(14)へら鮒釣り会の近代化

2011/12/15

普通のへら鮒釣り会に付き物なのは「年間成績」である。

成績の付け方は会によって「重量」「点数」「長さ」とか色々ある。

二水会では「1位の重量を100点として、個々の重量の割合で個々の点数を算出+参加点」という成績の出し方になっている。

例えば、優勝が50kgで自分は20kgだとすると、20÷50×100=40点に参加点20点がプラスされて「60点」になる。

優勝の人は120点。

冬場等の釣れない時期も勘案した良い得点の出し方だと思うが、計算が面倒なのが難点である。

これを12年程前までは、紙に書いて電卓で計算していた・・・。

当時は会員も30名程いたので、成績担当者は相当な苦労をしていた様だ。

この場合の手順はこうなる。

1.参加者の重量を記載

2.トップ重量と個々の重量から点数を計算して記載

3.成績の途中経過が必要になるので、累積点数を計算して記載

4.年末は年間順位を出す為、各会員の累積点数を調べて順位を付け記載

現在はこうなっている。

1.参加者の重量をエクセルに入力

これだけである(笑)

2~4までは、全てエクセル(表計算ソフト)で自動的に計算、もしくは、エクセルの並び替え機能で処理している。

適切な計算式を設定してあれば、計算間違いなんてのも絶対に無い(笑)

エクセルというのは非常に便利で、以下の事も自動的に計算させる事が出来、釣り場の分析に使用している。

*参加人数

会員が参加し易い、もしくは、会員の好き嫌いの度合いが分かる。

参加人数が少ない例会は次年度以降、他の釣り場への変更対象になりえる。

*釣果・点数の平均値

釣果の平均値が高ければ「平均的に重量が出る」釣り場という事。

点数の平均値が高ければ、「参加者が満遍なく釣れる」釣り場という事。

例えば、平均釣果が20kgでも、平均点数が35点とかだと「一部の会員は大釣り出来る釣り場」となる。

平均釣果が5kgでも、平均点数が60点だと「あまり釣れないが、全参加者が満遍なく釣れる釣り場」となる。

平均釣果が50kg、平均点数が80点だと「全参加者がたくさん釣れる釣り場」となる。

望ましいのは釣果・点数とも高い釣り場ですね。

*最高・最低釣果

最高でどれぐらい釣れるか、オデコは出てるのか・・・という確認用。

さらには、二水会のサイトでも掲載している様な成績の推移グラフなんかもアッと言う間に出来る。

やってはいないが、年毎の各釣り場での釣果の推移なんてのも出来る。

こういうのがあれば「この釣り場は年々釣れなくなってきてるな・・・」などという事も一目で分かる。

「年が変わったから、新たに会員の名前・釣り場を書いた成績表を作る」なんてのも、ファイルをコピーするだけなので不要である。

要は「使い回し」「応用」が効くのだ。

この様にエクセル(表計算ソフト)ってのは、信じられない程便利で、面倒な手間を軽減させてくれるのだ。

ここではエクセル(有料)を引き合いに出しているが、無料の表計算ソフトもたくさんあるし、ウエブ上で無料で使える表計算ソフトもある。

「成績の計算が面倒だな・・・」と思っているへら鮒釣りの会では導入してみては如何だろうか?

無駄な時間が減って、釣りをする時間が増えますよ(笑)

もっとも、こうしてネットでこのサイトを観てる様な人が居る会ならとっくに導入済みなんだろうが~。