投稿日: Mar 16, 2014 1:59:57 PM
3月いろは談義(19回)は、「稲穂先生の俳句教室に体験入門」でした。
俳句につきものの季語を、やさしく手ほどきしてもらいました。
第19回 邦楽いろは談義(3月)
「稲穂先生の俳句教室に体験入門!」
開催日: 2014年3月10日(月) 午後6時00分~午後7時30分
会 場: 広島市まちづくり市民交流プラザ 南館3階 A会議室
講 師: 稲穂(俳号)
稲穂先生は愛媛県東温市の出身。
俳句との初めての出会いは、小学生の時、正岡子規の変な顔を見たこと、だそうです。
NHKテレビでおなじみの、夏井いつきさんを師匠に、
夏井いつき主宰「俳句集団いつき組」で研鑽を積んでいます。
季語と俳句を、稲穂先生が板書します。
季語は何を表わしているのか?
知っているようで、知らない季語の手ほどきは、春にちなむ季語で始まりました。
四季には、それぞれお姫様がおわします。春は佐保姫、夏は筒姫、秋は竜田姫、
冬は黒姫。それぞれ、方角の東南西北に対応しています。
北 | 黒姫
| 冬
| 玄武
西 | 東
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龍田姫 | 佐保姫
夏 | 春
白虎 | 青龍
南 | 筒姫
夏
朱雀
「三日月や 我は孔雀に なる途中」
稲穂先生が、衝撃を受けた一句です。
読んだ人の名も分からないのですが、その人が句会で詠んで、絶賛された。
その数ヵ月後に、亡くなり辞世の句になった。
その句会で、夏井が、
「人は名を残すというがそれは僅かの人で、
名を残さない人のほうが多い。辞世の句を残すのは、格好良いではないか。」
と、言ったのに惹きつけられて、稲穂先生は俳句にのめりこんだそうです。
「あっちゃんは 子牛の名前 秋麗(あきうらら)」
稲穂先生作で自身が気に入っている句だそうです。
「花」といえば、現代では桜を指すが、平安時代は梅の花が、「花」だった。
「山笑う」は、春の季語。夏は「山滴る」。秋は「山粧う」。冬「山眠る」.
鎌倉時代の連歌から、俳諧を松尾芭蕉が生み出し、
正岡子規になって、俳句が登場した。
季語に思いをはせ、季語とのとりあわせで、俳句が浮かぶ。
など、
稲穂先生の講義は俳句の多岐に渡り、
時代と言葉、俳句に至る歴史、季語の浮沈と尽きるところがありません。
会場を借用した時間も過ぎ、続きの話しを聞くために、
近くの居酒屋に会場を移し、さらに俳句談義を深めた体験入門でした。