投稿日: Jul 02, 2020 4:45:38 AM
縁あり公演 訳ありライブで紹介した、
「お気軽、お気楽。芦垣育子 ソロミニライブ」に出かけてきました。
新型コロナウイルスの感染が小康状態とはいえ、消滅したわけではないので、
感染防止に細心の注意を払いながらの和楽器ライブでした。
入場時のアルコール消毒、演奏中の換気、マスクの着用などをして、
入場者は間隔をあけて、限定人数でのライブでした。
「黒髪の むすぼれたる 思いをば・・・・」
と唄いだし、芦垣育子のソロミニライブがはじまりました。
参加者は6名、Den10の会と一樹会の有志。
「お気軽、お気楽。芦垣育子 ソロミニライブ」6/25
コロナ感染拡大の火の手があがっつた3月ころから、ライブも演奏会も
のきなみ中止や延期となり、生の音楽を聴くのは実に3か月ぶりです。
演奏する芦垣育子さんも演奏活動の停止を余儀なくされ、
この日のミニライブが約3か月ぶりでの活動再開となりました。
演奏曲目は、三絃と箏で3曲。
三絃 黒髪 (作曲:湖出市十郎)
箏 六段の調べ (作曲:八橋検校)
箏 組歌 明石 (作曲:北島検校)
六段の調べは、人生60年と言われていた当時の八橋検校作曲で、
六段の構成を人の一生の誕生から60代の年齢になどらえた曲調になっているとの解説。
ゆっくりテンポの初段は赤ちゃん期、活動期の40代は速い流れの演奏と、
特徴的な小節をさらりと細やかに演奏して聴かせながらの曲目解説で、
気楽で気軽な、ソロでのミニライブならではの雰囲気でした。
組曲明石は、源氏物語の明石を題材に北島検校が作曲しています。
芦垣さんは東京芸大入学前に組曲明石を聴く機会があり、
会場での演奏を聴いて、曲が終わるまで号泣していたそうです。
感動のあまり演奏の中田久美子さんに師事することを決意して芸大に入学、
人生の転機となった大切な因縁の曲で、広島での演奏は初めて。
と、筝曲演奏家誕生のきっかけとなった芦垣育子秘話を交えての演奏でした。
演奏会やライブが停止し、先行きが心細い時期に、
気軽に、生演奏の音楽を聴くことができてて心は浮き立ちました。
三絃のはじける撥と、しなやかにツボを滑る指をまじかにしてのライブです。
曲目解説と筝曲にまつわる演奏家の思い入れ秘話もあり、
ミニながら濃厚な1時間に、
コロナで溜まっていた心のコリがほぐれるライブでした。
和楽器ライブ 「お気軽、お気楽。芦垣育子 ソロミニライブ」
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開催、6月25日(木)17時30分~
タイトル:「お気軽、お気楽。芦垣育子 ソロミニライブ」
ライブ日時: 6月25日(木)午後5時30分~ 1時間。
会 場: 一樹会紙屋町稽古場
演奏曲目:
三絃 黒髪 (作曲:湖出市十郎)
箏 六段の調べ (作曲:八橋検校)
箏 組歌 明石 (作曲:北島検校)