投稿日: May 13, 2013 4:40:33 AM
チラシ表 チラシ裏
ナーるほどそういうことか。
「コンピュータ音楽と邦楽の関係を資料&生演奏で紹介」するイベントなのだ。
というところまでは、判った。
が、しかし、その前のフレーズが判からねぇ。
「初音ミク」?? なんだそれは??
と、つぎつぎと、??? はてなマークの疑問符が、
とどまることなく、湧出る案内メールとチラシをもらって、うろたえました。
が、とにかく、難しいことはおいといて、開催の案内です。
邦楽×デジタルアートの試み
日時:2013年6月1日(土) 18:00開演 (17:30開場)
会場:広島市民文化東区センター スタジオ1
出演:RAKUSA PROJECT.(電子音響音楽・作曲)
伴 英将(尺八・篠笛・能管)
料金:前売 ¥1,500//当日 ¥1,800
予約問い合わせ:広島市民文化東区センター 082-263-5551
以下、このイベントを企画制作する伊藤多喜子さんの了解を得て、
メールでもらった案内をもとに、なぞ解明の旅をして、紹介しておきます。
( 注釈: 『 ・・・・ 』 の箇所が、伊藤さんのメールの原文です。)
『邦楽ノートを6月1日(土)にやることになりました。
今年度はガラッと趣をかえて、現代社会に視点をうつしてみました。
もしよろしければ、お越しくださいませ。』
との、お誘いに、
怖いもの見たさの好奇心が、ムラムラと頭を持ち上げる。
『趣旨がちょっとわかりにくいので、コンセプトを別途書きました。』
と、あるから、
企画者もイタシイ(難しい)企画だと、ご承知のうえの様子。
だとすれば、謎解きの手がかりに、企画コンセプトを読んでもらうのが、
手っ取り早くて、最善の道と、考えて全文を掲載しました。
『 【企画コンセプト】
スマートフォンが登場してから、世の中はまったく「デジタル」の時代になりました。デジタル化はこれまでも言われてきましたが、パソコンやインターネットや携帯電話が登場した時とは比較にならないほどの、私たちの思考パターンや価値観を根底から覆すような、もう、どうしようもない時代のうねりを感じます。
最近、特に若い世代の人たちが創り出す(支持する)音楽や演劇をみると、ある共通した特徴に気づくことができます。それは「短いスパンでめまぐるしく、まったく別の要素に切り替わる」傾向です。
たとえば、音楽でいうと、一つのテーマが2小節以上続かない、すぐに別のテーマに切り替わるか、フィル(基本形を崩す特殊なリズム)が出てくるという、せわしない構成。演劇でいうと、複数の役者が登場しているのに、互いを無視してバラバラな独り言のような台詞が続く。会話があっても1~2往復しか続かない、ほとんどコミュニケーション不全のような作品。いずれも、腰を据えてじっくり味わうことを恐れているかのようです。
この傾向を、「こんなことではダメだ!」と拒絶するのは簡単かもしれない。しかし、これは単なる一過性の話ではなく、もはや大きな社会の変化と捉えるしかないのではないでしょうか?
2013年度の邦楽ノートでは、私とこのような問題意識を共有している電子音響音楽のRAKASU PROJECT.(落 晃子)+邦楽演奏家という組み合わせで、今の社会を反映したユニークな音楽を提示したいと考えます。もしかして過去の価値観を覆してしまうかもしれませんが、あくまで合理的に科学的に、そしてなお、昭和世代の落晃子さんと私にとっても“面白い”と思える音楽を追求してみたいと思います。
社会に反応しつづけることは、クリエイターの義務です。だとすれば、日本の伝統音楽としての「邦楽」は、今の社会的傾向にどう反応するのか? あるいは、しないのか?
こんなことを考えて企画した邦楽ノート3回シリーズを、どうぞお楽しみに!!
伊藤 多喜子 邦楽プロデューサー 』
「コンピュータ音楽から見た邦楽」、だとっ!
ン、ん、んっん!!
ナ、なんだ、これは???
タイトルは、「邦楽×デジタルアートの試み」、か・・・。 どう読むんだろう?
邦楽は×だから、デジタルアートを試みる、ということなの???
ちがうよなぁ。たぶん違うぜ。間違いなく違うよ。
だって、邦楽ノートの伊藤多喜子さんからの案内のメールだもの!!!
だったら、邦楽にデジタルアートのコラボレーションか?
?? のなぞを解こうと、チラシ(下)を見ると、
「現代音楽からテクノポップ、最近では「初音ミク」を使った試みまで。
コンピュータ音楽と邦楽の関係を資料&生演奏で紹介します。」 とある。