この雨は!
と、いちおう憤慨してみたものの、お天気様には敵いません。
朝早く、バスに乗り込み金丸座をめざします。
いただいたあったかいコーヒーと焼きモンブランは、
降る雨の憂さを、晴らしてくれるに十分な芳醇な深い味でした。
4月11日(水)午前8時、広島を発ち、途中岡山で、昼食。
後楽園の桜を見物しました。
後楽園の雨の中の桜は、花弁がしっかりしたみごとな咲きっぷりでした。
いまを盛りと咲き誇る桜を惜しみながら、琴平へ。
雨足がまたすこし早くなり、こんぴら座の沿道に立つ旗をうっています。
雨の中の桜に、役者名を染め抜いた金丸座の旗が並び立っています。
第2部を芝居見物。ことしの、出し物は
「戻籠色相肩」「襲名披露の口上」「義経千本桜 川連法眼館の場」。
私たちの席は、2階東の四で、9人のひと桝席。
ちょうど向かい側には、金毘羅大芝居の金看板が見えるところでした。