2012/7/9
「強い釣り方」と「弱い釣り方」って題だが、隣の釣り方との相性という話。
へら鮒釣りってのは管理釣り場で顕著だが、隣席との戦いの釣りでもある。
何を戦うのかと言うと一つは「へら鮒の寄せ合い」である。
状況にもよるが、へら鮒というのは習性的に数匹寄っただけでは食いは立たないが、数十とか一定数寄ると競って餌を食うとの事である。
なので、寄せ負けすると釣果は芳しくなくなる・・・。
もう一つは「へら鮒の散らし合い」である(邪魔をするとも言う・・・)。
両ウドンの宙釣りってのがある。
ウドンにまぶし粉を付けて、ひたすら打ちまくるという釣り方である。
これは決まれば入れ食いになるのだが、実は弱い釣りである。
隣席に両ダンゴをバンバン打つ人が来ると、そのうち釣れなくなる。
パラパラ落ちるまぶし粉より、両ダンゴの方が寄せの威力があるのだから当然である。
短竿のメーターの宙釣りも実は弱い釣りである。
現在の主流でもあり最強の部類では?って感じだが、隣席が同じ様な釣り方をしていてくれる場合だけである。
隣席に長竿で沖目からバンバン魚を引っ張ってくる人が来ると、思ったようには釣れなくなる。
長竿の人の取り込み時に、タナが荒らされるからである。
目的のタナにへらをキッチリ寄せて釣り込む・・・ってもの実は弱い釣りである。
隣席にあまい餌をバンバン打って上ずらせる人が来ると、折角作ったタナが壊れるからである。
へら鮒は上ずり易い魚なのだ。
なので、ちゃんとタナを作る人はフカセ釣りをしたり、オカメであまい大バラケをバンバン打つ人が隣に来るのを嫌う(笑)
これが高じると「フカセ釣りはへら釣りでは無い!」などと言い出すのですが、前述の様に自分に都合が悪いから言ってるだけです。
底釣りもこれに該当し、隣であまい餌を打たれると上ずりが出て釣れずらくなる。
短竿でも長竿でも同じ様にへら鮒が居て同じ様に釣れる場合は、邪魔されない分圧倒的に長竿が有利なのである。
が、現実は長竿は打ち回しが効かないとか、短竿テンテンで桟橋下を狙う方が釣れるとかいう理由でそうでも無い。
長竿は疲れますからね(笑)
釣りのシーズンにもよりますが、短竿テンテンが邪魔される率も低く、打ち回しも効き、アタリも取りやすく、取り込みも楽で、風にも強いので総合的に強い釣りとなり、管理釣り場では主流になってるのでしょう。
長竿が有利と書いておいてナンですが(笑)
で、前述の隣席に嫌がられる釣り方をする人ですが、ちゃんと釣れていればどこからも文句は出ません。
というか、文句を言う方がおかしい。
嫌がっている方が弱い釣り方をしてるので釣り負けてるってだけの話ですから。
釣り負けるのが嫌なら、自分も釣り負けない釣り方をすれば良いだけの話です。
ですが、釣れていないと「単に隣席の釣りを邪魔してるだけ」となり、「邪魔するだけかい・・・。勘弁してくれ・・・。」などと言われます。
もちろん、わざとやってる訳では無く、「肩から下の都合」で釣れないだけなんですが。
さらに、こういう事(邪魔)が続くと「殺し屋」(へら鮒釣りの隠語で隣を釣れなくさせる事を「殺す」と言う)などという異名を貰う事になります(笑)
ちなみに二水会ではMさんとIさんの2名が「殺し屋」です(笑)