投稿日: Jan 14, 2019 7:3:2 AM
2019年 新春のいろは談義(第43回)は、 白河法皇位争奪の盤双六大会でした。
平安時代に大流行した盤双六を、正月の伝統文化としての復活をめざし、
優雅に平安文化に親しむ、Den10の会の正月行事です。
今年は、通算第5回の大会で、参加者2人が対戦するトーナメント方式で
白河法皇位を競い合いますが、今回は、急きょ1名が参加できなくなり、
7人での争奪戦となりました。大会名称などは、次のとおりです。
1、盤双六大会の名称
大会名称: Den10の会 第5回盤双六大会
通 称 : 白河法皇杯戦
規 則 : 大会規則は盤双六の規則に従う。
運営方法: 2人対戦 4組8人以上が個人戦をトーナメント方式で実施する。
※ 7人での対戦でした。
2、対戦と勝敗
くじ引きで最初の3組の対戦相手が決まり、前年法皇位者はエントリー枠に入りました。
対戦回数は、勝者敗者とも2回~3回で、勝者のトーナメント戦では1位から4位を決定。
敗者のトーナメント戦では5位から7位の順位を決めました。
対戦の結果、栄誉ある白河法皇位は、みごと前年法皇位者のYMDさんが獲得し、
2年連続での法皇位をがっちりと守り抜きました。
白河法皇位の優勝記念として、記念の盤双六盤が贈呈されました。
3、ルールについての問題点が提起
なお、この大会では、Den10の会の盤双六ルールについての
問題点が2点ほど提起され、喧々諤々議論しましたが、結論には至っていません。
提起された第1の問題点は、
二つの出た目だけコマを進めようとしたとき、両目数枠に相手の駒が二つ以上あり進めないけれど、
合計目数なら進める場合の扱いをどうするか、というものです。
従来の扱いは、「進めることができる」でしたが、「進めることができない」の解釈をとる立場があり、
どうするか議論しましたが、混乱を避け従来ルールで大会は運用しました。
ところが、大会進行中に、第2の問題点がうきぼりになりました。
二つの出た目のうち、片方の目数だけ進めると相手の駒が切れる場合に、
相手駒を切ったうえで、さらのもう片方の目数だけを進めることができるのか。
両方の合計目数枠を進むのだから、片方の目数枠の相手の駒は切れないのではないか。
という、第2の問題提起です。
いずれが正しいルールなのかを、後日調査することになり、
ネットで検索してみましたが、それらしいルールを解説したサイトは見当たりませんでした。
そもそも、盤双六の大流行した平安時代のルールはよく分っていないので、
バックギャモンのルールを援用している状況のようでした。
どなたか、上記2点の問題提起についてご存知でしたら、ご教示ください。
長谷雄と鬼が盤双六で賭け事の図 (長谷雄草紙 はせをさうし)
※ 長谷雄草紙(はせおぞうし)は、平安初期の文人・紀長谷雄が
朱雀門の鬼と盤双六で賭け事をする絵巻物です。