投稿日: Jun 05, 2013 4:43:12 AM
きょうはありがとうございます。
お話に入る前に、ちょっと皆さんにご覧いただきますが、
(と着物の半襟を指す)。
これはDen10の会がお世話になっている、
ずいこさんの手描き友禅の半襟です。
いろは談義の4回目に、友禅染めに挑戦の折りに、
会員さんが私のために描いてくださったものです。
素敵でしょう。
こんなことも、Den10の会ではやっているそうですので、紹介しました。
1、着物しぐさは舞いしぐさ
着物しぐさの話しをしようと思った動機は、
日本には日本舞踊という、歌舞伎からきた歌舞伎舞踊の華やかな舞台と、
地歌舞という先ほど舞わせていただいた非常に動きの少ない、
ちょっと地味な舞のふたつがございます。
これを舞と踊をひとつにして、日本のものだからということで日本舞踊と言う言葉を
坪内逍遥先生がつくられたというふうに聞いております。
歌舞伎はどうしても誇張した動きになります。いろいろ練り型があります。
顔もこうかわいらしく、とても愛くるしくするとか、男の人は男らしくなったりします。
日本舞踊はいろんな流派があり、地歌舞も流派がありますので、流派によって違うのですが、
地歌舞は気持ちが滲んで出て来て、そして見るんでもすっとこう見る。
おとこでも男らしくするんでも、ガッとやらずに、なんとなくためて見る。
動きがおとなしいんですけれども、これは、普段の日常の生活に近い動きでございます。
歌舞伎の中のヒロインのように、こうやって歩くと普段は変ですよね。
やっぱり、自然な動きを大事にしている、そうした成り立ちの上にある地歌舞が舞しぐさとして、
着物しぐさには良いんではないかと、思ったわけです。
(以上、「はじめに」の部分終わり。)