投稿日: Jun 28, 2012 6:42:9 AM
6月の邦楽いろは談義は、当然のことですが、
「風の恵みは 宮島から」公演の感想を述べあい、反省の弁と次回への期待を語り合う、
合評会となりました。
時:6月11日(月)、午後6時から午後7時30分
所:広島市まちづくり交流プラザ
参加者:6名
風の恵み公演の感想と反省会(合評会)
1、会場設営、来場者入場から公演終了まで、滞りなく順調に進行しました。
2、公演では、舞いあり、尺八演奏あり、尺八箏演奏あり、波紋音あり、地歌舞ありと
複雑な舞台出入りでしたが、MCの進行に沿って、スムースな運びができました。
楽器の搬出、搬入も滞りなく、完璧でした。
3、普段は観る機会の少ない地歌舞を、多くの人たちに観てもらい、とりわけ
舞台のすぐそばで観た人たちには、「息をのむ思い」や「身震いするほどの凄み」など
舞と舞い手の芸に「壮絶さ」を感じてもらえました。
4、古道成寺と雪は対極的な見せる舞と想う舞の極致でした。
思いを寄せた僧に裏切られた13歳の少女の一念を舞う、躍動的な「古道成寺」に対して、
雪の降る夜の一人寝に、浮世を思う女の情念を舞う「雪」と、
動と静の地歌舞の対比を堪能できました。
5、雪では、リハーサルで尺八の賑やかさが指摘されたことを汲み、昼の部の本番から
舞台袖の入り口付近で尺八を吹く、影笛の演出効果がたいへんすばらしかった。
6、波紋音への関心が非常に高く、その神秘的な音色と演奏に多くの観客がひきつけられ、
公演終了後の、演奏者の楽器説明には楽器と奏者を取り囲んで2重3重の人垣が
できていました。CDも15枚を販売しました。
6、尺八と箏の演奏の美しさに、感極まり涙を流す人があった。
美しい旋律の明るい夏の沙羅の花に心を洗われ、この曲だけを何度も聴かせて欲しかった、
と公演後に話していました。
7、昼の部、夕の部とも、開演前の来場者の入場は早く、昼の部夕の部ともほぼ定刻で、
開演しました。観客は公演中に見入り、聞き入る人が多く見られ風格の漂う公演でした。