あっ、着物を着たとき、男の人と女の人の美しい立ち方、歩き方と申しますか、
膝と、足袋ですと親指とほかの指が割れる真ん中に筋がありますよね。
ここが、だいじです。
よく女の人は、着物を着てもこうしますけど、これはちょっと、無駄な立ち方で、
そのまま美しい人も有るかもしれませんが、本来の美しさではありません。
本来、女の子は内輪ですね。
極道の女たちみたいに、やくざのお姉さんの動き方をする時は
岩下志麻さんなんかもこうやって歩きますねぇ。
あれはやくざお姉さんの感じを出す時の、わざと男のように足をこうして歩きますが、
でも、女の足なんですね。
じゃあ、男の足はどうかというと、姿勢だけではないんです。
膝です。膝をカッといって、だいたい男の人はこういう歩きかたしますけれども、
特に足をここまでするので、ちょっと足は内ッ側というか、膝と足の指を足袋の筋と同じ方にして
腰を入れてこういうふうに歩くと男っぽいでしょう、ちょっと。(と実演して見せる)。
これが、どうしても女の人が男舞をすると、こうして歩くんですよ。
これはあんまり良くないと思いますね。
膝をくっと割って歩くとカッコイい。それとちょっと斜めに立つ。
こうして立つよりすこし斜めに立つ。
女の子もちょっと色っぽい粋な女性はちょっと斜めに立つて見るとか、ね。
そういう意味では、仕草だと思いますけれども。