2012/05/10
趣味の世界と言うのは「こだわりの世界」であって、人によってこだわりが色々とある。
この「こだわりを持つ」というのが趣味の醍醐味であり、楽しさでもある。
切手収集だと「私は昆虫の切手だけ集める」とか、電車の趣味だと「私は写真を」「私は模型を」などと言う具合になる。
関係ない人から見ると「同じでしょ」と思われるような事でも、本人からしたら「全く違う」となってくるものだ。
釣りの世界はこれが顕著で、ハタから見ると「ただ、同じ種類の魚を釣る釣りをしているだけ」に見えるが、釣ってる人にはこだわりがあり「一緒にするな」という事になったりする。
へら鮒釣りの場合だと「私はダンゴしか使わない」「底釣りしかしない」「長竿しか使わない」「竹竿しか使わない」・・・等々、色々ある。
「数よりサイズ」と言う人も居るし「サイズより数」と言う人も居る。
「野釣りしかしない」人も居れば、「管理釣り場でしか釣らない」という人も居る。
「たくさん釣る為には釣り方にはこだわらない」という人も居るが、これも「こだわらない」という「こだわり」である。
とまあ、小難しいこだわりを個々持っている訳だが、持っているだけなら良いが、それを楯に人の事をどうこう言う人が居る。
よく、やり玉に挙がるのが「オカメ」「短竿」「大バラケ」「フカセ釣り」である。
オカメは「あんなのは疑似餌である」という理由だが、これを言ったらウドンもトロロも疑似餌である。
短竿は「そんな短い竿で釣って楽しいのか?」「セコセコしている」という事なのだが、セコセコしていようが、釣れれば楽しいもんである。
大バラケは「あんな撒き餌みたいなのはへら釣りでは無い」という事なのだが、両ダンゴも撒き餌みたいなものである。
フカセ釣りに至っては「違反である」「ウキがちゃんと立って、馴染んでからのアタリを取るのが本物のヘラ釣り」などと言う人が居る訳だが、そんなのはその人がそいう釣り方にこだわっているだけの話で、そんなルールなど基本的なへら鮒釣りのルール及び、どの釣り場のルールにも無い。(一部の大会にはあるのかも知れないが~)。
オカメ禁止の釣り場でオカメを使っているとか、ウキが立つ前のアタリを取るのは禁止の大会で寝ウキ状態で釣ってるとかなら、どうこう言われても仕方ないが、それ以外のところでは「自分の釣り方こそが正しい」という感じで、他人の釣り方についてどうこう言わない方が良い。
宙釣りで調子良く釣っている時に、「底釣りこそが本当のへら鮒釣り」と思ってる人に「宙釣りなんて外道の釣り方」とか言われたら「この人は何言ってんだ?」って事になるでしょ?
それと同じです(笑)
その場のルールに沿っていれば、どんな釣り方だろうがどうこう言われる筋合いは無いって事です。