2012/11/4
へら鮒釣り会の衰退が問題になって久しい。
ほとんどの会が会員数減少、高齢化、その結果解散という危機に晒されている。
50~30年ぐらい前は競技の釣りなんてのはへら鮒釣りぐらいしかなかったと思うし、難しい釣りと言われているへら鮒釣りをちゃんと覚えるには会に入るしかなかったので黙っていても会員は増えた。
ところが、現在ではバス、鮎、チヌ等、色々な魚種で競技の釣りはあるので、へら鮒釣りという競技釣りジャンルが得られる釣り人の数が減った。
また、多種多様な雑誌、インターネットの普及で釣り方はこれらで調べればなんとか覚えられる様にもなっているので、わざわざ会に入る必要も無い。
衰退して当然であるが、実は極端に衰退しているのは昔からあるへら鮒釣りの会だけであって、最近若い人だけで作った様な会(サークル的なもの)や、インストラクター主催の会は衰退していない。
何が違うのかというと会の運営方式・知名度である。
まずは運営方式。
うちの会もそうだが、古い会というのは万円単位の年会費を集めて当たり前、制帽、制服は当たり前って感じである。
でもまあ、コレははっきり言っていまどきの20~30代には全く馴染まない。
だいたい私自身が20代で入会したときに「なんなんだ?この制帽、制服ってのは?しかもダサイ・・・」と最初は思ったぐらいである(そのうち慣れたが)。
万円単位の年会費についても「みんなで集まって楽しく釣りが出来れば良いだけ」と思ってる若い人には非常に負担であろう。
年間数万円払ってダサイ制服を着なきゃいけない会に若者が喜んで入るだろうか?
否である。
釣り方等は前述の様に雑誌・ネットで覚えられるので、気のあった若者同士で緩い会を作って楽しくやるのだ。
既存の古いタイプの会にはまず入らない。
次は知名度。
今時、ホームページも無い会は、会員が熱心に勧誘活動をしない限りまず会員は入ってこない。
誰の目にも触れない会に会員が入ってこないのは当然である。
インストラクター等主催の会は知名度抜群なので黙っていても入会者はある。
「向上心>楽しさ」の人はインストラクター等主催の会に入るだろう。
会社だって商品を売るためには広告を打ったり、優秀な社員を雇ったり、客のニーズに合った商品を開発したりするのだ。
古いタイプの釣り会は専売公社時代の会である。
黙っていても、そこでしか作ってないから売れたのと同じである。
会員の減少を食い止め、なんとか若い会員を増やしたいと思ったら、ホームページのひとつでも作るか、ブログでもやってみるかした方が良いと思う(知名度UP)。
で、年会費も必要最低限まで抑えるのだ(入会者のニーズに合わせる)。
そうすれば、年に数人は入会する様になるんじゃないかな。
まあ、それなりの労力はかかるけど。
うちの会だってやってるのは「ホームページ」だけだが、それでも毎年1~2人入会してるし。
シビアな話だが、これが出来なければ後は解散を待つだけである。
・・・という訳で、ウチも解散は嫌なので月1回はHPの更新をしている(笑)