神社の皇太子ご成婚の石柱

大分県中津市今津若籏神社

2023年1月 大分県中津市を訪ねました。今津地区の若籏神社には大正13年の裕仁皇太子(昭和天皇)の成婚記念の石柱(約5m)が残されています。大正13年1月26日の、久邇宮邦彦(くにのみや くによし)王の第1女子良子(ながこ)女王との結婚を祝うものです。当時、天皇は現人神とされ、軍部最高司令官の大元帥の地位とあわせ、国民の戦意高揚に利用されていた側面があります。神社と軍、政治と天皇が絡まり合い、大きな戦争への道を歩んでしまったことは、否めません。そんな時代を語ってくれる石柱です。

関連資料

石柱

柱と鳥居

参道

参道

説明板

国指定無形民俗文化財

植野神楽(うえのかぐら) 平成28年3月2日指定

植野神楽は、若籏神社秋満社家(あきみつしゃけ)伝承の伊勢(いせ)神楽を源流とした「豊前岩戸神楽《ぶぜんいわとかぐら》」の宗流(そうりゅう)であり、この系統の神楽は、中津市をはじめ下毛・宇佐・築上郡に多い。

元亀(げんき)(1570)頃、「秋満土佐守藤原外記《あきみつとさのかみふじわらのげき》」が、民衆化したものと伝え、明治以降社家外に伝習した。

湯立(ゆだて)・神阪(かむさか)・年回(ねんかい)神楽にわかれ、各々33番にて構成する。湯立神楽は、奉幣(ほうへい)にはじまり七五三祓(しめばらい)に終るものであるが、神阪神楽に5番、年回神楽にさらに9番の湯立神楽と異なる番付を含み、併せて47番の神楽からなる。舞(まい)6人・楽(がく)3人を要する。

特異なものは湯立神楽で、厳(きび)しい潔斎(けっさい)と精神的緊張を必要とし、鎮火祭の燠(おき)の火を素足で歩いて渡る場面は圧巻である。

植野神楽社は、鎮火祭をふくむ全神楽を承継直伝し、古神面、神楽舞方記載帳(かぐらまいかたきさいちょう)を保持し、特に豊前岩戸神楽の古態を存する点において他に類例がない。

中津市教育委員会

戦跡写真部

扁額

不動明王

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